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UFO宗教の歴史

◆西欧のUFO関連の歴史



1561年 ニュルンベルク上空の天文現象


ニュルンベルクで血のような赤、青、黒といった色の無数の球や円盤が太陽の近くに現れたという。ユングが『空飛ぶ円盤』(1958)で指摘した。


1566年 バーゼル上空の天文現象


8月7日、バーゼルで太陽に向かって猛スピードで飛ぶ複数の黒い球を見たという。ユングが『空飛ぶ円盤』(1958)で指摘した。


1898年 H・G・ウェルズ『宇宙戦争』


H・G・ウェルズ
(Herbert George Wells、1866-1946、イギリス)

SF小説『宇宙戦争』(The War of the Worlds、1898)は、火星人が地球侵略にやって来る物語を描いた。ここから地球外生命体との最初の出会いを描く「ファーストコンタクト」(First contact)ものや、宇宙人による侵略を描く作品が派生していった。


1938年 『宇宙戦争』のラジオドラマ 


第二次世界大戦直前にH.G.ウェルズの『宇宙戦争』(1938)をラジオドラマ化されたが、それあまりにリアルなニュース調に語られたため、それを信じた視聴者たちがパニックに陥った。ユングが『空飛ぶ円盤』(1958)で指摘した。


1939年~1945年 フー・ファイター


フー・ファイター(Foo fighter)

第二次世界大戦中に、火の球のような飛来物が目撃された。連合軍だけでなくドイツ軍や日本軍にも目撃されたという。ユングが『空飛ぶ円盤』(1958)で指摘した。


1946年 ゴースト・ロケット


ゴースト・ロケット(Ghost rockets)

2月~12月にかけてスウェーデン上空にロケットと思わしき飛行物体が目撃された事件。ユングが『空飛ぶ円盤』(1958)で指摘した。


1947年 ケネス・アーノルド事件


ケネス・アーノルド事件(Kenneth Arnold UFO sighting:ケネス・アーノルドUFO目撃)

初のUFO目撃情報である。1947年6月24日、実業家ケネス・アーノルド(Kenneth Arnold、1915-1984)は、アメリカ・ワシントン州のレーニア山付近の上空を自家用機で飛行中、高速で飛行する9つの謎の物体を目撃した。物体は鎖のように一直線に繋がっており、平たい”三日月形”の形状で、翼があり、エンジン音は聞こえなかったという。

アーノルドは新聞記者の取材に対して、「飛行物体は、投げた皿(コーヒー皿:Saucer)が水面をはねるように飛んでいた」と表現したが、その言葉は「空飛ぶ円盤」(フライング・ソーサー:Flying Saucer)となって、全米の新聞各紙で報道された。しかし、彼が述べたのは形状ではなく飛び方のことであった。

その直後から、空飛ぶ円盤を目撃したという報告が相次ぐこととなる。これが、アメリカにおける社会現象としてのUFO騒動の始まりである。

今では、6月24日は「国際UFO記念日」となっている。


1947年 ロズウェル事件


ロズウェル事件(Roswell Incident)

6月14日、アメリカ・ニューメキシコ州のロズウェル付近の牧場で、農家ウィリアム・マック・ブレイゼルが奇妙な残骸を発見した。7月8日、その残骸は米軍によって回収された。即日、米軍ははじめ「空飛ぶ円盤を回収した」と発表したが、同日中に「発見された空飛ぶ円盤は軍が使用している気象観測用の気球だった」と訂正した。

この事件はしばらく忘れ去られていたが、1978年、破片回収を行った軍人ジェシー・マーセルはこの事件を軍による隠蔽とする意見を表明し、話題を呼んだ。その後、事件から30年以上経過したにも関わらず、軍による圧力があったとする証言や、政府の秘密文書などが多数発表された。陰謀論者は「エリア51」(当時は政府は存在を隠していた)にUFOを運び込み、宇宙人と共同研究しているのではないかと吹聴した。

1995年8月28日、イギリスの映像実業家によって、ロズウェル事件の際に撮影されたとする「異星人解剖フィルム」(Alien autopsy film)が発表された。

これらを受けて、アメリカ政府は公式な報告書「ロズウェル・リポート」(The Roswell Report)を1994/5年、1997年の二回発表した。

<第一報告書>は1994/5年に発行された。1000ページに及ぶその報告書によると、「1947年に回収された物体はモーグル計画(Project Mogul)と呼ばれる秘密の政府計画に由来する残骸である可能性が高い」とのことだった。モーグル計画は、マイクロフォンを搭載した高高度気球を用い、ソ連による核爆弾実験から発せられる音波を長距離探知することが主な目的だった。

<第二報告書>は1997年6月24日に発行された。この報告書によると、「回収された異星人の死体についての報告は、1956年6月26日に発生したKC97航空機の墜落事故の記憶や、1950年代に行われたハイダイヴ計画(Project High Dive)などの擬人ダミー回収の記憶が無意識のうちに変質したものであり、またそれをもとにしてUFOマニアが創作した捏造であろう」とのことだった。

2006年には、「異星人解剖フィルム」はフェイクであるとビデオの制作者たちが自ら告白した。


1948年 マンテル大尉事件


マンテル大尉事件(Mantell Incident)

1月7日、アメリカ・ケンタッキー州にて、朝から銀色の空飛ぶ円盤の目撃情報が続発していた。アメリカ空軍のゴドマン基地は、戦闘機ノースアメリカンP-51で、トーマス・F・マンテル大尉に空飛ぶ円盤の追跡を命令した。マンテル大尉は円盤を確認し、司令部に「円盤は上空を飛行中で、さらに上昇を続けている」「高度7000フィートまでに追いつかなければ、追跡を断念する」「飛行物体の中に何人かの人が見える」と報告した。しかし、これを最後に消息を絶つ。その数時間後、彼は機体の残骸と共に遺体で発見された。

