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新聞記事を機に仕事について考える

日経新聞の月曜朝刊には「18歳プラス」という面がある。大学生向けのコーナーで、5月30日の紙面には「これから働く若者へ」と題し、池上彰、増田ユリア、そしてパトリック・ハーラン諸氏が仕事について書いておられた。

印象的だったのは、タレントのパトリック・ハーランさんのことば。お笑いコンビ「パックンマックン」のお二人は、先日、獨協大学でセミナーをしてくださったばかりだ。

日経の記事を読むと、パックンはコロナを機に『楽しくない仕事はしたくない。何のために働いているのか。この仕事の価値は何だろうか』と自問自答することになったのだそう。それでも継続しているのは、やはり自分が選んだ仕事だからこそ。ゆえに主体的に動きたい、と綴っている。

私自身、今携わっている通訳、講師、執筆の3本柱が楽しいからこそ、続けられていると感じる。ただ、これからの時代、AIが発達し、いずれこれらの業務が機械に代わられていくだろう。機械は人間の脳と異なり、限界を設けることなくいくらでもデータを入れられる。そうなれば、人間が機械に太刀打ちすること自体、そもそも出来なくなってしまうのだ。

それでもなお、自分ができることは何か。仕事を通じてどういう形で社会を接点を持ち続けられるか。ずっと試行錯誤しながら仕事を継続したいと考える。

私が学生の頃の日経新聞は紙面もビジネスパーソン向けで、とても難解な印象だった。けれども最近は学生向けの記事も充実しており、経済や時事問題の解説も丁寧だ。

励みになることばと思いがけず出会えるのも新聞の良いところ。これからも楽しく日々の紙面を味わいたいと思っている。

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