見出し画像

8月5日に永眠されたイッセイ ミヤケさんのお話

ISSEY MIYAKEさんの事を調べたキッカケ

8月5日、ファッションデザイナーのISSEY MIYAKEさんが死去しました。
恥ずかしながら正直僕は、ISSEY MIYAKEさんの事を詳しく知りませんでした。
名前は聞いた事があって、スティーブ・ジョブズ氏の黒いセーターがISSEY MIYAKEブランドという事を知っていたぐらいだったので、これはちょっと良くないなと思い自分なりに調べてみました。


暮らしの中で生きてこそ、デザインの存在価値がある

ISSEY MIYAKEさんの代表作として「プリーツプリーズ」が有名です。
これは1本の糸から素材を開発し、服の形に縫製した後にプリーツをかける独自の「製品プリーツ」手法になります。
そんな、ISSEY MIYAKEさんは「暮らしの中で生きてこそ、デザインの存在価値がある」という事を大切にしていたそうです。
「プリーツプリーズ」は、軽くてシワにならない。水洗いができる。
コンパクトに収納でき持ち運びが簡単。そして・・・
日常のあらゆる場面で使え、着心地も良く、美しさを兼ね備えている。
「プリーツプリーズ」は暮らしの中の潜在的なニーズから産まれた唯一無二の存在と僕は捉えました。


スティーブ・ジョブズ氏との出会い

ISSEY MIYAKEさんと言えば、こんなエピソードがあります。
スティーブ・ジョブズ氏が、ソニーの工場を見学した際にこんな質問をしたそうです。
「なぜ、従業員の仕事着は、私服ではなく作業着を支給しているのですか?」
その質問に対して当時のソニーのCEO盛田氏がこんな風に答えたそうです。『第二次世界大戦直後は、皆仕事に来て行く服すら無く会社が支給しなければなりませんでした。でも今はそんな時代ではありません。
今は他の理由があります。
作業着には、会社の特色を出し、社員の仲間意識を高めることができると考え、日本人デザイナーに作成を依頼しました。
こうして、ソニーの作業着に感銘を受けたスティーブ・ジョブズ氏は、当時のソニーの作業着をデザインしていた、ISSEY MIYAKEさんにAppleの社員ユニフォームのサンプルを依頼しました。


ジョブズ氏の黒セーター制作秘話

こうして、ジョブズ氏が、Appleの社員に「みんなでこのユニフォームを着て仕事をしませんか?」と提案した所、従業員からは総スカンでお蔵入りとなりました。
しかしこの経験からジョブズ氏とISSEY MIYAKEさんの友情が始まり、ISSEY MIYAKEさんは、ジョブズ氏だけのために特注の服をデザインすることを約束したそうです。
その結果、ジョブズ氏の代名詞となっているあの黒のタートルネックが生まれました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?