さんばん

19歳。等身大の文章

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19歳。等身大の文章

最近の記事

ちょっと無理しようかな

ありがたいことに大学生活は充実している。 バイトして、友達と遊んで、サークルに行って…みたいな、そういう楽しい生活ができている。 でもその分とても忙しい。 中学の頃は放課後とか休日の大半が部活だったけれど、高校では部活に入っていなくて、バイトも早々に辞めてしまったので時間が有り余っていた。その膨大な時間の中で映画を観たり本を読んだり、そういうことができていた。 しかし大学生になった今、映画とか本とか、そういうものをじっくり楽しむ機会がめっきり減った。 時間がない、というの

    • 将来なんて

      大学に入学して1年と少し。 2年生は1番楽しいよ、と色んな人に言われる。すごく分かる。まだ2ヶ月しか経ってないけど、その意味がちゃんと分かるのだ。大学にも慣れて、仲の良い友達ができて、サークルにも本格的に参加して…みたいな。 でも何が一番いいかって、まだ将来のことを考えなくてもやっていけるってことだと思う。 前にも書いたけど、私は予定を立てるのがすごく苦手な人間だ。未来のことを考えるのはできるだけ先にしてしまえ、といつも後回しにしてしまう。 だから周りが留学に行くとか、資

      • 恋愛ってなんだろう

        好きな人がいた。 中学校の同級生で、2年生で初めて同じクラスになった人だった。明るくて、いつも輪の中心にいるようなタイプで、正直仲良くなる前は怖いイメージがあったのだが、隣の席になって話してみるとめちゃくちゃ気さくで、趣味も合ったし、あっという間に仲良くなった。 「話してると楽しい」からだんだん「好き」に変わり、2年生が終わるぎりぎりのタイミングで告白した。結果見事に断られた。でも「友達のままで」という言葉通り、次の日からもお互い今まで通り自然に接することができて、変わらず

        • 私の会話はキャッチボールではなくただの投球練習だった

          私は元々口数の多い方ではない。 すごく仲の良い友達といる時も、むしろ気を許している人たちの前だと余計に、進んで話を展開していくようなことはしない。全然喋らないってことはないけど、多分無口の部類に入る人間だと思う。実際、友達にもそう言われる。 基本的に人の話を聞くのが好きだ。話が上手くても下手でも面白くてもそうでなくても、「聞く」ことそのものが好きなので、自分の喋るターンが少なくたって全然いい。 しかし同時に会話が下手くそでもある。 ある程度仲良くなってしまえば普通に話せる

        ちょっと無理しようかな

          部活って、

          中学校ではバレー部に所属していた。 私が通っていたのは普通の公立中学だったのでそこまで強くはなかった(区大会は平均して3位くらい、ブロック大会に進めれば御の字レベル)のだが、学校の中では厳しい方の部活だった。夏休みなんかはお盆くらいしかまとまった休みがなかった気がするし、クリスマスは決まって大会があった。 コーチは厳しかった。ミスをすればすかさず怒号が飛んできたし、練習もけっこう辛かった。夏は暑いし冬は寒いし、朝早く体育館に集まったり、遠い所まで練習試合に出かけたり、弱小

          部活って、

          夏に聴きたいスピッツ1

          スピッツって色んな季節の曲があると思うんだけど、夏に聴きたい曲のひとつに『夏の魔物』っていうのがあって。 まず冒頭の夏の描写が大好き。 キラキラした海でもなく、夜空に打ち上がる花火でもなく、蝉の声でも風鈴の音でもない。でもリアルな夏の一コマ。 サビもそうなんだけど全体的にすごい不安な感じがする。 夏って開放的なイメージがあるし、実際そういうシチュエーションも多いんだけど、その一方でどこか閉塞的な感覚もあるような気がする。暑くてじわじわ汗かいてて、蝉の鳴き声にちょっとうんざ

          夏に聴きたいスピッツ1

          好きなものは好きと…

          「1番好きな○○は?」とか、「どういう○○が好きなの?」とかの質問にずっと悩まされている。 例えば映画を観るのが好きだと言うと高確率で「好きな映画ある?」と聞かれる。 もちろん好きな映画はあるんだけど、いざ人にそれを伝えようとすると色々難題にぶち当たるのだ。 好きな映画はなんだろう、と考えるとやっぱり岩井俊二が好きなので『リリィシュシュのすべて』とか『スワロウテイル』とか、後は最近観た『EUREKA』も良かった。 しかしこの3作、誰もが知っている映画かと言われればそう

          好きなものは好きと…

          北海道に行ってきました。ハプニング編

          先日、友達と北海道へ行ってきた。 数ヶ月前から計画を立て、行く場所なんかもばっちりリサーチして、いざ訪れた北の大地。 まずは小樽を巡って、海鮮やらパンロールやらを食べ、オルゴールを見たり運河に行ったりと満喫していた。本来の予定なら3時頃に札幌方面へ向かうはずだったのだが、いかんせん小樽には魅力が多すぎた。日程にはかなり余裕があったので札幌観光は後日に回し、目いっぱい小樽を楽しんだ。 そんな私たちの次の目的地は藻岩山だった。札幌の街を一望できる絶好の夜景スポット。駅で会った

