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8月30日 vsヴァンフォーレ甲府 マッチレビュー

8月30日18:00キックオフ
ヴァンフォーレ甲府 0-1 栃木SC
栃木:西谷(51分)

甲府戦スタメン

栃木SCらしい勝ち方だった。前半最初から前線からの激しいプレスで甲府DF陣を追い回し前を向かせない。苦し紛れのラファエルへのロングパスは田代に阻まれ思うような展開に持ち込めない。飲水タイム前後当たりからサイドに起点がつくれるようになり栃木陣内でボールを回せるようになるが決定機に中々至らない。栃木もハイプレスでボールを奪いシュートレンジまで持ち込むものの効果的なシュートが打てない。しかし後半6分右サイドペナ角付近でエスクデロがキープすると駆け上がった溝渕のクロスに西谷がドンピシャのヘッドを決める。後半10分エスクデロがケガで矢野と交代。甲府も金園と宮崎を投入。山田、中村のボランチが最終ラインから引き出す動きをするようになりここから栃木の攻撃が停滞し甲府の時間となる。しかし最後までブロックが崩れることなくウノゼロで栃木の勝利となった。

甲府の攻撃準備

甲府戦甲府の準備

前半28分のプレーに一つのポイントがあったと思います。3バックの今津から右WBの小林にパスが出ます。もちろん栃木のSB瀬川が食い付きます。その瀬川が空けたスペースに太田が走りこみました。4バックの泣き所の一つでもある上がったSBの裏側を何度も狙ってきていました。
このように大外にWBまたはシャドーが張ってボールを受け、食い付いた栃木DFの後ろを狙う事を繰り返そうとしていました。栃木の守備を動かしてスペースを作り出す動きです。ただ栃木のスライドが早かった。

栃木の攻撃準備

甲府戦栃木の準備

栃木がサイドの深い位置までボールを運ぶとWBがボールサイドに食い付くのだが甲府は3CBが中央を固めているためCBとWBの間にスペースができます。このスペースを栃木は使おうとしていました。瀬川や森からのクロスではなく空いたスペースに浮き球やパスを出しFWもトラップ後このエリアを積極的に使っていきました。そしてマイナスのクロスを上げます。中央からエスクデロのシュートや佐藤のシュート等も生まれました。決勝点となった西谷のゴールも右ペナ角に近いところにエスクデロが入り大外を駆け上がった溝渕がマイナスのクロスを上げて2列目から飛び込んだ西谷のヘッドにつなげています。

やはり栃木の4-4のブロックは強固です。ボランチの佐藤が果たす役割が大きく守備におけるスペースの圧縮だけでなくボールホルダーに対して2度追い、3度追いを繰り返します。しかしハイプレスの弊害で70分位からボランチのスライドが間に合わなくなるシーンも見られました(監督もそれで西谷に代えてサンホを投入したと思います)この辺りが次節にどう影響するか。
絶好調北九州は栃木の運動量に決定力を上乗せした強さを持っています。守備に関しては栃木の方が整備されていると思いますが運動量と運動量がぶつかり合ったときにどんな試合になるのでしょうか。中2日と中3日の差が出なければいいのですが(北九州には栃木までの移動というハンデがありますが)

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