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部活って、

中学校ではバレー部に所属していた。

私が通っていたのは普通の公立中学だったのでそこまで強くはなかった(区大会は平均して3位くらい、ブロック大会に進めれば御の字レベル)のだが、学校の中では厳しい方の部活だった。夏休みなんかはお盆くらいしかまとまった休みがなかった気がするし、クリスマスは決まって大会があった。

コーチは厳しかった。ミスをすればすかさず怒号が飛んできたし、練習もけっこう辛かった。夏は暑いし冬は寒いし、朝早く体育館に集まったり、遠い所まで練習試合に出かけたり、弱小校と言えど私にとってはハードな生活をしていた。

当時は部活のメンバーと「辞めたい」と口にし合っていて、でも誰も退部届を書く気なんてなくて、練習の後は何だかんだ達成感があって。好きなんだか嫌いなんだか分からないまま3年間部活を続けた。

最後の試合が終わった瞬間はぼろぼろに泣いた。悔しかったし、これで最後だと考えたらどうしようもなく涙が溢れた。でも、これからは部活がない、と思ったら寂しさと同時にホッとする気持ちもあって。

結局、高校では部活に所属せず、バレーも続けることはなかった。
今振り返れば、よくあんなに毎日毎日練習できたなあと思うし、もう一度あれを経験したいか、と言われれば頷くことはできないだろう。

ただ、部活に費やした3年間は決して無駄ではなかったし、ひとつのことに一生懸命になれたあの時間は貴重なものだったなあ、とぼんやり思う。

なんでこんなこと考えたかって、ハイキューを一気見したからなんですけどね。

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