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感覚フェティシズム/市ヶ谷「Factory」のキッシュと、繊細であやうげなガラスの器の世界

先日訪れた市ヶ谷のFactoriyさん。前回は予想外の展開で「お外 de 手づくりカフェ」をしたお話だったのですが、今回は大好物のキッシュをお持ち帰りしておうちカフェをしたお話です😊






パイ皮までちゃんと美味しい



お店で一目見たそのときから、おいしそう!食べたい…そう思ったら、パン屋さんを通して愛がその人に伝わった証拠です💖

肉厚の具材のキッシュはなんともおいしそう…


キッシュの中には生クリームやタマゴのフィリングがやわらかめで、ナイフを入れると崩れてしまうぐらいゆるいものもあって、そういうキッシュもとてもおいしいのですが、ファクトリーのキッシュはしっかりしたテイスト。


ドキドキ…ひと口食べるとさすがパンに自信のあるファクトリーさん。パイ皮がバターの風味いっぱいのサクサクで、オーブンで焼き上げたクリームの生地と合わさると小気味よい食感、ん~おいしい❣️




あやうげで繊細なものへのフェティッシュ


付け合わせのキヌアのサラダはガラスの器に盛りつけました💖

見た目が涼し気なガラスの食器は夏向きのようにも思いますが、ガラスの器たちはお料理をキレイに見せてくれますし、光が反射してキラキラととても美しいので私はいつでも使っています。

持ったときの硬質なひんやりした感覚もプラスチックや木製のものにはないものですよね。掌に伝わる重さと冷たさが愛おしいのです。顔の前まで持ち上げると、窓からの光がガラスを通して食材の水分や油分に反射します。そんなキレイだなぁと思う瞬間が大好きです。

割れてしまうあやうさが、何より私のフェティッシュをくすぐります。人間はバランスが大事だと言われますが、どっしりとして大丈夫そうなものにはあまり官能を刺激されません。どうにかなってしまいそうな、儚くあやうげな感覚…

あいまいで、繊細で、傷つきやすいこのフラジャイルな感覚を私はとても愛しています。扱う指先も自然、やわらかくやさしげなものになります。

それでいてガラスには色や匂いが移らないという実用性もあり、置いてあるだけで目においしい、暮らしを彩ってくれる器なのです。

あやうげでありながら、経年で味わいが出る木製の家具たちよりも時間の流れがゆったりしていそうなガラス…

生の生々しさがある人間や食べ物よりも、ガラスは永遠性に近そうな感覚を見た目で演出してくれていて、その静けさに心が休まりもするのです🥰




感覚フェティシスト


見たり、聞いたり、味わったり…毎瞬、五感を通して感じ取る感覚を楽しむことがとても好きなのだと思うのです。

サンドイッチやパンばかりで飽きないのかと言われると、私にとっては同じタマゴでもゆで卵なのかソースで和えてあるのか、オムレツかスクランブルか、目玉焼きかポーチドエッグかでもうぜんぜん違う食べ物です。

パンの種類、香り、食感、焼き方…みんな違いがあります。その違いを楽しむことが好きなので飽きることはありません。

こういう感覚への傾倒を持つ自分はフェティシストなのですね。フェティシズムって「物神崇拝」という意味です。この世界は、すべての瞬間は感覚の舞で、どこからともなく…無より生じた感覚は、一瞬にしてまた無へと帰っていきます。感覚は刹那で消えますが、そうじゃないと次の瞬間の感覚を味わえないですものね。

そんな一瞬に自分のすべてを捧げるような…そんなね、ゲームをおもしろがって日々すごしているのですよ☺️


五感と、そこに作り手の想いやお店の雰囲気などが加わり、もちろん自分の感受性が鋭い方がより多くのものをキャッチできる解像度が高まるのですが、一度のお店での体験というのはなんとエキサイティングなのでしょう!



ファクトリーさんのサンドイッチで「お外 de 手づくりカフェ」をしたお話はこちらに書いています♪よろしければ、ぜひ覗いてみてくださいね😊


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