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「悲しいです。」その一言で救われる毒親育ち

彼と、"日本人の謝罪の多さについて"の話から、かなり飛躍して私の毒母の話になった時。


私の毒母は絶対に謝らない人でした。



私はそんな母に対して、小学校3年生の時に、母に言ったんです。


「お母さんの辞書には、"ごめんなさい"って言葉がないよね!」



母に対する不満が爆発して、出た言葉でした。



今となっちゃ笑い話なんで、おもしろエピソードを話すような感覚で、「そういえばさ~」ってうちの彼に話しました。



優しく、何でも自由に、好きなことをさせてくれた両親の下で育った彼は、この話がかなり衝撃的だった。




彼「小学校3年生って何歳ですか?」

私「8歳くらいかなぁ。」

彼「8歳でそんなこと言った?!」

私「どこで言ったのかも、母親が何を着ていたかも覚えてるよ。」


母は、白いTシャツを着ていたので、夏だったかもしれない。



「悲しい。」

彼は大きなため息をついてそう言った。



恐らく、8歳でそんな気の利いた嫌味(←なんじゃそりゃ)を言えてしまう私の暗い背景と、そんな嫌味を自分の娘に言われてしまった私の母に対する同情から出た言葉だと思う。


彼の性格からすると。



私にとっては、もう過去のことであり、おもしろエピソードの一つになってたけど、彼に言われたその一言で、過去の自分が抱いていた感情を受け入れられたような気持ちになった。




そうだ、あの時、悲しかった。

自分の感情に蓋して、葬るしかなかった。



時が経つにつれ、その時感じた感情は忘れていく。



それが彼の一言によって、掘り起こされるが、心無い一言で掘り起こされ、傷つくこともある。



だけど、彼の一言は、過去の私を救ってくれるものだった。


そして、私は過去の自分と向き合うことができた。



「あんたはあの時悲しかったんだよ。悲しくて当たり前だよ。お母さんが謝ってくれなかったんだもの。あんたは悪くないよ。」って。



感情って認めてあげないと、いつまでもトラウマになって残っちゃうんですよね。


彼の一言で、私の葬った感情は成仏できました。




感謝感謝。












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