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J2第3節 対ファジアーノ岡山戦      マッチプレビュー

前節の栃木SCはアウェイで東京ヴェルディ相手に開始3分でミスから1点を献上。いきなり難しい戦いになってしまった。栃木は取り返すべく前がかりにハイプレスを仕掛け東京ヴェルディゴール前に襲い掛かるもシュートを中々枠内に飛ばすことができなかった。そして前半24分にはカウンターを受け失点、後半にもCKから失点し万事休す。精度はまだまだだが相手ゴール前に襲い掛かるパワーは迫力満点である。相手によっては複数得点を期待させる戦い方だった。

今節の対戦相手であるファジアーノ岡山。今年はヨルディバイス、チアゴアウベス、河井、大卒の本山など積極的補強を行った。そして栃木から柳を獲得。開幕節では甲府相手に4得点と爆発した。なんといってもチアゴアウベスの強さはJ2では反則である。

さて強力攻撃陣をそろえた岡山に対して栃木はどのように戦う事が出来るだろうか?

今シーズンの岡山は基本陣形を4-3-3としている。ワントップに豪州代表のミッチェル・デューク。右のウイングにチアゴアウベス、左に宮崎が入る。アンカーに大卒新人で本職はSBの本山が入り柳、バイスがCBとして中央を閉める。

栃木は3-4-2-1を基本陣形としている。陣形の組み合わせで中盤でミスマッチが生まれる。岡山アンカーの本山が浮き、栃木WBの黒崎、森が浮く形となる。栃木のWBへの守備のため岡山のSBが前に出るとSBの後ろにスペースが生まれる構図となる。 

サイドに張る栃木WBに対して岡山SBが食い付いた時にトカチや小堀がSBの裏を狙う。このアクションに対して岡山はCBを動かすのか?それとも去年の栃木のようにボランチを動かすのか?

栃木としてはWBがサイドの高い位置で岡山SBにプレッシャーを掛けて釣り出しトカチや小堀が斜め移動で岡山SBの背後を狙う動きを繰り返したい。この動きにバイスや柳が釣り出されてサイドに流れてくれれば栃木としてはしめたものである。岡山の中央の高さを減らしてクロスをファーに集めればチャンスがある。柳は相変わらず人に付いていくため背中を疎かにしやすい。柳の背後もねらい目である。

対して守備の部分で注意しなければならないのはチアゴアウベスである。開幕戦の超ロングシュートに現されるように攻撃的な選手だ。徳島戦でも見せたように相手のミスを見逃さず一瞬でゴールを脅かす俊敏性も持っている。マッチアップする鈴木がチアゴアウベスを封じることができるかどうか。またアンカーの本山に自由を与えてしまうと栃木のプレスを交わされてしまう事になるだろう。

岡山のアンカー本山が配置の組み合わせでフリーになる可能性が高い。本山から良質なパスが配給されてしまうと栃木としては苦しい。絶好調男のチアゴアウベスを鈴木がどこまで潰せるか

栃木としてはコロナ禍でチームのコンディションはまだまだの状態である。少しずつ状態は上がってきているが本調子になるにはまだ数試合は必要だろう。その中で戦いたくない相手ではあるが今出来ている事を繰り返し実行すること、また試合の中で課題にトライし問題点をあぶり出す作業も必要である。かなり難しい試合になりそうであるがホームの利を活かして勝ち点を狙いたい。

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