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この前仕事中に来たセールスマンの話。

会社でピンポンが鳴ったので
お客様かと思って受付に
いったら、
いかにも新入社員の男の子が
満面の作り笑顔で立っていて

「○○生命の××と申します。
このエリアを担当させて頂くことになりました。
突然ですが今は保険に入っていますか?」

とのこと。
ああ、そうか。
新入社員さんの
一人立ちの時期なのかな?

バリバリ作り笑顔と
マニュアル通りのセリフ。

仕事中なので…とお断りするも
「俳優の○○さんが出ている○○生命です。
クイズに答えて下されば景品差し上げます!」

と会話が噛み合わない(笑)
マニュアル通り喋ってるの
バレバレだからっ💦

再度お断りすると、
何度も泣きそうな顔を
必死に笑顔に作り直して

「保険証書、今ありますか?僕、勉強中で
色んな方の証書をみたいんです。
先輩からもそう教わりました、見せてください」



いや、あれって人に
見せるもの?
てか持ち歩かないし、ここは
家じゃなくて会社だし。

「今お持ちじゃないのでしたら
今度持ってきてください、また来ますから!」

と食い下がる…

仕事に戻らねばならず
申し訳ないけど、再度お断り。

すると作り笑顔も出来なくなって
今にも泣きそうな顔で

「…僕だけなんですよ、まだ一件も取れてなくて…」

肩を落として帰っていきました。

彼が俳優なら素晴らしい!
最後は情にほだされてしまうかも、と思ったけど。


営業さんは大変です。
ましてはネット時代において、
こうした飛び込み営業は更に厳しいのではないかと。

もし自分が彼の立場ならどうしたかな、と
席に戻って考えました(仕事しろよ)

多分彼は先輩から教わったやり方を実行したので、
そこは間違ってないと思います。

でも、人と人なので毎回
同じ手が通用する筈はなく、
やはり臨機応変な対応が
必要でしょう。
(思うに彼のやり方は一般家庭向け?)

気になったのは、彼は
商品の良さを一切
言わなかったことです。

保険なのですぐに契約に結び付く商品とは
思えませんから、まずは

他所と何が違うのか、
どんなところが素晴らしいか

布教みたいですが(笑)

これだけでも話せば
気持ち的にも少しは
遣り甲斐を感じられるのかな、と思いました。

自分が営業だった頃と
今の時代は違うので
一概には言えませんが、営業こそ
人間力や
コミュニケーション能力が問われます。

相手との
共感、提案、折り合いを
心の何処かに置いておいて人と話をすれば、
例え結果はダメでも
帰る時の足取りや気持ちは
違ってくるのかな、と思います。