アメリカ空軍は、金星の見間違いであり、墜落は酸欠状態に陥ったことによる事故であったと説明し、翌年にスカイフック気球の誤認であったと解釈を変更した。


1948年 プロジェクトサイン


プロジェクトサイン(Project Sign)

1月、アメリカ政府による初の円盤調査がはじまる。当初は極秘で行われた。米国はソ連と冷戦中であったため、円盤がソ連の秘密兵器である可能性を考慮して実施された。マンテル大尉事件(1月8日)、イースタン航空機事件(7月24日、葉巻型)、ゴーマンUFO空中戦(10月1日)などの事例を分析した結果、8月に「円盤はどこかの惑星からやってくる宇宙船である」という説を示したが、「証拠に欠ける」として却下された。12月に、円盤の存在を肯定する明確な証拠はないが、目撃された円盤の20%は説明不能であるとの結論を出して解散した。


1948年 プロジェクト・グラッジ


プロジェクト・グラッジ(Project Grudge)

12月16日、新たに円盤調査プロジェクトが設置される。これは円盤を否定するためのPR機関であった。天文学や心理学、自然現象を加味して分析した結果、「そのほとんどが合理的に説明できる」との報告書が作成され、1949年12月27日にプロジェクトは終了した。


1950年 ドナルド・キーホー


ドナルド・キーホー(Donald Edward Keyhoe、1897-1988、アメリカ)

アメリカ海兵隊中尉。腕の負傷の後遺症により引退後、小説家活動をし、その後UFO研究家となる。

空飛ぶ円盤は実在する』(Flying Saucers Are Real、1950)が大ヒットする。

「空飛ぶ円盤は、その形状、飛行特性、速度、発光などから見て、高度な知性と地球上のどの国家にもなしとげることが出来ないテクノロジーの産物であり、合衆国政府はそれに関するあらゆる情報を隠蔽しようとしている」「空軍は空飛ぶ円盤は地球外生命体の乗る宇宙船であることを知りながら、大衆がパニックを起こすことを恐れてその事実を隠蔽している「アメリカ政府はUFOについて適切な研究を実施すべきであり、全てのUFO事件についての調査ファイルを公表しなければならない」「異星人たちは友好的(少なくとも敵対的ではなく)で、200年以上にわたって地球を観察し続けてきた」などと主張。

いわゆる「空飛ぶ円盤」=「宇宙人の乗り物」(エイリアン・クラフト:Alien craft)説や、「空軍とアメリカ政府は空飛ぶ円盤に関する秘密を隠している」といった、陰謀論的UFO観を一般に広める大きな役割を果たした。


1952年 プロジェクト・ブルーブック


プロジェクト・ブルーブック(Project Blue Book)

1952年3月~1969年12月17日まで、米国空軍による未確認飛行物体の調査が再び行われた。本部はオハイオ州ライトパターソン空軍基地。エドワード・J・ルッペルト大佐は「空飛ぶ円盤」という名称を「UFO」(Unidentified Flying Object、未確認飛行物体)と改めた。

報告されたのは12618件の目撃情報であり、その内701件は未確認のままであった。調査結果は、

  1. 空軍によって報告、調査、評価されたUFOは、私たちの国家安全保障に対する脅威の兆候を示したことはない。

  2. 「未確認」に分類された目撃情報が、現在の科学的知識の範囲を超えた技術開発または原理を表しているという証拠が空軍に提出または発見されたことはない。

  3. 「未確認」に分類された目撃情報が地球外生命体であることを示す証拠はない。


1952年 ワシントンUFO乱舞事件


ワシントンUFO乱舞事件

7月19日と7月26日、アメリカ・ワシントンD.C.とその周辺で起きたUFO目撃事件。

7月19日の夜11:40分、米空軍のレーダーに、ホワイトハウスや連邦議事堂の上空で複数の飛行物体が確認された。空軍機が出動したが、正体は発見されなかった。

7月26日の夜8時頃、ワシントン上空を飛行中の旅客機の複数の乗員が上下左右に不規則に動き、速度を変化されたり静止したりする異様な光体を目撃する。空軍機が出動したが、正体は発見されなかった。

アメリカ政府は記者会見を行い、UFOは「逆転層による気象現象」であるとの見解を示した。

その後、プロジェクト・ブルーブックの資料によれば、この時期のUFO目撃場所はワシントンD.C.に限らず、世界中で同時多発的に目撃されていたことが判明した。


1952年 フラットウッズ・モンスター


フラットウッズ・モンスター
(Flatwoods Monster)事件

9月12日の夕暮れ、ヴァージニア州のブラクストン郡のフラットウッズの町で、三人の少年が燃える物体が飛来し、丘の上に着陸するのを目撃した。メイ夫人と少年たちが丘へ近づくと、約10フィート(3.05m)の火の玉の物体が燃えており、刺激臭のある霧が漂っていた。木の上に約10フィートの大きな生物がいて、浮上しながら近づいてきたので、一行はパニックになって逃げだした。その生物は赤い顔にスペード型の頭、目は青みがかったオレンジ色に輝き、鋭い爪のある指をしていて、腰にひだのある緑の服をまとっていた。

事件の調査により、燃える物体は隕石であろうとされている。また、生物はメンフクロウではないかとされている。グレイ・バーカー(Gray Barker、1925-1984)はこの事件に興味を持ち、資料を集めてモンタージュ写真をオカルト雑誌に寄稿した。彼は後にメン・イン・ブラック現象について本を出版している。


1953年 ジョージ・アダムスキー


ジョージ・アダムスキー(George Adamski、1891-1965、アメリカ)

コンタクティー」(Contactee)の元祖。地球外生命体と接触を行う人を指す。

ドイツに生まれる。本人は8~12歳にかけて単身でチベットに留学し、ダライ・ラマから教えを受けたと主張しているが根拠はない。1930年代に神智学に似た「チベットの高貴なる騎士団」(Royal Order of Tibet)という宗教団体を設立する。

