アニメキャラクターを性格分析しながら鑑賞する楽しみ方(性格類型論

アニメとか小説を楽しみながら、性格を分析してより楽しもう!って話。キャラクターの性格がわかると、色々語りやすく為る……ハズ。日頃から相手の性格とかを分析してしまう人はぜひ読んでいって下さい。多分楽しめると思います。

ここでは、ユング心理学を使った性格類型論をつかって考えていきます。
ただ、難しいところには余り触れずさらーっと解説してきます。なので、良く就活とかで使われるMBTIとそれをちょっと発展させた心理機能を使って説明する予定。
その心理機能をつかってキャラクターを分析するので、その手法だけ知りたい人はそこから見て下さい。

大雑把なまとめ

MBTIという性格を16個に分けたものがある。この16タイプは心理機能という心の機能を8つにわけたものを組み合わせることで出来上がっている。
この心理機能とキャラクターの言動を結びつけることで、性格を推測出来る様になる。よかったらそんな楽しみ方をしていってほしい。

MBTIとは?

大雑把に言うと、性格をいくつかの基準に分けて分類するもの。以下は日本MBTI協会からの引用。

MBTIは、一人ひとりの性格を心の機能と態度の側面からみたものです。それらは、「ものの見方(感覚・直観)」と「判断のしかた(思考・感情)」及び「興味関心の方向(外向・内向)」と「外界への接し方(判断的態度・知覚的態度)」の4 指標であらわされ、16 タイプに分類してとらえようとします。


実際に性格診断してみると分かりやすいと思うので、よければ以下のサイトを見てみて下さい。性格診断自体は5分くらい掛かるかも知れないので、ご了承。ただかなり細かく分析してくれると思います。もし、しっくりとこない場合は他の性格も見てみて下さい。

診断をすると、4文字のアルファベットで性格を診断されると思います。例えば、共感性が高く、仕事を細部にまでこだわって作業出来る人はISFJと診断されたりします。逆に、共感性は低いが会話の中でユニークなアイデアを生み出したりすることが得意な人はENTPと診断されたりします。

この4文字のアルファベットは次に紹介する心理機能というものを使って決める事ができます。

心理機能とは?

性格を作り上げる要素のこと。心理機能という名前の通り、心が持つ能力のことを指しています。大雑把にわけると、物事の感じ方や決断の仕方に分かれ、それをさらに感覚や直感と思考と感情によって分類されてます。この4つの分類を更に、意識の向きによって8つに分類されます。この8つの機能は強弱はあれどすべての人が持っている機能です。なので、この機能を強い順に並べ、それを4文字のアルファベットで表したものがMBTIと呼ばれます。

以下は8つの心理機能。

内向的感覚(Si) Introverted Sensing
外向的直観(Ni) Extraverted iNtuition
外向的思考(Te) Extraverted Thinking
外向的感情(Fe) Extraverted Feeling

内向的思考(Ti) Introverted Thinking
内向的感情(Fi) Introverted Feeling
外向的感覚(Se) Extraverted Sensing
内向的直観(Ne) Introverted iNtuition

8つの記号に用いられるi/eは内向的か外向的かで分けられている。
又、上下のグループの分け方は左脳的(J)か右脳的(P)かで分類されている。MBTIではこの違いを四文字目で表現している。この違いについてはこのサイトを参照。

上記のサイトにもそれぞれの心理機能の役割について記載されているが、より詳しく知りたい方はこちらで知ることが出来ます。


心理機能の強弱とは?

前述の通り心理機能には強弱があります。強ければ強いほど日常的に使う事ができ、弱いと意識的に使わなければ日常で使われることがありません。基本的に使われる心理機能は4つですが、それとは別に無意識に使われる心理機能が4つあります。それら心理機能をよく使う・強い順に第一の心理機能から第八の心理機能まで並べることで性格を分類することが出来ます。

ここでは表面に現れやすい第四の心理機能までを簡単に説明します。

第一の心理機能 その人の特徴や長所としてずっと影響を及ぼす機能
第二の心理機能 長所として状況に応じて使い分けられることの出来る機能
第三の心理機能 第二機能を補佐したり対立するような葛藤を作る機能
第四の心理機能 意識して使うことは難しいが、第一機能を支える機能

第五の心理機能以降や、心理機能の順番ごとの長所や短所について細かく知りたい方は次のページを参照して下さい。

心理機能の順番でタイプ分けする方法とは?

