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8月16日はお盆の最終日だそうです。

ということで、16日の朝方、仏壇にお線香だけ、あげてきました。
やることで溢れかえっており、首が回らない私がお盆でできることというと、それが精一杯でした。
そこでふと思います。

「お盆って・・・なんだっけ?」

お盆自体は分かりますよ?
ただふんわりと、ご先祖様に挨拶するための期間だってことくらいしかわからないのです。
私と同じような人も少なからずいると思ったので、自己紹介を除いて初めての投稿は、年に1度やってくる恒例行事「お盆」についてになります。

改めて、お盆とは?


先ほども言った通り、私の中でお盆というのは「ご先祖様に挨拶するための期間」という認識です。

本当にその認識があっているのか調べてみたところ、お盆とは
「ご先祖様を供養する行事」
のことだそうです。

挨拶とはまた違いますが、方向性は少し似ているとして。
先祖の霊を「供養」・・・。
供養っていうと「祓う」に近いニュアンスに感じてしまうのは私だけでしょうか?
先祖の霊をという言葉が、頭につくからそう感じているのかもしれません。
だとしても、もし、そうだとしたら、お盆というのは、ひどい風習になってしまいます。

そんなのはおかしいと思ったので、次はこの「供養」について掘り下げてみることに。
供養は「供物を捧げて、冥福を祈る」という意味合いだそうで、この冥福というのも漢字をそのままに、「亡くなった人のその後の幸せ」を意味します。

ということは供養というのは最終的に、亡くなった人のその後の幸せを祈るために供物を捧げるということになります。

お盆はご先祖様にそれを行うための期間だということが改めて分かりました。

お盆の由来は様々


そんなお盆は、当然ながら古くから存在する行事です。
実のところ、お盆の起源については明確にこれといったものは無いようで、明確に確立したのは8世紀の頃だとか。

お盆がなぜお盆というのか、お盆がなぜご先祖様を供養するための行事になったのかについては、様々な起因があるようです。

由来は仏教用語の略称?

「お盆」の由来は仏教用語の「盂蘭盆(うらぼんえ)」が略され、1番後ろの盆だけで呼ばれるようになったのが由来。

最近ではまた別の由来があるとかで中国の方で話題になっているそうですが、それはまた機会があれば紹介するということで。

この「盂蘭盆(うらぼんえ)」というのは旧暦7月15日を中心に7月13日から16日にかけて行われる仏教行事で、行事としては日本中で行われているお盆と似た内容の行事となっています。

詳しくはややこしくなってしまうので省きますが、この「盂蘭盆(うらぼんえ)」というのが、「お盆」のおおもとの名前、由来になります。

ちなみに期限について、旧暦では7月とありますが、改暦ではこの期間が日数をそのままに、8月に繰り上がっています。
そのため、8月16日が「お盆」の最終日となるわけです。

行事としての「お盆」

先ほど、お盆の由来は、盂蘭盆(うらぼんえ)という名前を、略したものだと言いました。
じゃあ、その行事も盂蘭盆が発祥元かと思いますが、正確には違うようです。

盂蘭盆自体、そもそも「目連尊者の餓鬼道に堕ちた亡母への供養した」という伝説が起因のもの。
そこに、年に2度、先祖の霊が子孫の元に訪れては交流するという行事が組み合わさり、今の「お盆」になったのです。

ちなみに、年2度私たちの前にやってくる先祖の霊ですが、1度目は初春、2度目は初秋で、この2度目の初秋と盂蘭盆が組み合わさり、今のお盆になりました。

じゃあ、1度目の初春はどうなのかというと、何か仏教行事と組み合わさることはなく、「正月の祭」として強調されるようです。

ポケ⚪︎ンでいうところのレベルが上がった進化したみたいな感じですね。

「旧盆」と「初盆」


さて、お盆に関してあらかた、ざっくりではありますが話せたかと思います。
私も最初の「お盆」の認識から少し修正できた気がしています。
そこでさらに、私はお盆というのにも種類がある事を知りました。
それが「初盆」と「旧盆」というものです。

