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イノベーションはトップダウンではなくボトムアップで興す

世の中においては
正解が見えない時代になった。
今までの正解がこれからの正解とは限らない時代になった。
正解が複数存在する時代になった。

私たちの暮らしにおいては
みんなが知識を持てる時代になった。
気軽に試すことができる時代になった。
様々な考え方が受け入れられる時代になった。

こんな時代になると
ひとつのやり方だけでは正解を見つけることができない。
だから色々なことに対応していく必要がある。
そのためにトライ&エラーを繰り返す。
しかも高速で繰り返すことが必要になっている。

これを昔ながらの組織形態である
トップが決める、メンバーは従う、上司の言うことが絶対。
このような組織では、今の時代の変化に対応することはできない。

現場同士の事由闊達な意見、現場発信のイノベーション、
現場目線の改善が必要になる。
現場の意見を聞く組織、聞いた意見を形にする組織、
そしてそれらを推進力にできる組織が
今の時代に生き残る組織である。

これはまさにトップダウンではなくボトムアップである。
トップが前に出過ぎてはいけない。
トップが何でも決めてしまってはいけない。
トップがイノベーションを考えることに躍起になってはいけない。
トップはイノベーションが興る場をつくることに注力する。
イノベーションが興る場とは
雰囲気、時間、お金、設備、失敗を許すなど、
目に見えるものもあれば見えないものもある。
しかもひとつのことだけではなく
複数のことを同時に推進していく必要がある。

この取り組みはすぐに結果が出るものではない。
そして、目に見える形で成果が現れるとは限らない取り組みである。
しかし、トップがここに注力することによって
組織全体の底力が生まれる。

組織の組み立て方は変わった。
トップ自身、ここに気がついて、
考え方を変え、行動に移し、根気よく待つことができるか。
トップの胆力がますます問われる時代になった。

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