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少し歩みを緩めてみる

ハードな日々が続いていた。昨日の夕方、少し時間が空いたので郵便物を投函かたがた近所を散歩した。早朝シフト明けだったので、体は重かった。でもこうして久々にのんびりした気分で家の周りを歩けることが嬉しかった。

改めて自分を振り返ってみた。いつも私は最短で物事を進めるタイプだなと思う。効率の良さが心地良いのだ。だからスーパーやコンビニに行っても、お買い物リストにあるアイテムの棚に直行し、それ以外は見ずに会計を済ませる。フリーで働いていると、家に帰ってもやることが山ほどある。自宅にいるのにオンとオフの切り替えが難しい。だから一日の終わるころまでにできる限り仕事を片付けた上で眠りにつきたい。そんな思いをいつもいつも心の中に抱いている。

日々のルーティンでは、夕食後の一段落を経て就寝の前に自分の手帳を見直している。チェックリスト項目の多くがチェック済みになっていると嬉しい。「今日もよく頑張ったね、自分」と言いながら眠りにつく。それを長年私は繰り返してきた。

でも、そんな効率一辺倒を続けていて、私はどこへ向かおうとしているのかとも思う。達成感はあるけれども、その一方で慢性的にくたびれている自分がいる。

だから昨日、お散歩をしながら少し「緩めて」みた。歩幅もアタマの中の思考も。すると、見過ごしていた「色」が見えてきた。椿の花、クリスマスのイルミネーション、夕焼け、綺麗に刈り込まれた冬の松の枝など。

急いでも急がなくても、一日は同じように暮れていく。少し歩みをゆっくりしてみたいなと感じた。

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