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独自の戦い

コミュニケーション

新聞の選挙報道では
例えば有力候補が並び立つ場合には
二人の大きな写真入りの記事が目立つ真ん中に並び
次に有力な候補の記事が一回り小さく載り
いわゆる泡沫候補はごく小さく隅っこに「独自の戦いを展開している」
などと紹介される。
こうなるとこの候補は「こんな人までいます」扱い。
紙面を見れば候補者の「重要度」が一目でわかるし
候補者の紹介記事の面積と位置は選挙結果を大きくハズすことは無い。
この辺の取り上げ方は実に手慣れたものだ。
長年の取材による情報の蓄積とそれに培われた判断力なのだろう。
さてそこで
科学の分野ではどうだろうか。
マスコミ側に科学の知識が足りないのは確かなようで
科学の情報を説明するだけで精いっぱいに見える。
ましてや科学的な判断はできているのだろうか。

マスコミには科学の分野でも
選挙報道に見られるような安定した情報と妥当な判断を見せてほしい。

選挙報道のような適切な・妥当な判断で
誰・何がマトモで、誰・何が泡沫か
紙面を見れば一目でわかるようにしてほしい。

少なくとも
「独自の戦いを展開している」ところを真ん中に持ってこないように。
記事は娯楽じゃない。

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