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精油百花 #20メリッサ

◆メリッサの基本プロファイル

【学名】Melissa officinalis
【科名】シソ科
【精油抽出部位】葉
【芳香】フローラル基調で、爽やかなシトラスの香り。ほんのりと青味。
【ノート】ミドル
【性質】涼・燥
【五行】火(そして木)
【原産地】地中海地方(生産国はフランス)
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】ネラール、ゲラニアール、カジネン、ネロール、シトロネロール、酢酸ゲラニル、カリオフィレン、シトラールなど
【作用】抗うつ、鎮痛、鎮痙、抗ウィルス、殺菌、活力増進、強壮、鎮静、
血圧降下、神経調和、駆風
【安全性】妊娠中、授乳中の使用を控える。2歳以下の乳幼児には使用を控える。超過敏肌・前立腺肥大症・緑内障のある方には禁忌。希釈濃度は1%以下にすること。

最もよく偽和される精油のひとつである。
別名「レモンバーム」「バーム」「コモンバーム」「ビーバーム」
メリッサには若返りを可能にする力があると言われる。
脳の特効薬で記憶力を良くし、憂鬱を力強く追い払うとされる。

《東洋医学的視点》
気の滞りや肝熱、心熱、「神」の働きが妨げられた時によい作用をもたらす。
気滞を解消し、気を動かすので鎮痙や消化促進作用が有名。
肝・胃・腸の機能を高めるため、側腹部と心窩部の痙攣や神経性の消化不良、吐き気、鼓腸に有効。
肺気の滞りを動かす➡神経性の喘息の症状にも良い。
鎮痛作用➡片頭痛、生理痛を解消する助けになる。
メリッサ精油の冷やし、落ち着かせる作用は「心」と神経系に働く。
➡不眠症、落ち着きのなさ、イライラに効果的と言われる。
「神」と「魄」の両方を調和する。

◆メリッサタイプのパーソナリティ
感覚の鋭さ、直感を養い、心からの満足感を見つける手助けをし「心の知恵」を高めてくれる。
繊細な感受性の持ち主で、抑圧の対処が不得手な人には特に良い。
また、人間関係で対立すると容易く深い痛手を負うタイプの人を、精微なレベルから支える、と言われる。

◆サトルアロマセラピー
死別の際、大きな慰めとなる精油である。
甘くフレッシュなメリッサの香りは、死が近づいてくる時の恐れや後悔を取り除き、受容と理解をもたらす。
ハートチャクラに親和性がある。
混乱した依頼心の強い魂に、再び明瞭さと安心感を授ける。
強い不安を伴ううつ状態や将来の恐れに最も効果的な精油である。

◆ブレンディング
イランイラン、カモミール、ジャスミン、ジュニパー、ゼラニウム、フランキンセンス、ラベンダー、マジョラム、ローズマリー、ローレル

◆特記
パラケルスス(スイスの医師・錬金術師)はメリッサを「若返りの妙薬」と呼び、寿命を延ばすとも考えられた。
メリッサは古代から有名なハーブで、ギリシャ語の「蜂蜜(melittena)」に由来する➡蜜蜂がこのハーブを好むから。
養蜂用のメリッサの花には豊かな蜜があり、最高品質の蜂蜜となる。

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