見出し画像

3日だけのホームステイ

自転車で日本一周、テントで寝泊まりなんてことをする場合を除いて
どこかに旅行をするときには必ず泊まる場所が必要だ。
短期間であればホテルやホステル、友人の家。
長期間の場合には、部屋を借りたりホームステイをしたり。
旅行=ホテル以外にある?と思っている人も少なくなさそうだけど
こうして挙げてみるといくらでも選択肢はある。

2015年の2月(南半球なので夏)にメルボルンへ出かけた。
友達に会いに行くのがメインの理由だったけど
シェアハウスに住んでいるため泊めてもらうのは難しい。
いろいろ調べていくとAirbnbというものに辿り着いた。
今でこそテレビCMが流れていたり、民泊という言葉も定着して
日本でも知名度は高いかもしれない。
当時の私には初耳だったけど面白そうなので使ってみることに。
これが大正解だった。

1人で2泊程度。
当時、私自身もルームシェアをしていたので部屋の形式は問わない。
適当な条件を入力してきれいな写真の家に連絡をしてみる。
すぐに返事が返ってきてその日は埋まっていると断られてしまった。
めげそうになりながらもう一軒。
今度の家は快諾。メルボルンでの宿が決定した。

泊まることになった家はメルボルンの中心部から電車で15分くらい。
駅からは5分くらいの場所にあるアパートだった。
夫婦と猫が1匹。個室とリビングやお風呂などを使っていいよという条件。
初日は平日で共働きの夫婦は昼休みか仕事後に鍵を渡せると連絡をくれ
その後も、こまめに連絡をくれて夕方、旦那さんが帰宅してからお家へ。
とてつもなくおしゃれな空間で本当に住んでいるのかと思ってしまう。
でもこれが海外。これが日常。
猫も出迎えてくれた。名前はミッフィー。猫なのに。

画像1

オーナーも一緒の空間に住んでいる場合のコミュニケーションは様々だ。
ビジネスとして割り切って部屋を貸している場合もあるし、
人との出会いを大切にともてなしてくれる場合もある。
人生初のAirbnbにてラッキーだったのは後者であったこと。
奥さんが帰ってきたら、夕飯を一緒にどうと誘ってもらえたのだ。
もちろんこれは嫌なら断ればいいし、
人によっては気まずいかもしれないけど、
特に予定もなく、1人でご飯を食べる予定だった私ははありがたい提案。
夫婦と一緒にご飯を食べた。

イギリス出身の夫婦で10年くらいメルボルンに住んでいるらしい。
こういう時、母国語が使える場所に移住できるのはうらやましい。
日本以外で日本語を使っている国はないんだから。
奥さんは語学学校で英語の先生をしていて日本人ともよく話すみたい。
いろいろな話をして次の日の移動などアドバイスもしてくれた。

2日目の夜、もうすでに最終日の夜なわけだけど
家に戻るとわざわざ2人が部屋からでてきてくれた。
明日の朝は早くに仕事に出るから会えないと思うけど
素敵な時間だったとハグをしてくれた。
現地で生活している人の家に泊まり、一緒にご飯を食べる。
たった3日間のことだけどまるでホームステイをしてる気分だった。

またメルボルンに行くときには泊まりたいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?