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【季節感の乏しいベトナムで、日本の四季の美しさを伝えてゆくことの大切さ】

Pullmanホテルで行われた日本酒の試飲会に着物を着てゆくことに。

今の季節…と言ってもベトナムは「雨季」と「乾季」しかなく。
今は「雨季」。

日本は5月末で、今週はじめあたりは、早、台風1号の影響があったそうですが。

24節気で言うところの、

立夏(りっか)5月5日頃
小満(しょうまん)5月21日頃
芒種(ぼうしゅ)6月6日頃
夏至(げし)6月21日頃
小暑(しょうしょ)7月7日頃

あたり。

だいたいファッションの季節は1か月先ぐらい先取りして…と言われるので。
ぎりぎり白大島の単衣を着ようかと思ったのですが。

今にも雨が降りそうで…白い着物を着るのはデンジャラス。

逆に少し早いですが「七夕」をモチーフにした絽の着物にしようかと思ったのですが。
色的に合う帯が名古屋帯しかなく、さすがにホテルの試飲会に名古屋帯はいかがなものか。
ところが白い袋帯は柄が「菊とすすき」しかなく…こちらは秋、季節が早すぎる。

ということで、仕方なく街着ではありますが、
季節に関係ない幾何学模様の単衣と、合わせて作った同じく幾何学模様の袋帯にすることにしました。
実際に行ってみると、やはり絽の着物と銀鼠の袋帯にすれば良かった…。

会の主催者「TINH HOA TOAN CAU」社のVY社長が、着物にとても興味を持たれて。
アオザイ姿が美しいVYさんのこと、さぞかしお着物が似合うことでしょう。
「私の着物で良ければ、お貸ししますよ」
まずは着てみていただいたら、どうかしら?
「浴衣は持っているのですが」
浴衣と着物では、品格も着用の難しさもまったく違います。
「砂名さん、着物が着てみたいベトナム人の人、いっぱいいると思いますよ。
 ベトナム人女性の着物を着る会、みたいなの作ったらどうですか?」
と同伴者のHungさん。
日本人の「着物を着る会」というのはあるのですが。
私は人には着せられませんし(自分の着方もいい加減です)、どなたかいらっしゃらないかしら。ね。

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さて今回、この試飲会に誘ってくださったのは、オープン一年目で、はや、ミシュランガイドに掲載された、ベトナム・キュイジーヌレストラン【Nen Light】のLe Hungさん。

Nen Lightレストランは季節ごとにメニューが変わるので、そろそろ夏のメニュー?と思いお尋ねすると、

「今、新しい夏のメニューです」
「あら、もう、ですか?」
「実は4月ごろから新しいメニューに変わっていて」

先取りし過ぎでしょーw

「そうすると、春のメニューは1月ごろから?」
「はは…、そうですね」

さすがに日本の大学に留学し、その後数年、日本で仕事をしたというだけあって。
日本の季節感には敏感ですね。

この日のファッションも、ベージュの短めのジャケットとパンツに、水色のインナー。
色が白いので、淡い色合いがとても良くお似合いで、細身の体形にピチッとしたスーツがとてもお洒落です。

同じテーブルだった通訳のベトナム人男性に「日本人かと思った」と言われて、
「日本語、上手でしょう?」
と私がフォローすると
「いや、この格好全体からして日本人w」

私はどちらかと言うと、ベトナム系フランス人かニューヨーカーあたりに見えます。

そんな「オシャレ」と日本酒は良く合います。

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