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MIND TRAIL 2023に参加します!

こんにちは。SandSの浅見です。
この度、奈良県奥大和エリアにて2020年から開催されている芸術祭「MIND TRAIL 2023」に下北山村のエリアディレクターの一人として浅見が、アーティストとしてSandSが参加することが決定しました!
ということで、現地にフィールドリサーチに行ったり、戻ってきてからもデスクリサーチをしている我々がどんなことを考えているのか書いてみようと思います。


MIND TRAILとは?

「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」は、奈良県南部・東部に位置する奥大和を舞台に半日以上かけて歩き、雄大な自然を作品を通して体験する唯一無二の芸術祭です。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を含む吉野町や、下市町、下北山村を歩き、その土地や人々と対峙しながら、自然と作品を自分の心のなかにある美術館に展示してください。

オフィシャルサイトより引用

といった趣旨で2020年から開催されており、今年で4回目を迎える芸術祭です。対象の3市町村(今年は吉野町/下市町/下北山村)それぞれにサイトスペシフィックな作品が展示されており、鑑賞者は点在する作品をトレイルしながら楽しむことができます。
トレイルはまあまあハードで服装や靴といった最低限のギアは揃えておいた方がよく、途中疲れる場面もありますが、自然の中で自分と向き合いながら黙々と歩くことはそれ自体がリラックスにもなります。
(スマホ見ている場合じゃないし、そもそもスマホ見たって状況は何も変わらないから、自分と環境をすんごい意識する)
そして、各エリアの自然が美しいので、アーティストの作品のみを鑑賞するというよりも、アーティストの作品を通して、そのエリアまるごと受け止める、という体験が魅力的だったりします。あと歩き終わった後の温泉とビールが宇宙一うまいです。

下北山村ってどんなところ?

下北山村の風景

SandSが参加をする下北山村エリアは人口800人ほどの自然豊かな美しい村で、村に流れる川はびっくりするくらい透明です。明神池という大きくて美しい池を祀った池神社という日本遺産に選ばれた神社もあり、下北山村は水が豊かな村だということが分かりますが、村の方にお話を伺うと水は山と大きく関係があるそうで、古くから林業で栄えた地元の方々は今も自然と共存しながら生活されていることが分かります。
ちなみに、自然との共存という点は、下北山村だけでなく3つ全てのエリアに共通しているのですが、これは修験道との関連性も高いと言われていて、先程の池神社も修験道の開祖である役行者にまつわる伝説があります。

明神池

修験道とは?

修験道は飛鳥時代に役行者によって開かれたと言われており、山岳信仰と仏教、更には密教も加わった信仰と言われています。
(詳しくは様々な記事や本が出てますので調べてみてください!)
3つのエリアは金峯山寺や大峯奥駈道という修験道にとっては大切なエリアで、下北山村は前鬼後鬼の言い伝えや宿坊のある前鬼の里など、修験道と共に歩んできたといっても過言ではないそうです。
そんな修験道ですが、明治5年に修験禁止令が発令されます。
その結果、少しずつ修験道の影響力は下がっていき……と、その後の歴史につながっていくのが「我々が今生きている世界線の歴史」です。

どんな作品を作ろうとしているのか?

おいおい「我々が今生きている世界線の歴史」って大げさだな、やべーやつなのかと思われるかもですが、いたって大真面目でして、
「修験禁止令が発令されなかったとして、それ以降も少しずつ異なる歴史の分岐を経た結果、どの様な別の世界線があっただろうか?」
が、SandSが考えているテーマです。
これは現在の歴史に対して不平不満があるとかではなく、あくまでもある事実に対して別の視点で物事を捉えたときにどのような可能性があり得るのか、という思考実験です。
そもそも、SandSはSpeculative and Sightseeingの略だし、観光者的な眼差しで物事を捉えて、思索的に深掘りしていこうというが元々持つコンセプトだったりします。
ということで、現在制作中だし、できれば現地でご覧いただきたいので、具体的な内容は差し控えますが、徐々に明らかになるのでは?と思うので、どんな作品になるのかはお楽しみに!と言いつつ、けっこうハードル上げちゃったので、ものすごい甘い目で見て欲しい!!

どんなアーティストが出るの?

その他にも下北山村には、大小島真木、ゴッドスコーピオン、contact Gonzo、花形槙、Hertz(Discont + Riki Osawa)、松岡湧紀、やんツー+齋藤 帆奈+吉田山、yuge (皆さん敬称略)といったアーティストが参加します。
エリアディレクターは吉田山さん、ゴスピさん、浅見となってます。
下北山村以外にも、吉野町は矢津吉隆さん率いる様々なアーティストの皆さん、下市町はSKWATの皆さんが作品を展示されます。
もう今年の秋は数日掛けて全てのエリアを堪能いただくのが最も贅沢なアクティビティ決定かなと。

今後も開催に向けて様々な情報が出てくると思いますので、皆さんお楽しみに!




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