1949年に、宇宙旅行を扱ったSF小説『宇宙のパイオニア』をゴーストライターに書かせて出版する。

1952年11月20日、アダムスキーはモハーヴェ砂漠で巨大な円筒状の飛行体(母船)を目撃した。彼は車で追いかけると、人気のない場所で飛行体(母船)から発進した銀色の円盤が着陸した。そして、そこで金星の宇宙人(オーソン)と遭遇した。宇宙人は”人間の女性と同じ姿”をしており、テレパシーで核実験への懸念を彼に伝えた。

12月13日、アダムスキーは円盤の写真撮影に成功した。この空飛ぶ円盤は「アダムスキー型」と呼ばれる。

1953年に『空飛ぶ円盤実見記』(Flying Saucers Have Landed)を出版。内容は、1952年に空飛ぶ円盤に遭遇し、写真を撮影したとする宇宙人との遭遇体験である。これがベストセラーとなったが、目撃の前年に出版したSF小説『宇宙のパイオニア』の内容を焼き回したフェイクだと批判される。撮影された写真についても、市販のランタンを使って撮影されたフェイクだとの批判がある。

その後も、1955年 に『 空飛ぶ円盤同乗記 』(Inside The Space Ships)を 1961年 に『 空飛ぶ円盤の真相 』(Flying Saucer Farewell)を発表。金星人オーソンとテレパシーをつづけ、人類平和のための宇宙哲学を授けられ、宇宙船に乗って月の裏側を訪ねたり、他の惑星に招かれて火星人や土星人とも接触したと語った。

1959年にGAP「知らせる運動」を設立する。


1956年 メン・イン・ブラック


メン・イン・ブラック現象
(Men in Black、MIB)

グレイ・バーカー(Gray Barker、1925-1984、アメリカ)は、『彼らは空飛ぶ円盤を知りすぎた』(They Knew Too Much About Flying Saucers、1956)で、メン・イン・ブラック(Men in Black、MIB)現象をはじめて説明する。

内容は、1952年にUFO調査団体「IFSB」を創立したアルバート・ベンダーが、1953年に突然「私は空飛ぶ円盤の背後にある秘密を知ったが、そのために黒い背広と帽子の三人の男から『これ以上円盤のことは書くな』と脅された」と主張し、IFSBを解散した、というものである。

その後、UFOの目撃者の元に偽物の空軍士官やFBIが出没する証言が相次いで報告された。そして、UFOに関する秘密を知られたくない政府直属の工作員、人間の姿をした宇宙人ではないか、との憶測が飛び交った。


1958年 ユング『空飛ぶ円盤』


深層心理学者カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung、1875-1961、スイス)は、生前最後の著作として『空飛ぶ円盤』(Flying Saucers 、1958)を著した。

UFO現象で上空にマンダラのような円形のイメージが現れるのは、戦争などの社会不安が高まる時に、集合的無意識が「自己」(セルフ)を統合しようとして投影された象徴なのではないかと考えた。彼によれば、自己(セルフ)の象徴(イマージュ)は円形やマンダラとして投影される。

ユングは、ケネス・アーノルド事件(1947)以前に遡ってUFO現象を捉えようとした。

1561年、ニュルンベルクで血のような赤、青、黒といった色の無数の球や円盤が太陽の近くに現れたという(ニュルンベルク上空の天文現象)。

1566年8月7日、バーゼルで太陽に向かって猛スピードで飛ぶ複数の黒い球を見たという(バーゼル上空の天文現象)。

また、第二次世界大戦直前にH.G.ウェルズの『宇宙戦争』(1938)をラジオドラマ化されたが、それあまりにリアルなニュース調に語られたため、それを信じた視聴者たちがパニックに陥ったことにも触れた。

また、第二次世界大戦中に連合軍やドイツ軍や日本軍にも目撃された火の玉のような飛来物(フー・ファイター:foo fighter)や、1946年2月~12月にかけてスウェーデン上空にロケットと思わしき飛行物体が目撃された事件(ゴースト・ロケット:Ghost rockets)などにも触れ、戦争の社会不安が集合的無意識に働きかけていると述べた。



1960~1970年代 キャトルミューティレーション


全米で「キャトルミューティレーション」(Cattle mutilation)が多発。立て続けに発生した、牛や馬など家畜の惨殺事件。内臓はきれいに抉り取られ、血液が一滴も残されないのが特徴。人間離れした手口から、異星人の関与が疑われた。

しかし、野生動物が柔らかい部分を先に喰らい、血液は地面に染み込んだ結果、そのような状態になっていることが、元FBI捜査官であるケネス・M・ロメル・ジュニアの実験によって判明した。


1961年 ヒル夫婦誘拐事件


ヒル夫婦誘拐事件

9月19日~9月20日、アメリカ・ニューハンプシャー州で、ベティ・ヒル(黒人)とバーニー・ヒル(白人)夫婦は、車で帰宅途中、UFOを発見して車で追跡したが、途中で記憶が途切れてしまった。悪夢にうなされた妻はドナルド・キーホーに手紙を書き、翌月、キーホーの調査機関のメンバーによる調査を受けた。その時、約2時間の空白の時間があることが分かった。2年後、二人は催眠治療を受けて、逆行催眠によって記憶をよみがえらせた。セッションは夫婦別々の部屋で行われたが、内容は細部まで一致していた。「グレイ」型の宇宙人に誘拐され、宇宙船の中でへそから針を挿入されるなどの身体検査を受けた上、記憶を消されていたという。

