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精油百花 #3カモミール

◆カモミールの基本プロファイル

【学名】Anthemis nobilis(カモミールローマン)
    Matricaria recutica(カモミールジャーマン)
【科名】キク科
【精油抽出部位】花を含む先端部
【芳香】フルーティーでリンゴのような香り、甘いハーブ調、時に苦み
【ノート】ミドル
【性質】涼・平・湿
【五行】木
【原産地】イギリス
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】(ローマン)アンゲリカ酸、α-ピネン、カンフェン、メタクリル酸、サビネンなど(ジャーマン)クミンアルデヒド、アズレン
【作用】鎮痛・鎮痙・抗炎症・通経・駆風・排胆・消化促進・抗アレルギー
強肝、鎮静など
【安全性】キク科アレルギーに注意。通経作用があるので妊娠初期は使用を控えること。

カモミールにはローマンとジャーマンがあり、精油それぞれの心身への作用は同一ではありませんが、非常によく似ています。
どちらも30センチほどの草丈で中央部が黄色く白い花びらをつけています。ジャーマンの方が少し小ぶり。どちらのカモミールから採った精油もアズレンが含まれるが、ジャーマンの方が多く含有。

《東洋医学的視点》
・二種類の主な働き
①体の気の流れをなめらかにすること
カモミール精油には生命力の働きを調整して神経をリラックスさせ、痙攣を鎮め、痛みを和らげる助けをする➡慢性的な緊張と不眠・頭痛や喘息
②熱を冷まし炎症を抑える
胃炎・膀胱炎・リウマチ性関節炎・耳の痛み➡症状の緩和を助ける

この精油のエネルギーは腹部の主要な神経系の中心(みぞおちの太陽神経叢)に影響を及ぼす。
神経性のストレス一般を解消する助けとなる。

木性➡肝に効用。怒りの感情は胆汁や肝臓と結びつくので、気持ちが休まらず神経がいら立っている時、居ても立ってもいられない時に良いとされる。

◆カモミールタイプのパーソナリティ
静かで優しい。多少夢見心地に見える。
怒りっぽく満足できない人。我慢が出来ない人。
気が短く、自分の事ばかり考えている人。
過敏な人、なかなか満たされない人
(・・・に役立つ)

◆サトルアロマセラピー
調和、平穏な心を与え、精神を落ち着かせてくれる。
スロートチャクラとの関連性。
個人の高次の霊的真実を表現する助けとなる。

◆ブレンディング
サイプレス・クラリセージとのブレンド➡月経前症候群・月経痛に。
ラベンダー・ゼラニウムとのブレンド➡皮膚炎・湿疹・かゆみに。

◆特記
カモミールジャーマンは「カモミールブルー」「ブルーカモミール」とも呼ばれる。
歯痛の緩和を手助けする。
精油の中でも作用が最も穏やかで子どもに最適。赤ちゃんの歯生期のむずがりに使用可。
喘息発作時の救急薬にオススメ➡みぞおち・手首・こめかみに塗る。

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