アレン・サンドバーグ(with 助手)

ブログのような、ビジネスコラムのような、エッセイのような何かを海外から。 アレン・サン…

アレン・サンドバーグ(with 助手)

ブログのような、ビジネスコラムのような、エッセイのような何かを海外から。 アレン・サンドバーグさんとの手紙などをアレンジしてお送りします。 助手(秋田)が窓口をしています。

最近の記事

106.貧乏にはいかなる名誉もない。

 元ウルグアイ大統領のホセ・ヒムカさん(大統領退任後は上院議員)が政界を引退したそうだ。御年85。政治家の引退としては少し遅い。大統領をしていたのが70歳から75歳ぐらいの間であり、そのへんは遅咲きということもあるのかもしれない。 このホセ・ヒムカさん、世界一貧乏な大統領のキャッチフレーズで有名だが、給料を8割以上返上して慈善活動に回し、庶民的な家に暮らしていたとのこと。大統領というのはその国の代表的価値観を体現した人であると考えられる。このホセ・ヒムカさんの体現する代表的

    • 44.武器を持った奴と議論するな。

       ベルギーが核兵器禁止条約に理解を示す発表を行ったとのこと。世界の反核団体にはこれを歓迎する向きが多いし、私自身も核兵器やその他の大量破壊兵器が使われることのない世の中であってほしいと願っている。  しかし、このベルギーの発表はそう手放しで喜べるものではないのもまた事実である。この発表と合わせて、NATO加盟国としての責務は果たしていくという発表も行っており、ここに注目する必要がある。  このベルギーという国はオランダ語圏、フランス語圏、ドイツ語圏の3つの言語が地域でくっ

      • 35.平和はビジネスチャンスだ。

         少し間が空いてしまいました。アレン・サンドバーグです。前回は戦争とビジネスチャンスの話をしたので、今回はその反対、平和とビジネスの話をしましょう。  戦争はビジネスチャンスではあるのですが、これは大きく二つにわけられる。戦争そのものをビジネスとするものと、戦後の平和を見据えたものである。前回は主に前者の話をした。これは戦争そのものが終わればビジネスも終わりであり、金を出すのは政府・国民であることから、以外とその限界点は低いと言わざるを得ない。  さて、今回は後者の話。戦

        • 34.戦争はビジネスチャンスだ。

          2001年9月11日に起きたアメリカでの同時多発テロというのは、私は鮮明に覚えているが、そうでもない方も多いかもしれない。現在のアメリカの体制ができてから領土が直接攻撃されたのは太平洋戦争時に日本軍が行ったもの以来である。 当然アメリカは激怒し、テロとの戦争が始まるわけだ。しかしテロ組織アルカイーダの首魁オサマ・ビン・ラーディンは全然捕まらない。ターリバーン政権下のアフガニスタンに潜伏しているとして米軍がどんどん投入され、アフガニスタンでは彼は見つからず、イラク戦争にまで発展

        106.貧乏にはいかなる名誉もない。

          198.従業員は成功へのハシゴの横木、踏みつけることを躊躇うな

          助手の秋田君から、この人についてどう思うか聞きたいと言われたので、ちょっと調べてもらったりした範囲から書いてみよう。 田端信太郎さんという方だが、いくつかの大きな会社での役員経験を経て、度重なる炎上マーケティングで名前を売り、会員制サイトやビジネスコンサルティングを商売にしているという。実体の曖昧なものをブランド化して売りつける商売というのは、はまればこんなに美味しいものはない訳で、商売がうまい人だろうとは思う。 最近の炎上事件では、関連会社の役員女性をインフルエンサーに

          198.従業員は成功へのハシゴの横木、踏みつけることを躊躇うな

          76.誰とでも一度は仲良くしてみろ。そうすればライバルは混乱する。

          アメリカ大統領選が話題に上ることが多くなってきました。この記事を書いている時点ではアメリカの大統領はドナルド・トランプさんです。皆さんご存じの通り米国内外問わずとにかく反対意見が多い人ではあります。 アメリカの大統領選挙は州ごとに行われますが、その人口規模に応じて選挙人数といういわば「勝ち点」みたいなものが決められており、勝った州ごとに得点を重ねていき、最終得点が多いほうが勝ちという方式なっています。ま、ざっくりした説明なんで詳しくは調べてください。アメリカ人でもわかってな

          76.誰とでも一度は仲良くしてみろ。そうすればライバルは混乱する。

          246.商品にケチをつける奴は、それを買う奴だ。

          助手の秋田君とはオンライン会議したりもするのだが、その時こんな話を聞いた。なんでもamazonジャパンがCMに保守的とされる国際政治学者の三浦瑠麗さんを使ったので、会員登録をやめる呼びかけが起こったというのだ。 これを聞いて私が思うところは、amazonはこれで儲けたな、ということだ。会費が年間45ドル程度(¥4,900)だとのことだがこの騒動で一体いくらの人が会員をやめたのか。実際の会員数の規模から考えればかなり微々たるものだし、これで悪評が広まってということも考えにくい

          246.商品にケチをつける奴は、それを買う奴だ。

          32.売るものには気を付けろ。時として客の希望をかなえてしまう。

           普段様々な人と仕事をしていると、「いいものを安く」「顧客満足度の向上」などというスローガンめいたものをよく聞く。これはこれで間違ってるわけじゃない。それはとても真っ当で素晴らしい考えであって間違っていない。  いや、間違ってはいないのだが、そんなものはお題目に過ぎない。 「いいものを安く」はただの売り文句であり、特段深い意味はない。強いて言えば安物を売っているのに品質が高いと錯覚させるためのキャッチコピーに過ぎない。 「顧客満足度の向上」を目指すのはそもそも商人寄りの考え

          32.売るものには気を付けろ。時として客の希望をかなえてしまう。

          146. ステーキではなく、ジュージュー焼く音を売れ。

           肉料理の代表としてステーキを上げる人は多い。世界中どこに行っても大体食べられるし、固まりから切り出した肉を焼くといういたってシンプルながら、部位や焼き加減、味のつけ方などを言い出すときりがない奥が深い料理でもある。  フィラデルフィアでは、炒めたこま切れ肉に溶けたチーズをかけたのをホットドッグのような形のパンにはさんだものもチーズステーキと言ってステーキの一種だと言い張っている。一般的に想像されるものとはちょっと違うだろうが、やはりこれもステーキなのである。  さて、日

          146. ステーキではなく、ジュージュー焼く音を売れ。

          どうも。引っ越して来ました。

          どうも、アレン・サンドバーグです。  前のブログから引っ越しますと言ってから少し時間が空いてしまいまして、ずいぶんフォロワーさんも離れてしまいましたし、前の所からここへのリンクは張ってありますがどれぐらい来てもらえるのかはまだ未知数です。 以前の所では「金儲けの秘訣」シリーズが好評だったので、これを中心にボチボチとやっていきますので、よろしくお願いします。 ※ 助手の秋田から  「金儲けの秘訣」シリーズを中心にしていきたいと言っていますが、コロナ禍の影響でサンドバーグさん

          どうも。引っ越して来ました。

          簡単なプロフィールなど

          アレン・サンドバーグ  商人。海外在住。日本語はある程度わかる。重要な商談の時などは通訳を入れることも。助手にメールで記事を送って日本語で発信させている。英語が母語だというが、ほかにフランス語やドイツ語などがいくらかできるらしい。1960年代生まれ。 助手(秋田)  助手。1980年代生まれ。サンドバーグさんとは友人。サンドバーグさんが日本を離れてからもやり取りがあり、ブログ化。2020年途中から内容のリニューアルも兼ねてnoteに移行。