これは史上初の宇宙人による「アブダクション(誘拐)」(Abduction)事件として注目を集めた。また、初めてグレイ型宇宙人が目撃された事件でもある。

しかし、懐疑論者の中には逆行催眠による記憶の再現の信憑性を疑問視し、「虚偽記憶」ではないかと考える者もいる。


1961年 ケネディ大統領「アポロ計画」


1961年~1972年、ジョン・F・ケネディ大統領は「1960年代の間に月への有人飛行を実現する」という目標を立てる。アメリカ航空宇宙局(NASA)は人類発の月への有人飛行計画(アポロ計画)を立て、全6回の有人月面着陸に成功した。1963年にケネディ宇宙センター (John F. Kennedy Space Center; KSC) を建設し、1969年7月20日、宇宙飛行士ニール・アームストロングがアポロ11号で月面に着陸したことにより、公約は実現される。


1963年 ケネディ暗殺事件


1963年11月22日
ケネディ暗殺事件


1966年 UFOに関する公聴会


プロジェクト・ブルーブックの調査に対する不満が各方面で加熱し、アメリカ議会で初めてUFOに関して公聴会が開かれる。その結果、より詳細なUFO研究を行うため、空軍は大学に委託することが決定した。それが「コンドン委員会」である。


1966年~1968年 コンドン委員会


コンドン委員会(Project Condign)

公聴会の決定の下、コロラド大学が米空軍から支援を受け、物理学者エドワード・コンドン(Edward Condon、1902-1974、アメリカ)の指導の下でUFOの研究調査がなされた。調査結果は1969年に『コンドン報告』(Condon Report)が出版された。「過去のUFO研究から科学的知識は全く得られず、これからもUFOの研究からは科学の進歩に貢献できる情報などは出てこないだろう」と結論づけられた。


1968年 キューブリック「2001年宇宙の旅」


スタンリー・キューブリック監督作の映画『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)。異星人が設置したモノリスを発見した後、知能を持つコンピュータHALと共に木星に向かう作品。


1968年 フォン・デニケン『未来の記憶』


フォン・デニケン(Erich von Däniken、1935-、スイス)は『未来の記憶』(Erinnerungen an die Zukunft、1968年)にて、「古代宇宙飛行士説」(Ancient astronauts theory)を提唱する。旧約聖書のエゼキエル書は宇宙人来訪の様子を描写している。巨大な考古学遺跡やオーパーツ(ナスカの地上絵、イースター島のモアイ像、ピリ・レイスの地図、マヤのパレンケ遺跡のマルス神、青森県亀ヶ岡遺跡の遮光器土偶など)は宇宙人の技術で作られた。神話の神々は宇宙人で、彼らは類人猿から人類を創った。


1969年 プロジェクトブルーバック終了


12月17日、プロジェクトブルーバック(米国空軍による未確認飛行物体の調査)が終了する。


1973年 ジョーゼフ・アレン・ハイネック


ジョーゼフ・アレン・ハイネック(Josef Allen Hynek、1910-1986、アメリカ)

プロジェクト・サイン~ブルーブック(1948-1969)の顧問を務め、調査終了後も独自にUFOの研究を行った。

1972年にUFO研究書『The UFO Experience: A Scientific Inquiry』を発表。スピルバーグ監督は『未知との遭遇』(1977)を制作する際にこの本を参考にした。

1973年にイリノイ州エバンストンにUFO研究センター「CUFOS」(Center for UFO Studies)を設立。UFO報告システムを確立した。

☐エイリアンクラフト(宇宙人の乗り物)の分類
・NL 夜間発行体(Nocturnal Lights):夜間に目撃されたUFO
・DD 白昼円盤体(Daylight Discs):日中に目撃されたUFO
・RV (Radar/Visual cases):レーダーと目視の二つの手段によって確認されたUFO
・CE 接近遭遇(Close Encounter):
  ・CE1 第一接近遭遇:近距離からの目撃
  ・CE2 第二接近遭遇:UFOが周囲に影響を与え何らかの物理的証拠を残したもの
  ・CE3 第三接近遭遇:UFOの搭乗者、宇宙人の目撃
  ・CE4 第四接近遭遇:アブダクション(宇宙人による誘拐)
      ・誘拐体験をはっきりと記憶している
      ・夢と現実が混在している
      ・記憶が欠落している
      ・テレパシーなどの方法でコンタクトしたもの


1973年 ラエリアン・ムーブメント


ラエリアン・ムーブメント(Raëlian movement)

ラエル(Claude Maurice Marcel Vorilhon、1946-、フランス)は、フランス中部で遭遇した異星人エロヒムから人類の起源と未来に関するメッセージを受け取る。

約25000年前、他の惑星から飛来した宇宙人「エロヒム」(天空より飛来した人々)は、その高度に発展させた遺伝子工学を駆使して、地球上のすべての生命を科学的に創造した。宇宙人エロヒムはこれまで、人類が正しい道を歩めるように、モーゼ、仏陀、イエス、マホメットなどの預言者を遣わしてきた。最後の預言者であるラエル氏に対し、全人類へのメッセージを託した。アポカリプスは破滅でなく、すべてのことが科学的に理解可能となる時代の到来を意味する。人類が宗教的な神秘主義でなく理性的な分別ある人間となった時、エロヒムは到来する。我々の使命は、彼らを迎えるための「大使館」(ユダヤ教における第三神殿に相当)を建設することである。

2004年クローン人間を作ったことで話題になる。


1975年 ビリー・マイヤー


ビリー・マイヤー(Billy Meier、1937-、スイス)

1975年、UFOと乗組員(プレアデス/プレヤールから来たセムヤーゼという女性)にコンタクトしたと主張。宇宙人の協力によって、スイスの田園風景を背景に1000枚以上のUFOの写真やビデオを撮影した。その殆どはフェイクだと指摘されている。


1976年 ゼカリヤ・シッチン


ゼカリヤ・シッチン(Zecharia Sitchin、1922-2010、アゼルバイジャン)

『地球年代記』1976

太陽系内に存在する、長い楕円形軌道を取り、3600年周期の惑星「ニビル」(第12惑星)が存在する。45億年前、ニビルは火星と木星の間に存在していた惑星「ティアマト」と衝突し、地球を形成した。

