私がnoteを始めたきっかけに運命を感じてる
私がnoteを始めたのは今年の7月1日。
その前日は日曜日で、その日とその前日、私は前職の職場の同期に誘ってもらって、同期同士10人ほどの旅行に参加していた。
軽井沢のコテージを借りて、みんなで分担してカレーを作って、用意したおつまみとお酒で深夜までおしゃべりを楽しんだ。
そして夜のおしゃべりを楽しむ中で、その不思議な出来事が起きたのだった。
それはたしか22時を回った頃。
ほんとのほんとに、どうでもいいレベルの話をしていた。
「みんなの秘密の趣味を当ててみよう」
というお題を誰かが思いついて、それぞれの同期のイメージに合いそうにない、意外性のある趣味を挙げていく流れになった。
いつもひょうひょうとしていてキャラがつかみどころのないT君について話す回になって、半分眠かった私は適当に思いついたことを言った。
「T君ってなんか、河原で小石拾ってそう」
「どゆこと??」
みんなに案の定ツッコまれたので、私はまた適当な調子で補足した。
「河原に落ちている石を見て、川の流れで丸く磨かれた石とか、形が整った石とかを探し出して、太陽にかざして、『ああ、綺麗』ってつぶやいてそう」
自分で書いていても「なんだこれは」と思う微妙な視点からの発言なのだが、それを聞いたAちゃんがこんな一言を放った。
「それさ、小説みたい。小説にそんな描写ありそう」
小説、という単語を聞いて私はドキッとした。
(私が小説を書きたいって密かに思ってることは、誰にも言ってないはずなのに…)
すると、私の動揺に気づかないY君が、追い討ちをかけるようにこんな提案をしてきたのだ。
「サナちゃんさ、せっかくだから小説書けば?」
実は、今から思えば偶然なのか必然なのか分からないが、旅行直前の私はちょうど小説を書きたいと思っていて、下書きを始めたところだった。
小説を書くのは初めてなので、「小説の書き方」とググっていくつかの記事を読んだり、Amazonで本を買って読んだり、自分なりに準備はしていた。
そして、小説を公表する場としてはnoteがいいかなと思っていたが、なかなか一歩が踏み出せず、「どうしよう」と悩みながら旅行直前の日々を過ごしていた。
実際に、同期のAちゃんにもY君にも誰にも、私が小説を書きたいとかブログを始めたいとか思っているということは言っていない。
それでも彼らから「小説」というワードが出てきたことに、私はさすがに運命を感じてしまった。
単純な私は「なんか神様のお告げみたいだ」と感激し、旅行から帰ってきた翌日に早速noteのアカウントを作って小説の執筆を始めたのだった。
というわけで、私は7月に投稿した『明日、私は官僚を辞める』は自分の運命の作品だと思っている(笑)。
新しい小説を書こうと最近思っているけれど、なかなか書くモードに入れないので、7月前半の私はよく4万字も書けたなと自分で振り返っても感心する。
自分では運命をそこまで信じているつもりはないが、信じやすく騙されやすい私のことだ。
これからも何か偶然の出来事が起これば、多分そのときも「運命だ♪」と喜んで飛びつくのだろう。
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