まずは「旧盆」について

「旧盆」について特にここで話すことはありませんでした。
なぜなら先ほど散々話したからです。
というのも、日本で言われている「お盆」こそ「旧盆」でというのです。

何が理由で「旧」という文字がついているのか、わからない人は気になると思います。
それは「初盆」のことを知るとその理由も必然的にわかってくるはずです。

呼び方がたくさんある「初盆」

読み方は「はつぼん」だったり「ういぼん」だったりと様々です。
それに全く同じ意味で「新盆」というものもあります。
これもまた「しんぼん」だったり、「にいぼん」だったりと読み方が様々あります。

呼び方がこうも違いながらも意味が同じっていうのはなんだか日本語特有な感じがあっていいですよね。
多少ややこしい部分はありますが、それもまた日本語の愛しい姿だと思います。

こう言った呼び方の違いは地域によって違う方言のようなもので、日本を大きく左右に両断したとき、西側では「初盆」、東側では「新盆」と呼ばれているそうです。

ちなみに東の中でも北関東にまで行くと、漢字表記は「新盆」そのままに、「あらぼん」と呼んでいる地域もあるだとか。

こうも違うと、他の地域の呼び方を知った上で、個性をだしてきている感がとても否めないですね。

「「にいぼん」に「しんぼん」だぁ?他の奴らと一括りにされたくねぇ!よし!なら、こっちは「あらぼん」って読むぜぇ!」

的なね。

「初盆」はちょっと特別な存在

呼び方にたくさんの個性がある初盆ですが
旧盆とは何が違うのかご存知ですか?

初盆というのは「親族が亡くなった後に初めて迎えるお盆」のことを指します。

そしてさらに違う点として、初盆の時期は旧盆よりも1ヶ月早い時期に行われるという点が挙げられます。
そう、ここで勘のいいガキたちはお気づきでしょう。
旧暦のお盆と同じ時期だということに!

まあ、だからと言って特に何かがあるわけでは無いのですが、もしお、盆のテストが出た時、「旧暦のお盆と初盆は同じ時期」という、少々ややこしい覚え方を、頭の中に叩き込まなくてはいけない、ということくらいですかね。

そんなテストがあるとするなら、ね。

そんな初盆ですが、時期の他にも四十九日を過ぎた、忌明けでないと行なってはいけないというルールもあります。

こんな大ミス犯す人はいないと思いますが、もし初盆を迎える方がいたら気をつけなければなりません。

ということで、旧盆と初盆でした。
何が旧で初めてなのかわかったのではないでしょうか?
この名前自体、亡くなられた先祖目線でつけられてるのが、また日本人らしい他者を思いやる気持ちが感じられますね。

お盆の基本的な過ごし方と風習


さて、お盆について詳しくなってきたところで、ここからはそのお盆での過ごし方と地域によって風習を一部お話しできたらと思います。

私自身にわか知識であるために、この風習に関してはコメントで「私の地域ではこんな風習があるわ!」だとか、「おいらの街ではこんな風習があるぜ!」とか、「あちきの国ではこんなお盆の過ごし方をしているんでい」とか教えていただけると今後の参考になるので、もしよろしければしていただけると嬉しいです。

あ、

例をいくつかあげましたが、ここにはない一人称で話す人も、もちろん大歓迎ですよ?

お盆での過ごし方

お盆の由来について話した際に、最後の方で軽く触れましたが、お盆は13日から始まり、16日終わりを迎えるのが一般的です。

13日の夕刻、16日、それぞれで野火を焚くことで「迎え火」「送り火」となります。
実際に、個人的にこういった行事をすることは、滅多に無いと思いますが、聞いたことぐらいなら、あるんじゃないでしょうか?

さらに、送り火を焚く直前には、老若男女が集まって踊りを踊る、「盆踊り」もご存知の方も多いはず。

「お盆といえば!」
という共通行事はこんなところじゃないでしょうか?