惑星ニビルにはシュメール神話に登場するアヌンナキという宇宙人(神々)が生息している。アヌンナキ(ネフィリムの原型)は巨人で数十万年の寿命を持っていた。45万年前、アヌンナキは金を求めて地球に到来し、金鉱山で労働を始めた。しかし、その労働が過酷だったため、自分たちの代わりの労働力となる奴隷を作ることにした。こうして20万年前、アヌンナキの遺伝子をホモ・エレクトス(原人)の遺伝子と融合して、現生人類を生み出した。

しかし、神々の代わりに労働していた人類はやがて増殖し、神々を煩わせるようになった。前1万年前、惑星ニビルが地球に近づく周期であった。その影響で地球に大洪水が生じ、大半の人類は死滅した。しかし、エンキ神は人類を救うため、密かにジウスドゥラ王(ノアの原型)に啓示し、巨船を作らせて洪水から生還させた。その後も、エンキは人類に高度な技術と文明をエノク(錬金術のヘルメス・トリスメギストス)に教えたので、シュメール文明が発達した。


1977年 ジョージ・ルーカス「スターウォーズ」シリーズ


5月25日、ジョージ・ルーカス監督作の映画『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』(Star Wars: Episode IV A New Hope)が公開。


1977年 スピルバーグ「未知との遭遇」


11月16日、スピルバーグ監督作の映画『未知との遭遇』(Close Encounters of the Third Kind:第三種接近遭遇)公開。世界各地で発生するUFO遭遇事件と、最後に果たされる人類と宇宙人のコンタクトを描いた作品。


1978年 ジェシー・マーセル


UFO研究家のスタントン・フリードマン(Stanton Terry Friedman、1934-2019)は、ロズウェル事件の際、破片回収を担当したジェシー・マーセル少佐(Jesse Marcel)の証言を公表し、この事件を軍による隠蔽とする意見を表明して話題を呼んだ。


1978年 フレッド・ホイル―パンスペルミア説


フレッド・ホイル(Sir Fred Hoyle、1915‐2001、イギリス)

イギリスの天文学者、SF小説家

1978年 チャンドラ・ウィクラマシンゲ(Chandra Wickramasinghe,1939-)と共に、生命は彗星で発生し、そのウイルスが彗星によって絶えず地球に運ばれることで生命が進化したとする「彗星パンスペルミア説」「病原パンスペルミア説」(ウイルス進化論)を提唱した。

1981年『生命は宇宙から来た』(Evolution from Space)(邦題:『生命は宇宙から来た』ダーウィン進化論は、ここが誤りだ)

2015年『我々の宇宙の祖先を探す』(The search for our cosmic ancestry)(邦題:『彗星パンスペルミア:生命の源を宇宙に探す』)


1982年 スピルバーグ「E.T.」


スピルバーグ監督作の映画『E.T.』公開。少年と宇宙人との心温まる交流を描き、世界的に大ヒットを記録した。宇宙人を、敵対者や侵略者ではなく、我々と同等かそれ以上に知的で、しかも優しく思いやりのある存在として描いた。


1986年 エンリケ・バリオス『アミ 小さな宇宙人』


エンリケ・バリオス(Enrique Barrios、1945-、チリ)の小説『アミ 小さな宇宙人』(1986)

意識拡大の経験、宇宙至高の本質をつかみ、それが彼の文学の基礎となる。日本語訳ではさくらももこが表紙のイラストを描いた。重版が遅れており、希少性からプレミアが付いている。


1986年 日航ジャンボ機UFO遭遇事件


日航ジャンボ機UFO遭遇事件

11月17日、JAL(日本航空)1628便が、アメリカ・アラスカ州上空でUFOに遭遇した事件。機長は両端にライトを点灯させた巨大な母船に遭遇したと主張。自機の3-4倍の大きさで、1時間弱の間、同機と並走した。副操縦士は、「光は見たが飛行物体の形は確認できなかった」と述べており、航空機関士は「何も見ていない」と証言している。

しかし、2001年5月9日、ディスクロージャー・プロジェクトが開催した大規模な記者会見で、元FFA職員ジョン・キャラハンは、JAL1628便が31分間UFOに追跡されたことは事実であると証言した。UFOはレーダー上で確認され、FBI、CIA、大統領直属の科学調査班に報告会議が開かれたが、緘口令が宣告されて会議は隠蔽されたという。


1987年 MJ-12(マジェスティックトゥウェルブ)


アメリカのTVプロデューサーのもとに、匿名の人物から「MJ-12」(Majestic 12)に関する資料が届けられた。資料は1952年に作成されたもののコピーで、アイゼンハワー大統領にMJ-12計画を説明するための文書という内容だった。
概要は、ロズウェル事件(1947年)のUFO墜落事故の際に、機体の残骸だけでなく、人間と異なる容貌の4体の宇宙人の死体も回収された。
しかし、文書の内容には多くの矛盾や欠陥があり、偽造されたものであることは明らかである。


1987年 ホゼ・アグエイアス『マヤン・ファクター』


ホゼ・アグエイアス(José Argüelles、1939-2011、アメリカ)

マヤン・ファクター』(1987)で、マヤ文明のパカル王を「銀河のマスター」と考え、2012年12月21-23日に地球は「フォトンベルト」に突入し、人類に転機が訪れると主張した。地球の「アセンション」(次元上昇)という言葉を作った。


1989年 異星人解剖フィルム


異星人解剖フィルム(Alien autopsy film)

イギリスの映像実業家によってもたらされた、ロズウェル事件の際に回収したとされる「異星人解剖フィルム」が現れる。ベッドに横たわったグレイ型の宇宙人を解体し、臓器や脳を取り出す映像。グレイのイメージはこの映像によって広まった。

しかし、2006年にこの映像はフェイクだと制作者たち自らが認めた。


1989年 『プリズム・オブ・リラ』


リサ・ロイヤル・ホルト(Lyssa Royal Holt)は『プリズム・オブ・リラ―銀河系宇宙種族の起源を求めて』(The Prism of Lyra: An Exploration of Human Galactic Heritage)を著す。

