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精油百花 #45アニス

◆アニスの基本プロファイル

【学名】Pimpinella anisum
【科名】セリ科
【精油抽出部位】草本
【芳香】スパイシーで温かみのある甘さ
【ノート】トップ~ミドル
【性質】温・燥
【五行】土(または火)
【原産地】東南アジア(中国南部、ベトナム、インド)
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】アニスアルデヒド、シスーアネトール、トランス・アネトール、サフロール、αーピネン、カンフェン、βーピネン、アセトアニソールなど
【作用】消毒、緩下、強心、鎮痙、駆風、健胃、刺激、去痰、抗胸部感染、催淫、催乳、消化促進、制吐
【安全性】極めて強力な精油。あまりひんぱんに使用しない事。妊娠・授乳中は使用を控える➡下記に記述あり。

アニス(Pimpinella anisum)➡草本
アニシード(Anisum vulgare)➡果実(種)
古代ギリシャ・ローマでは気つけ薬として知られていた。
*成分のアネトール(トランスアネトール)はエストロゲン様作用があるので、妊娠中・授乳中・子宮内膜症・エストロゲン依存性がん・出血異常・6歳未満の子供には禁忌。皮膚への最大濃度は2・4%。

《東洋医学的視点》
「気」を増量し、欠乏を補給する➡過重労働、慢性病、虚弱体質の人の強壮剤として最適な精油。
*温かみのある甘さ(土)➡「滋養」する力。慰めを安心を与え「意」をなだめる。
*辛味のある甘さ➡気滞を解消、神経緊張緩和
*スパイシーなトップノート➡高揚させる働き(火)心配をともなう鬱に。
心気を強壮して調整する、神(しん)を鎮静し支える、胃腸の「気」を調整する。

◆アニスタイプのパーソナリティ
内向的であまり人と関わらず、情熱に欠け、ふさぎ込んでいる人や恐れを抱いている人に良い。

◆ブレンディング
カルダモン、コリアンダー、シダーウッド、フェンネル、プチグレン、マンダリン、ローズウッド、ローレル

◆特記
リコリス(カンゾウ)に似た芳香がある。
加温特性があり、風邪を引いた時に役立つ。(この特性はインポテンツや冷感症のような性的な障害にも助けとなる)
消化器系に対する効果は有名➡消化不良・疝痛・鼓腸・嘔吐・吐き気
それが特に神経性のものである時に著効がある。
心悸亢進を鎮める力がある。
無月経の治療の助けとなる。
頭痛とめまいに悩む人、二日酔いに苦しむ人に役立ってくれる。
感染症の皮膚疾患の治療の助けとなる。

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