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198.従業員は成功へのハシゴの横木、踏みつけることを躊躇うな

助手の秋田君から、この人についてどう思うか聞きたいと言われたので、ちょっと調べてもらったりした範囲から書いてみよう。

田端信太郎さんという方だが、いくつかの大きな会社での役員経験を経て、度重なる炎上マーケティングで名前を売り、会員制サイトやビジネスコンサルティングを商売にしているという。実体の曖昧なものをブランド化して売りつける商売というのは、はまればこんなに美味しいものはない訳で、商売がうまい人だろうとは思う。

最近の炎上事件では、関連会社の役員女性をインフルエンサーにするという企画を立ち上げたところ、まんまと炎上し件の女性はプライベートを漁られた挙句インフルエンサーにはなれず、何かで名前が出てくるたびに「美人は辛いよ」などと揶揄される始末。
悲惨なことになったのはこの女性役員ばかりでなくそこに出資した人たちも企画が飛んだところを見ると丸損だったはず。だが、一人だけ丸儲けした人がいる。それが仕掛け人の田端さんだ。

おそらくこの企画が炎上することも、失敗することもすべて見越した上で、自分の名前をブランドとして売るためにこの企画を立ち上げたのではないかと思われる。悪名は無名に勝るというし、何であれ名前の認知が進めば仕事が舞い込む可能性も高まる。最初から田端さんに仕組まれていて、女性役員の人をはじめ企画に参加した他の人もまんまと田端さんの知名度向上のための生贄にされたわけだ。

これをダメだとみる向きもあるが、私はこれを評価してもいいと思う。一流のビジネスマンなんだからこういう狡猾さはあってしかるべきだし、それに見事にハメられたほうもまぁ、残念というところか。

という話を書こうとしていたら、最近また炎上事件に関わったらしい。なんでも部下というか弟子にあたる人がTwitterで不用意なことを書き込んで炎上したのだという。
そこに颯爽と師匠ビジネスマンの田端さんが登場、弟子を叱責する茶番でもして一件落着となれば、田端さんだけ評価が上がるだろう。と考えるのは二流のすること。人前で部下を叱るのはパワハラと言われるので推奨されないし、叱りつけた部下には裏できちんとケアをしなければいけないというのもコストである。

ということで、田端さんはそれらの問題をクリアした方法をとった。つまり一緒になって炎上し、火に油を注いだのである。師匠が一緒に炎上してくれるなら、部下は師匠から認められた気分になり、笑いながら焼け死んでいけるし、あくまで田端さん自身はサブ炎上なので生き残り名前だけが売れる。
突発的な事象にすぐ飛びついてしっかり名を残すあたり、さすがと言わざるを得ない。別の考えとして、炎上を分散させて部下を救いたかったとか、まぁ後からなら何とでもいえるだろうけどね。

自己ブランディングとマネタイズのためなら周りの迷惑など一切顧みず、自分の人間性やモラルをも売り物にする潔い姿勢というのは商売人の鑑である。
過去には自分が炎上することで、自分が役員を務める会社の株価を下げるということまでしていたらしい。株価が上がるのを狙うインサイダー取引というのは目を付けられるが、株価が下がるインサイダー取引というのは当局に目を付けられにくいということもあるかもしれない。株価が下がったところを狙って買い増し、いずれ株価が少しでも戻れば儲けになる。あらかじめ炎上前にカラ売りをしておくという危険な技もある。
いずれにせよ、役員の公的な媒体での不用意発言で株価が下がるというのはインサイダー取引規制条項に引っかかるのかグレーな所でもあるので、やりようはあるということだ。

※助手からひと言
わざと株価を下げて利益を狙う作戦はちょっと無理があるかな。
ま、あくまでサンドバーグさんの考えなので気にしないでください。

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