前述の通り、8つの心理機能の強さの順番によってMBTIで言うところの16タイプに分類できます。この順番の並べ方にはある規則があり、その方法通りに並べることで16タイプに分ける事ができます。

その規則は以下の通り
1.第一から第四までの心理機能で、感覚・直感・感情・思考の心理機能を一つずつ使うこと。 例えばENTPであれば 第一機能からNe Ti Fe Si というように四つ必ず用いる

2. 第五から第八は、第一から第四まで使った心理機能の外向と内向を反転させること。 例えばENTPであれば、 第五機能からNi Te Fi Se というように反転する。

3. 第一・第二機能には左脳的(J)あるいは右脳的(P)に分類される四つの心理機能のうち二つが当てはまる。ここの当てはめ方でMBTIの四文字目が定まる。例えば Pに分類される心理機能は Ne ,Se ,Ti ,Fiの四つである。そして、ISFPはPに分類される心理機能の Fi Se が第一・第二機能に当てはめられている。そのため、ISFPの四文字目はPになる。

4. 第三・第四機能には第一・第二機能に割り振られたものとは逆の心理機能4つのうち二つが当てはまる。例えば ISFPであれば第三・第四機能はJに分類される心理機能の Fe ,Te , Ni, Si のうち二つが使われるので、Ni Teが第三・第四機能が当てはめられている。

5.第一機能の心理機能が外向的(e)であればMBTIの最初の文字がE、内向的(i)であれば最初の文字がIとなります。例えばINTJであれば、 Ni Te Fi Se という順番で心理機能が並び、最初の心理機能が内向的(i)なので一文字めがIとなります。

6.MBTIにおける二文字目は感覚(S)か直感(N)が当てはまります。ここではより高い順位にある心理機能が使われます。例えば、ENFJであれば Fe Ni Se Ti という機能の並びなので、感覚(S)より直感(N)の順位が高くなり、二番目の文字はNがとなります。

7.MBTIにおける三文字目は感情(F)か思考(T)が当てはまります。ここではより高い順位にある心理機能が使われます。例えばINTPであれば Ti Ne SI Fe という機能の並びなので、感情(F)より思考(T)の順位が高くなり、三番目の文字はTとなります。

これら7つのルールに従ってMBTIを定める事ができます。参考までに、全MBTIの心理機能を記載しておきます。

機能 1 2 3 4 ・ 5 6 7 8
ENFJ  Fe Ni Se Ti   Fi Ne Si Te
ENFP Ne Fi Te Si   Ni Fe Ti Se
ENTJ Te Ni Se Fi   Ti Ne Si Fe
ENTP Ne Ti Fe Si   Ni Te Fi Se
ESFJ Fe Si Ne Ti   Fi Se Ni Te
ESFP Se Fi Te Ni   Si Fe Ti Ne
ESTJ Te Si Ne Fi   Ti Se Ni Fe
ESTP Se Ti Fe Ni   Si Te Fi Ne
INFP Fi Ne Si Te   Fe Ni Se Ti
INFJ Ni Fe Ti Se   Ne Fi Te Si
INTP Ti Ne Si Fe   Te Ni Se Fi
INTJ Ni Te Fi Se   Ne Ti Fe Si
ISFP Fi Se Ni Te   Fe Si Ne Ti
ISFJ Si Fe Ti Ne   Se Fi Te Ni
ISTP Ti Se Ni Fe   Te Si Ne Fi
ISTJ Si Te Fi Ne   Se Ti Fe Ni

より細かい順番の決め方については以下のサイト参照してください。

実際の使い方

おまたせしました。実際にキャラクターの性格診断を行う方法です。
簡単に流れを説明すると以下の通り。

1. 発言・体の動作・目の動き を見る
2. それぞれの言動をする原因となった心理機能を考察する
3. 特に目立つ言動に当てはまる心理機能ほど上位に配置する
4.心理機能は上位二つが決まれば、規則にしたがってその他の心理機能が定まる
5.決まった心理機能から性格タイプを推定
6.そのタイプとキャラクターの性格が近そうか考える
7.類似していると思ったらキャラクターの性格判定成功!
8.また新しく違う心理機能を利用した言動があれば、順位を調整する
9.以後繰り返し

こうした手順を踏むことでキャラクターの性格を予測出来ます。
このためには、ある程度心理機能に対して理解しておく必要があります。また、心理機能の順位なども重要な要素となります。出来ることなら、少し勉強するとより正確性の高い推測が出来るようになると思います。

現実の人相手にも使えるかどうか

一応使えると思います。ただ、現実の人は直接考え方を見ることは出来ないので、正確な診断は出来ないことをご了承下さい。

もっとも、筆者はそこまで正確性が必要だとは思いません。一部の方は性格タイプに振り分けることで偏見をもったまま人と接してしまう可能性があると指摘されています。ただ、性格は接している人や場面、環境の変化によって変わることがあると理解しておけば、すぐに調整ができると思います。それより、性格タイプという仮説をつかって人を捉えることで、よりよいコミュニケーションになる可能性が高まると思います。ので。

まとめ

キャラクターの言動と8つの心理機能を結びつけて考えることで、性格を予測出来ます。正確性はかけるかも知れないですが、面白い作品の楽しみ方になったらいいな。(≧∇≦)/

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