くつろぐ老舗純喫茶の雑踏には不思議な力があって…💖/上野「珈琲 王城」のピザトーストと真の愛の言葉
今日は大寒。寒さが最も厳しくなる時期です。
今朝は東京もしんしんとして、喫茶店に向かう指先が痺れるような冷え込み…。午後からは雨のようですので、外出の方はよくご自愛くださいね。
今の私は一日に外出できる時間が限られていて、リハビリも兼ねて大好きな喫茶店をいろいろと訪れているのですが、はじめて行くお店ではとくに、どんな喫茶店なんだろう?今日はどんな喫茶店体験ができるのだろうと少しドキドキしているのですよ。
先日は上野の老舗純喫茶「珈琲 王城」を訪ねてみました!今回は王城でのお話を書きますね😊
老舗純喫茶の雑踏はくつろぎへの誘い
時を重ねた喫茶店に行くと、不思議な心地よさがあります。
王城のぬくもりある扉をあけると、昼なのに黄昏のような光に満たされた店内はお客でほぼいっぱいで、あわただしさはなく、皆思い思いに王城でのひとときを愉しんでいるようでした。
老舗純喫茶の雑踏…と私が呼びたくなるとても好きな雰囲気です。好きになる喫茶店には、この雑踏に何かがひそんでいて、その何かを言葉にすることはできないのですが、それは前触れもなくだしぬけに私の心に入り込んで、私を内側からくつろぎの瞬間へと招き入れてしまうのです。
使いこなれて柔らかくなったゴブラン織りのソファーに身をあずけながら、目の前でコーヒーが注がれます。途端によいコーヒーの香りが鼻孔をくすぐって、本当に幸せ…
コーヒーは酸味がおだやかでマイルドな甘みと、苦みやコクもありました。おいしいコーヒーです。酸味の強いコーヒーが苦手という方は好みの味かもしれませんね😊
創業時は不明、50年は続く王城のピザトースト
王城は現在の上野マルイ近くへ移転して45年続いているそうですが、正確な創業時期は記載がなく不明なのだそうです。
内装やメニューに少しの変更などあったとは思いますが、基本的に変わらないクラシカルなスタイルで長く人々に愛されてきたようですよ。
私がこの日頼んだのはピザトースト。パンの厚さにびっくりしてしまいますね。約50年、このピザトーストも変わらないのなら、それだけ愛され続ける魅力があるはずです。
王城はシャンデリアなど格調高い店内ですけれど、喫茶店の魅力は「気軽さ」でもあると思います。ピザトーストは当時、まだ高価だったピザを気軽に食べられるようにと生まれた喫茶店ならではのパンメニュー。
さて、どんなお味がするのでしょう…?
ふわふわの厚切りパンに包まれて…
あんまりパンが厚いから、驚いてしまいますけれど…
食べてみたらびっくり。パン、なんてしっとりとしてふわふわなのでしょう!シフォンケーキほどではなけれど、パンの世界のシフォンケーキと言いたくなるぐらいふんわりと口の中におさまっていきます。
パンそのものがとても美味しいから、パンをたっぷり味わいたいという方にはたまらないですよね💖
味のしっかりした具材にサンドイッチは目がいきがちですが、このふわふわのおいしいパンが具材たちをやさしく包むからこそそれぞれがハーモニーとなって、本当においしいサンドイッチになります😊
食と性に関しては思っている以上に保守的
豪勢な布団みたいな厚切りパンに、笑ってしまうぐらいのび~るチーズ…
だけど、味は至って王道のピザトーストです。透明に炒められた玉葱、薄切りのピーマン、缶詰のマッシュルーム、ピザソース。『孤独のグルメ』の井之頭五郎が「これこれ」「こういうのでいいんだよ、こういうので」と言いそうな王道の味です。
YouTubeの美術番組『オトナの教養講座』で、山田五郎さんが「みんな食と性に関しては自分で思っている以上に保守的」と言っていましたが、喫茶店のピザトーストといえばこうだよね、と誰もが思う味が人をホッとさせて、長く愛される秘訣になっているのかもしれません。
飽きないのですよね、この味😊
何度食べても、ちょっとくつろぎながら王城のピザトーストが食べたい、そう思える味なのです💕
真の愛の言葉
私は喫茶店で読書をしながらすごすことが好きなのですが、今朝、読んでいた本に真の愛の言葉が紹介されていました。
そう、なのでしょうね…
私には、まだ必要としてしまっている人や物がたくさんあるみたい。喫茶店ですごす時間も…
だけど、いつか喫茶店ならではの気軽さで、いろいろなものとつきあえるかな?そうなるかもしれないし、ならないかもしれないね。でも、どっちでもいいんだ。
こんなふうに本に出会い、想いに出会い、ただ座っているだけなのに無限のものに触れられて、この日も王城という素敵な喫茶店ですごせて、本当に幸せに思います…💖
珈琲 王城の公式Twitterはこちらです♪
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