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海外赴任と高校受験にはさまれた中学生

こんにちは。さなぎです。

アメリカに行っているお友達が一時帰国しておりました。

出国したのは2023年4月。
ときを同じくして、我が家はN中等部に進学。

イレギュラーな進路をとる面で仲間意識が芽生え、一時帰国中の忙しい時期に声をかけてもらいました。うれしい☺️

さて、海外赴任といえば「期間限定」の人生行事。
このあとの進路の悩みをたーくさん聞いてきました。

今回はそんなお話。


中学2年、帰国時期に悩む

周りには海外赴任にいかれるご家庭が多くいます。

海外赴任といえば選択肢は3つ。

  • お父さんだけの単身赴任

  • みんなで家族帯同

  • 子どもだけ日本に残る

上2つは本当に半々です。
子どもだけ日本に残るパターンは高校生、大学生が多いですね。

実は我が家も現在、夫が海外単身赴任中
息子が中学生、しかもN中等部に通っていることもあり単身赴任を選びました。

途中からの家族帯同も考えましたが、諸々の理由もあり断念(また別記事にします)。

お友達は家族帯同
お子さんは帯同期間中に「中1→中3」「小5→中1」の2人。

特に上のお子さんは絶妙なお年頃。
よく決断したと思います。

出国前にこんなことを言ってました。

「家族で行くのはこれで最後かな」

これまで何度も帯同していましたが、上の子が中学生になる今回がラストチャンスとみているそう。

もし国が違えば選択しなかったそう(今回ははじめて英語圏)。

やはりそこには高校受験が大きく影響しているようです。
高校以降は子どもだけ日本に残る人も多いですしね。

さて、高校入試での大きな悩みはこちら。

  • 一般受験するか

  • 帰国子女枠を使うか

これ、結構大きいんですね。

帰国子女枠は”2年以上海外で暮らした場合”に権利が得られます。
ただし、高校受験の場合は「中学校に被る時期」が一定期間ないといけません。

海外にいたからといって誰でも枠がもらえるわけではないんです。

上の子(中2)は2025年4月以降の帰国ならその資格を得られる条件下にいます。下の子(小6)は中学校入学直後に帰国予定のため、一般受験がほぼ確定。

一見、下の子が不利に見えますよね。
でも中学校の勉強をどこで受けていたかって結構大事で。

しかも周りは皆高校受験に向けて塾通いを本格化しています。
海外滞在していると補習校で日本の勉強をしますが、理科と社会は自主学習。

それに現地での「国語」は「英語」だし、
現地での「地理」は日本ではなく、その国の「地理」

歴史も日本の歴史ではなく、その国の「歴史」

数学は世界共通ですが、日本の中学数学はレベルが高い。
こちらは「日本の問題を解いたら全然分かんない事件」になる。

話を聞いているだけで、わたしが不安になりました笑。

つまりはこういうこと。

上の子(中2)が高校を一般受験する場合、勉強量で圧倒的に不利な立場になる。

「なら普段から勉強したらいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、普段は現地校に通っています。

そう!そうなんですよ。すべて英語なんですよ。現地校だから。

ただでさえ第二言語で大変な中に、さらにそこまで補うのは現実的ではない。

ちなみに英語も会話と勉強では質が違うとのこと。
帰国子女だからってテストができるわけではないらしい。

きゃー、厳しい現実。

実は帰国時期もポイントだそう。

  • 帰国時期によっては内申がつけられない

  • 今後帰国子女枠が減少の傾向がある

  • 公立だけでなく、私立も考えたいが遠い

  • 私立の場合も帰国子女枠が減少傾向

帰国子女枠。カッコいいですが、聞けば聞くほど過酷。
融通がきくのかと思いきや、望まない専攻になることもある。

そもそも帰国子女枠がある学校が限られます。

一般受験した方が”選ぶことはできる”けれど、現状では武器を持たずに戦に突っ込んでいくようなもの。

こうやって具体的に話を聞くと、家族帯同うらやましい!と思う反面……「こりゃーー大変だ」と😅

これがね、小学校の期間であれば追いつくのは比較的容易です。
中学生は時間がない。3年があっという間。もう2年生の真ん中だし。

なおこのご家庭の現時点での決断は『内申をつけてもらえる時期に帰国予定』とのことでした(地元中学の脅しもちょっと入ってそう)。

我が家ならどうするだろう

我が家も海外赴任が身近にある身。
とても人ごととは思えませんでした。

ただ、ひとつ違うこと。

『N中等部に通っていて、通信制高校に抵抗がない』

これ、結構マインド面で心強いかもしれません。

お友達に聞かれました。

「もしうちの立場だったらどうする?」

わたしはこう答えました。

「たぶんギリギリまで現地にいるかな。高校は通信制にして、全日制がいいなら編入を考えるかもしれない。」

普通に驚かれました。

「なるほど!それもありか。でも通信制か……

わかる!
通信制って抵抗がありますよね。

うちはすでにイレギュラーな進路をとっているし、通信制の選択は大いにアリと思っています。いやそもそもその覚悟がなければ、この進路は取れなかったでしょう。

しかしこれ、一般的ではないんですよね。

やっぱりまだ世間では「通信制は通信制」。
イメージは「全日制に通えない子」。

そう。立場が弱いんです。
私たち世代(30.40代)はかなり抵抗があります。

あとは本人がどう考えるのか。

「今後は日本で過ごしたい」
「海外大学も気になるな……」

この2つではだいぶ違います。

なるべく日本で過ごしたいと思っている子は確かに日本の一般的な進路選択に戻してあげる方がいい気もします。

逆に息子のようにちょっと海外志向があったりすると、通信制の身軽さって貴重ですしね(最近英語スランプ中)。

でも考えれば考えるほど、お友達の立場に立つと難しい。

超悩ましい。そもそも我が家でさえも、高校の次を考えるとときどき不安で気持ちが悪くなります笑。

年内は悩めそうとのことで、どんな決断をするか見守ろうと思います。

いやぁ……大変だ😂

今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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