リサは自分の未来世であるプレアデス星人サーシャにチャネリングする。人類の始祖は琴座から来た宇宙人である。


1991年 ミステリーサークル(クロップ・サークル)


イギリスで「ミステリーサークル」(Crop circle)が大量出現する。しかし、ダグ・バウワー(Doug Bower)とデイブ・チョーリー(Dave Chorley)が最初の製作者として名乗りを上げ、簡単な道具と人力によって短時間で作れることを実演したことで、急速に模倣犯も減少した。

ちなみに、「ミステリーサークル」という呼称を作ったのは大槻義彦(1936-)教授である。英語ではクロップ・サークル(Crop circle)と呼ばれる。


1993年 スティーブン・グリアのディスクロージャー・プロジェクト


ディスクロージャー・プロジェクト(The Disclosure Project)

スティーブン・グリア(Steven Macon Greer、1955-、アメリカ)は、UFO、地球外生命体などに関して政府が隠蔽している事実の暴露を推進する目的で、ディスクロージャー・プロジェクトを設立した。

2001年5月9日、20名を超える軍・企業・政府関係者の証言者たちによる証言が記者会見された。


1993年 「X-ファイル」


1993年9月10日(シーズン1)~2018年3月21日(シーズン11)にかけて、アメリカで製作されたSFでレビドラマ「X-Files」。超常現象をテーマにした作品。


1994/5年、1997年 政府によるロズウェル事件の報告書


アメリカ政府はロズウェル事件(1947)の真相について公式の報告書を二回発行した。


1997年 ヘヴンズ・ゲートの集団自殺


ヘヴンズ・ゲート(Heaven's Gate)の集団自殺

アメリカ・カルフォルニア州サンディエゴを拠点に活動したUFOを信仰する宗教団体。1997年のヘール・ボップ彗星出現の際に集団自殺を行った。

マーシャル・アップルホワイト(Marshall Herff Applewhite Jr、1931-1997、男)とボニー・ネトルス(1928-1985、女)が1970年代はじめに創設した。

人間はより高次の段階に意識を進化させるために地球で学ぶ学生である。「天の王国」の宇宙人は地球人を見守っており、真理を伝えるためにイエス・キリストを派遣した。人間の堕落と地球の諸宗教は「天の王国」から堕落した宇宙人「ルシファー教徒」によるものである。性欲や金銭欲や家族愛を克服し、禁欲的に生きることで天の王国への帰還を願う。人間の肉体は旅の手助けをする乗り物に過ぎない。地球はまさに「リセット」の時にあり、人類が生き残るためには地球から旅立つことが必要である。

1996年11月にヘール・ボップ彗星の写真に謎の物体が映っている噂が広がり、彼らは天の王国からUFOが迎えに来たと考えた。UFOに魂をテレポートして乗せるために、教祖と信者38人は1997年3月26日にビニル袋をかぶり、紫布に覆われた形で集団自殺をした。


1999年 デーヴィッド・アイクの爬虫類人(レプティリアン)説


デーヴィッド・アイク(David Vaughan Icke、1952-、イギリス)は、『大いなる秘密』(The Biggest Secret、1999)で爬虫類人レプティリアン)説を提唱した。

存在は全て一なる「根源意識」である。人間が生活している時間反復の環は「宇宙インターネット」(仮想現実)である。根源意識と宇宙インターネットを繋ぐインターフェイスが肉体であり、我々は仮想現実にログインして生活している。身体システムは神経系の電子回路で構成される「人間コンピューター」である。

人間は本来「松果体」の働きによって物質と精神の領域を超えた九次元世界を知覚することができる。肉体は根源意識が具体的な体験をする場である。太陽は人間の仮想現実世界を形作る「フォトン」を放出するセンターである。一方、月は異次元に繋がる「ポータル」(出入口)である。

しかし、霊的生命体の「爬虫類人」(レプティリアン)が月のポータルを占領し、太陽のフォトンが作り出す宇宙インターネット(仮想現実)に不正侵入(ハッキング)し、低層周波数を浴びせることで、歪んだ虚構の世界を人間に見せている。このため松果体の働きが抑制され、物質は本来情報の束に過ぎないのに関わらず、この情報を「ホログラム」としてのみ認知し、三次元的認識に固定化されてしまうのである。彼らの目的は、人間を宇宙インターネットの時間反復の環の中に閉じ込め続けることである。レプティリアンが見せているこの歪んだ仮想現実世界は「ムーンマトリックス」と呼ばれる。

レプティリアンは「竜座」(ドラコ)を故郷としている。彼らはかつて火星を侵略し、そこに生息していた金髪・碧眼の白色人種と交配を行った。レプティリアンと火星人の混血によって生み出された人間は「レプタイル・アーリアン」(アーリア人、白色人種)と呼ばれる。その後、火星の気候が急激に低温化し、居住に適さなくなったため、レプティリアンとレプタイル・アーリアンは地球に移住した。彼らは奴隷を作り出すために、自らの遺伝子と地上の様々な動物の遺伝子の交配実験を繰り返した。約20万年前、ホモ・エレクトスに遺伝子操作を施し、レプティリアンの遺伝子(血)を「ハイブリッド」し、ホモ・サピエンス(現生人類)に進化させることに成功する。こうして人類はレプティリアンを神として崇め、従属するようになった。これはメソポタミア神話のエンキやアヌンナキから着想を得ている。

