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甘い香りが好きになれないとき

いつもは好きな香りのなのに、なんだか良くない香りに感じることがあります。

逆に、いつもは好きではなかった香りが、ある日突然、「良い香り」と感じて、好きになることがあります。

不思議なもので、体調だけでなく、心の変化によって、好きな香りが変わることがあるのです。

甘い香りが好きになれない時

ゼラニウムという精油があります。

ガーデニングがお好きな方は、ご存知かもしれませんが、白やピンクなどいろいろな花の色があって、種類も多い園芸種です。

精油は葉っぱから採れるのですが、フローラル調のとても甘い香りがします。ローズと同じ成分を含んでいることから、「ローズゼラニウム」という名前で売られていることもあります。

私は以前、ゼラニウムがとても苦手でした。全くいい香りだとは感じなくて、甘ったるくて嫌な香りだなとすら思っていたのです。

どうにも受け付けなかったのですが、ある時期を境に平気になりました。今では好きな香りの一つです。

なぜゼラニウムが平気になったのか、それを考えてみました。

私がゼラニウムを嫌いだった頃は、柑橘系の精油ばかり使っていたのですが、今にして思うと、「周りと張り合うようにして、仕事を頑張りすぎていた時」でした。

アロマテラピーの勉強を始めたきっかけが、長女の肌の弱さで、なるべく薬を使わずに、自然のものでなんとかならないか?と探していて、アロマテラピーにたどり着いたのですが、その頃って、育児休暇から仕事に復帰したこともあり、ものすごく頑張っていた頃なんです。

子供がいるからって、残業ができないからって、何か言われたくない、そんな風に思って、必要以上に頑張っていたと思います。

数年経って、がむしゃらに頑張るのはどうなのかな?と思うようになったんです。もちろん仕事ですから、やるべきことはきちんとやらなくてはなりません。しかし、周りと張り合ったり、肩に力を入れすぎたりして仕事をしていたら、いい仕事はできないのではないか、何より、子供達の前で笑顔も出ないくらい疲れているのはどうなんだと自問自答するようになりました。

仕事はお金のためでもあるし、いや、お金はとても大事だから生活を豊かにするために働いているのですが、だからといってギスギスした気持ちでやっていたら、自分も楽しくない、子供もきっと楽しくない、そんな風に思って、少しずつ肩の力を抜いていくようにしたのです。

そうしたら、ゼラニウムの甘い香りがだんだん受け入れらるようになっていったんです。

香りの好みの変化は心の変化かも

私がアロマテラピーの講師をしている頃も、生徒さんに好きな香りを聞くと、香りの好みが年齢で変わってきたという方もちらほらいらっしゃいました。

頑張りすぎている、力が入りすぎている時、どちらかというと樹木系や柑橘系のクリアでシャープな香りを好む傾向にあるように思いました。

もちろん個人差がありますので、逆のパターンもあるかもしれません。

ただ、香りの好みが変わる時は、自分の中で何かが変化している時なのかもしれないなと思ってみると、自分を見つめ直すいいきっかけになるのではないかと思います。

今の私はどんな私だろう?
そんな風に、日々の香りの好みから、自分の心の状態を知るというのも、面白いのではないでしょうか。

好きだと感じた香り、逆にそうでなかった香り、その時の自分の心情をメモしておくと、後で見返して楽しめそうです。

ゼラニウムってどんな精油?と興味を持たれた方は、効能などについてこちらでまとめていますので、ご覧ください。


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