          北海道に行ってきました。ハプニング編

          懺悔したい冬のできごと

          懺悔したいことがひとつある。 あれは小学4年生の冬。雪がかなり積もり、みんなで雪遊びをしていた時のこと。 私たちは近所の駐車場(しかし車はほとんど止まらない)に集まっていて、雪合戦をしたり雪だるまを作ったり、とにかく滅多に降らない雪をエンジョイしていた。 一通り遊び終わって、どうしてか「滑り台を作ろう」という話が出た。いいね!とみんなで雪をかき集め、滑り台というよりはただの坂を必死に作っていった。 滑り台作成が終盤に差し掛かり、私たちはとにかくあと少しの雪を欲していた

          懺悔したい冬のできごと

          コナン初心者、『100万ドルの五稜郭』を観る

          先日、『名探偵コナン 100万ドルの五稜郭』を観てきた。 私は、コナンに関して言えば間違いなく初心者の部類に入る。 子供の頃はタイミングが合えば土曜夕方にやっていたアニメを見ていた。あとは学童に置いてあった漫画を少し読んだ記憶がある。そのためなんとなくの知識がついている状態ではあったが、本当に初歩的なことしか知らなかったし、これまでの映画は金曜ロードショーで流れているのを何となく観る程度に留まっていた。 映画館で観たのは去年の『黒鉄の魚影』が初めてだった。スピッツが主題歌

          コナン初心者、『100万ドルの五稜郭』を観る

          おすすめに抗いたい

          世の中はみるみる便利になっていく。 その中でも凄いと感じるのは「おすすめ」の機能だ。 最近、AppleMusicの「ステーション」を流すのにハマっている。 元々私は好みが狭く深い方なので、音楽も好きなアーティストの曲を繰り返し聴いたりすることが多い。 そのため、あまり新しい曲を開拓する機会はなかったのだが、偶然このステーションの機能を知り、すっかり虜になってしまった。 詳しい仕組みは分からないが、恐らく自分が今まで聴いてきた曲たちを分析して、好みに合うような曲を自動的に流

          おすすめに抗いたい

          大学で友達ができるか不安なあなたへ

          1年前、いよいよキャンパスに足を踏み入れることになった私は不安で仕方がなかった。 新学期にお馴染みの「友達できるかな」という緊張。 そもそも中学・高校の頃なんかは、自動的にクラスの振り分けがされていて、その中でも定期的に席替えや班活動があったりして、交流の機会が自然と設けられていた。体育祭とか文化祭とか行事も一定数あって、特に意識しなくても友達はできたし、親しくなれていた感じがする。 しかし大学生活はどこまでも自由だ。受ける授業、所属するサークル、学内での過ごし方を全て自

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          私たちの駄菓子屋

          小学生の頃の楽しみの一つに、駄菓子屋へ行ってお菓子を買うことがあった。 各校それぞれにMY駄菓子屋みたいなものがあった気がする。中学生になるとそれぞれ小学生時代よく使っていた駄菓子屋に連れて行って、「ここは品揃えがすごい!」「ブタメンが20円安い!」みたいにやけに感動したりして。 もちろん私の通っていた小学校の近くにも駄菓子屋があった。近くというより目の前にあった。公園と駄菓子屋と小学校すべてが30秒で行ける位置に集まっていたのだ。 店の外観はかなり古びていて、店内もなか

          私たちの駄菓子屋

          テレビの話

          昔からテレビっ子だった。 両親が元々テレビ好きで、小さい頃から常に何かしらの番組が流れているのが当たり前だった。 朝はめざましテレビを見ながら支度をして、星座占いを見てから家を出て、学校から帰ってくれば母が科捜研の女とか相棒の再放送を見ていて、それからまたニュースが流れて、19時くらいからバラエティが始まって、22時からはドラマを見る。そういう生活をしていた。 小中学生の頃は学校でテレビの話をすることも多かった気がする。イッテQはみんな好きだったし、逃走中で誰が逃げ切った

          テレビの話

          怖かった先輩へ。ありがとうございました

          高校一年生の時、私は某飲食店で初めてのアルバイトをした。 レジをやったり、商品をパッキングしたり、バーガーを作ったりドリンクを入れたり…一般的な飲食店の仕事だったと思う。 しかし私は3ヶ月でバイトを辞めた。理由はただ一つ。先輩が怖かったから。 とびきり難しい仕事、という訳ではなかった(掛け持ちしていた先輩はかなり楽だと言っていた)が、生まれて初めてバイトを始める私にとって簡単とは言い難いものだった。 加えて、週2回、4時間程度しかシフトに入っていなかったため、一気に仕

          怖かった先輩へ。ありがとうございました

          生活のバランス

          私の休日はたいてい午後から始まる。 昼の12時を過ぎたあたりで起きて、何となくベッドでだらだらして、食事をして、テレビを見て。後は映画を観たり本を読んだり、気付けば深夜の2時や3時で、そろそろ寝ようかな、と目を閉じる。 その他の日はバイトに行ったり、教習所に通ったり。どちらにせよ似たような道の往復だ。 大学の春休みは長い。2月から4月の中旬まで、2ヶ月以上も学校に行かない。 そんな長い期間、同じような場所を往復し、同じように過ごしていると、どうしても時間を持て余しているよ

          生活のバランス