迎え火

迎え火に関してもし、個人的にやるとなった時、実は一般的なやり方が存在しているのです。

まず、用意するものは火種として、「オガラ」という皮を剥いだ麻の茎です。それを持って、家の門口や辻で着火をする。
というのが、一般的な迎え火の方法だそうです。

他にも麦わらを炊きながら、「盆さま盆さま、お迎え申す。」と大声で叫ぶ方法だったり、先祖が眠り墓から家までの間に108本の白樺に火をつけて迎える方法だったり、迎え火には様々な形が取られているそうです。

盆踊り

送り火について話す前に、時系列順に行ったらこの盆踊りが先かと思ったので、まずは盆踊りから。

とは言いつつも、盆踊りといえば、迎え火や送り火よりかは馴染みのあるお盆の定番行事ではないでしょうか?

お盆に行われる先祖様を供養するための踊りです。

お盆に行う踊りということで、「先祖様は供養する」という仏教的な行事ではありつつも、
その旨、その地域でのお祭りとして地域の人たちの結束力を高める役割を果たしてきた風習でもあります。

大まかな形は変わりませんが、日本各地で行われている盆踊りは21世紀に入って、重要無形民俗文化財ならびに選択無形民俗文化財の指定を受けているそうです。

送り火

そして、盆踊りと同時期に迎える行事として「送り火」というものがあります。

私は「迎え火」同様に名前だけ知っているという認識で今までその実態を知らなかったのですが、代表的なもので言うと、京都で行われる「大文字焼き」がその迎え火の一つだとか。

正確には「五山送り火」と言うそうで、テレビとかでも見たように山に大きく漢字の「大」の字で火をつけ、それを送り火としているそうです。

他にも、川に流す灯籠流しもまた送り火の一つ。迎え火に比べると、送り火の方がこんなにも有名なものが多いのは、少し疑問に感じます。(私が無知なだけなのかもしれませんが。)

その他

お盆の風習はお盆の期間中である13日から16日だけではありません。
実は月の頭にもお盆の風習が存在しています。

一つは7月7日に行われる、広く一般的な行事「七夕」です。
7月に行われているために、初盆じゃないと、七夕もお盆の風習の一つにするのはすごい違和感を感じます。

しかし、七夕は本来、「棚幡」と書くらしく、「亡くなった人を迎える精霊棚とその棚に安置する幡をこしらえる」ための日なんだそうです。

そして、さらに一つ日にちを少し遡り、月の一番初め、1日には「釜蓋朔日(かまぶたついたち)」と言う行事も存在します。

これは地獄の釜の蓋が開く日だそう。
そこからご先祖様が出てくるのかどうかは定かではありませんが、この時期からご先祖様を迎えるための準備が進められるそうです。

実質、1日からすでにお盆のようなものです。
そうなれば、月の半分がお盆ということになり、全てが休みになってもおかしくありません。
そうだといいなぁ。

と、思いつつ、日中家にいない人が居続ける話ですから、一緒に過ごせるのは嬉しい反面、家事をする身としては、たまったもんじゃありません。

やっぱり、4日で十分だわ。

終わり


自己紹介を除く、初めての投稿はお盆に関してでした。
これを書こうと思ったのが16日、書き終わったのが翌日の17日と、完全にお盆が過ぎた状態で綴っています笑
私としては、お盆についてあやふやな部分があったので、とても充実した時間を過ごせたのでよかったです。
(まだまだ書き足りないけど。)

それに、冒頭のお盆の由来でもチラッと言いましたが、起源についても諸説あり、まだまだ掘り下げようと思ったら、楽しく掘り下げそうな内容だったために、次回もお盆に関して書くかもしれません。

他にもまだまだネタがたくさんあるので書くかは怪しいですが。

というわけで今回はこの辺で、
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
ここまでお付き合いいただいた方は稀かと思いますが、今後とも長いお付き合いをいただけたらと思います。

またフォローやコメント、「スキ」、なども励みになりますのでしていただけると幸いです。

それでは。

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