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「ヘンリー八世」を見て

昨日の感想を書いてみる。

セリフ
最初の貴族たちのやりとりで「何を言ってるんだ?」と思ってしまった。シェイクスピアならではの重厚なこねくり回したようなセリフ。見ているうちにだんだんと慣れてきた。

阿部寛
存在感が半端ない。体格からだけではなく、威厳が滲み出ている。なんとなくヘンリー8世は孤独なのかな?と思えた。だからこそ、誰かと寄り添いたい。それがウルジーであり、キャサリンであり、アンブーリン。そして、トマス・クランマーであったのかと。

吉田鋼太郎
劇場版おっさんずラブの「あいるびーばーっくっっっっ」を思い出し、そうだこのひとの元々のところはここ、シェイクスピアだし、舞台だしと思う。一連の騒ぎのあと、鋼太郎さんを見るのも苦手になっていたが(苦笑)これはこれ。さすがである。
ずる賢い感じが嫌味なくらいに似合う。
そして、その後の転落した後の貧相な感じとの対比。さすが、この一言に尽きた。

音楽
最初に舞台の上の方から生演奏が始まった時にはびっくり。緻密な音の連なりがよかった。途中流れるトランペットの音とかは大昔やってた吹奏楽を思い出した。

キャサリン妃

この人の存在感も!!溢れ出る貫禄。女王様、それを体現してる。生きる苦しみ、感情も全体から伝わってきた。愛してた人との別離のつらさ。最期まで忘れなかった威厳。すごい役者さんなんだなあと思った。

金子大地くん、山谷花純さん
大地くん、いつ出るんだろうとやきもきしてた。大きな声でセリフが言えててほっとした(誰目線?)ベテラン勢にはまだまだ及ばないけど、でもこれからが楽しみ。
山谷さんも初々しい。ニンニンジャーに出てたよね。成長したねえ(誰目線?)

ハプニング
最後のカーテンコールで、いきなり吉田幸太郎さんが「実はさっき音楽が流れるはずの場面で流れなかったのでもう一度やり直しさせて欲しい」といい、洗礼のところ、やり直した。大地くんからでドキドキしたけど、すぐに役に入っていてすごい。皆さんも衣装をバタバタと身につけて(マント)たちまち元の世界へ。得した気分になった。

Twitterで皆さんの感想ググると、また、今日は今日で昨日と違う感じもあったそうで、すごいな、舞台ってナマっていいな。また見てみたいような気持ちも出てきた。

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