人類ははじめムー大陸やアトランティス大陸の地に高度な科学文明を築いた。しかし、13000年前に発生した大洪水によって滅亡。その多くは地球を離脱し、新たに月に拠点を移したが、地球に残りつづけたレプティリアンも存在した。彼らは人類に対する完全な支配システムを作り上げることを企んだ。これは旧約聖書のノアの洪水やネフィリム、ニムロデの神話から着想を得ている。レプティリアンは古代の世界中の神話における蛇神、メソポタミアのアヌンナキ、インドのナーガ、マヤのククルカン、アステカのケツァルコアトル、ギリシャの北風の神ボレアース、ヨーロッパのドラゴン、日本の龍やクナト大神、河童などと同定される。蛇と月の信仰がしばしば結びつくのはこのためである。

レプティリアンの主な拠点地は「低層四次元」(アストラル界)に位置している。物質的世界にログインする時は爬虫類の姿をしている。レプティリアンは主に三種類存在する。① 三次元世界に自己を投影し、姿を変幻自在に操作できる種。② 自ら人間の肉体をまとっている種。③ 人間に憑依している種。人間に憑依する場合、火星を起源とするレプタイル・アーリアン(アーリア人、白色人種)に憑依する。アーリア人は各文明において王族や貴族の身分として世界を支配してきた。

レプティリアン(神々)とレプタイル・アーリアン(アーリア人)はメソポタミアで人類を創造した際、奴隷の人々を家畜化し、管理する密約を交わし、秘密結社「バビロニアン・ブラザーフッド」を創設した。家畜化された奴隷人間は、「羊」(シープ)と「人民」(ピープル)を組み合わせて「家畜人」(シープル)と呼ばれる。

彼らはユダヤ人をバビロンに捕囚させた時、レビ族を選出し、トーラー(モーセ五書)を書かせ、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教を支配した。セム系一神教を創出した目的は、人類をレプティリアンに奉仕する従順な家畜として訓育するためのプログラムだったのである。むしろ、真の知恵は、秘教や神秘主義、薔薇十字会、フリーメイソン、神智学の「大白色同胞団」という秘密結社によって伝承されてきた。しかし、これらさえもバビロニア・ブラザーフッドの傀儡組織に過ぎない。

レプティリアンの最終目的は、「新世界秩序」を作り上げ、官僚的な階層状の管理システムによって人類を完全に家畜化することである。これは「人類家畜化計画」(アジェンダ)と呼ばれる。彼らの計画は『シオン賢者の議定書』の中に示されている。これはユダヤ人の作った代物ではなく、秘密結社「シオン修道会」が作ったものである。ヒトラーは『議定書』を書いたのはユダヤ人と思い込み、アーリア主義を刷り込まれ、レプティリアンに意識操作(マインド・コントロール)されていた。レプティリアンは金髪・碧眼の人間の生き血を吸うことを好んでおり、ナチスはレプティリアンに生き血を捧げる人間を確保するために利用されたからである。

レプタイル・アーリアンの「王家の血筋」を継承してきたのが現在の「ロスチャイルド・シオニスト」である。彼らの上位組織は秘密結社「イルミナティ」であり、イルミナティには人間に「シェイプシフト」(変身)したレプティリアンが多数存在し、ロンドンを本拠地として世界の金融を支配することによって、人類家畜化計画(アジェンダ)の達成を目論んでいるのである。

レプティリアンが人間(シープル)を管理しなければならないのは、レプティリアンが低層四次元(アストラル界)の霊的存在であるがために、人間の生み出す負のエネルギー(低い波動)—恐怖・敵意・罪悪感・性欲など―を栄養源とするからである。レプティリアンはかつて遺伝子操作を施して自らの遺伝子(血)を植え込むことによって、ハイブリットとして人間を作った。それゆえ、人間は「爬虫類脳」という原始的な脳を持ち、生き残るための恐怖に司られるようになり、強い暴力性、支配欲を有している。こうして、レプティリアンたちは低層周波数を発して爬虫類脳に向けた意識操作(マインド・コントロール)を行い、負のエネルギーを増大させることで、栄養源を確保しているのである。

秘密結社が一般大衆を操る手口は「PRS」(Problem・Reaction・Solution)と呼ばれる。第一に、操作者がわざと問題(テロや疫病など)を作り出す。第二に、大衆を扇動して悪役(スケープゴート)を作り出す。第三に、その問題の解決法を提案し、世界を都合よく誘導していく。

レプティリアンに抵抗する方法は、人間たちが自身の意識の波長を変えることである。レプティリアンは低層四次元の存在だが、人間は本来九次元の存在であり、彼らよりエネルギーが強く、人間は霊性進化の途上にある。それゆえ彼らは人類の飛躍を抑圧し、エネルギーを搾取しようとするのである。彼らと同じような恐怖や闘争心の周波数帯によって戦うのではなく、ブラザーフッドには想像できない愛の周波数帯によって戦うなら、彼らの支配を超え、霊的次元は上昇できる。

デーヴィッド・アイクの思想は神智学やニューエイジ思想の延長である。特にアリオゾフィ(アーリアン学説のイデオロギー)の逆転的使用、ゼカリヤ・シッチンの影響は強い。


2006年 異星人解剖フィルムの捏造告白


ロズウェル事件に関連する「異星人解剖フィルム」(1995)はフェイクであると、ビデオの制作者たちが自ら告白した。


2007年 先端航空宇宙脅威特定計画(AATIP)


先端航空宇宙脅威特定計画AATIP:Advanced Aerospace Threat Identification Program)

2007年~2012年にかけて、アメリカ政府が極秘にUFOに関する研究プログラムを進めていたことが、2017年12月16日にニューヨークタイムズによってスクープされた。この計画は、ルイス・エリゾンド主導の下で、2200万ドルの予算をかけて行われていた。


2013年 アメリカ政府、エリア51の存在を認める


アメリカ政府は「エリア51」(Area 51)の存在を公式に認めた。アメリカ軍機密の航空機のテストを行っている。ロズウェル事件以来、UFOを密かに持ち込み、宇宙人(グレイ)と共同研究をしているのではないか、と疑われてきた。


2017年 アルテミス計画


アメリカ政府は、2025年に人類を月面着陸させる計画(アルテミス計画)を立てた。2021年、NASAは月面着陸の開発・運用にイーロン・マスク(Elon Reeve Musk、1971-)が運営するスペースXを選定した。


2017年 NYTによるAATIPの暴露


12月16日、ニューヨークタイムズはアメリカ政府が極秘にAATIPを進めていたことをスクープした。それで明らかになったのは、2004年11月にカルフォルニア州サンディエゴ沖で海軍F/A-18戦闘機が捉えた民間航空機ほどの大きさのUFOの映像である。


2020年 アメリカ政府、UFO映像公開


4月27日、アメリカ国防総省は3本のUFOの映像を公開した。「映像で観察された口腔現象は依然として『未確認』とみなしている」とし、UFOの正体が分かっていないことを明らかにした。映像は1本は2004年11月、2本は2015年1月に撮影されたもの。

2020年 未確認飛行物体現象タスクフォース


8月14日、アメリカ国防総省は「未確認飛行物体現象タスクフォース」((Unidentified Aerial Phenomena Task Force))を設置した。2004年以降に米軍に寄せられたUFO目撃情報の調査が目的である。


2021年 未確認飛行物体現象タスクフォースの中間報告


6月25日、アメリカ当局は、「未確認飛行物体現象タスクフォース」の調査結果(中間報告)を発表した。当局は航空機や自然現象の可能性もあるため、UFO(未確認飛行物体)という呼称を「UAP」(未確認空中現象)と再定義した。そして、今回の調査対象144件のうち1件以外は「説明不能」であると発表。「宇宙人の乗り物(エイリアンクラフト)とする証拠はない」とするものの、未だ地球外のものだという可能性は排除していない。判明した1件はしぼんでいく気球だったという。


2021年 飛行物体識別・管理・同期グループ


11月24日、アメリカ国防総省が6月に公表した中間報告書では十分な事実が判明しなかったため、国家安全保障上のリスクになり得るとして、新たに「飛行物体識別・管理・同期グループ」を設置した。特定空域で対象となる物体を検知、識別、特定する役割を担う。


2022年 AATIPの情報開示


4月11日、イギリスのタブロイド紙『The Sun Online』はアメリカ政府にAATIPの情報開示を請求していたが、その機密文書の一部(1500頁を超える内容)が公開された。


2022年 UAPに関する公聴会


5月17日、50年ぶりにアメリカ議会(下院)でUAPに関する公聴会が開かれた。


2022年 NASA、UAPに関する科学研究チームを設置


6月9日、NASAはUAPに関する科学的な研究チームをこの秋に設置すると発表。中国やロシアの新技術の可能性もあるとのことで、今のところUAPが「地球外起源だとの証拠はない」とのこと。研究成果は2023年夏ごろに一般公開される予定。



◆日本のUFO関連の歴史


1955年~2002年 荒井欣一「日本空飛ぶ円盤研究会」(JFSA)


荒井欣一(1923-2002)は「日本空飛ぶ円盤研究会」(JFSA)を設立する。三島由紀夫や石原慎太郎が加わる。日本最初のUFO研究会である。


1957年 「宇宙友好協会」(CBA)


宇宙友好協会」(CBA)設立。空飛ぶ円盤と宇宙人との接触と交流を目的とするグループが誕生する。


1973年~1994年 矢追純一「木曜スペシャル」


日本テレビのTV番組「木曜スペシャル」で、矢追純一(1935-)は超常現象を扱ったドキュメンタリー風オカルト番組(最初はユリ・ゲラーを扱う)を数多く手掛ける。1970年代末以降は、トワイライト・ゾーンのテーマ曲に乗せてUFOネタを主に扱うようになり、日本にUFOを広く認知させた。1995年以降は「宇宙塾」を主宰している。


1976年 日清焼きそばU.F.O.


日清焼きそばU.F.O.」がロングセラー商品となる。容器の形を空飛ぶ円盤に見たてるとともに、「UFO」を「うまい(U)、太い(F)、大きい(O)」のイニシャルにかけている。


1978年 ピンク・レディー「UFO」


アイドル歌手ピンク・レディーの「UFO」が大ヒットし、ユーフォーという言葉が定着した。


1979年 三上丈晴「ムー」


11月、オカルト情報誌、月刊『ムー』が創刊される。編集長は三上丈晴(1968-)。

1989年 韮澤純一郎と大槻義彦


『ビートたけしのTVタックル』(1989~)でUFO研究家の韮澤純一郎(1945-)が物理学者の大槻義彦(1936-)と対決し、人気を博する。大槻教授は「プラズマ論」で超常現象は自然現象に過ぎないと一蹴した。


1995年~1997年、1998年~2003年 「X-ファイル」


アメリカのSFテレビドラマ「X-ファイル」(X-Files)がテレビ朝日系列で放送される。グレイ型宇宙人のイメージが広まった。テーマ曲が有名。


1997年~ 「奇跡体験!アンビリバボー」


フジテレビ系列のTV番組「奇跡体験!アンビリバボー」。世界各地の起きたミステリーや超常現象を扱う。


2005年 Mr. 都市伝説 関 暁夫


関暁夫(1975-)はテレビ東京系列の「『やりすぎ都市伝説』で人気を得る。フリーメイソン、イルミナティなどの知名度を上げる。


2009年  田中嘉津夫「虚舟」の研究


田中嘉津夫は「江戸『うつろ舟』ミステリー」(2009)を出版。1803年、常陸国(神栖市)の海岸に円盤状の奇妙な物体と一人の女性が漂着したという「虚舟奇談」(うつろぶね・きだん)がUFOに関連する可能性を示す研究を発表。


2021年 三上丈晴「国際未確認飛行物体(UFO)研究所」


6月24日(UFOの日)、福島県福島市飯野町に「国際未確認飛行物体(UFO)研究所」を設立。研究所所長は三上丈晴(1968-、月刊ムー編集長)。

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