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コメントセンス磨くと人間関係も変わる。たぶん。2020/03/01Re:傾山

登山に行く前に、友人から「気を付けてな、僕にはお前の骨を拾いに行ってやる脚がないから」くらい言われると「あ〜いい友達だなぁ」「分かってんなぁ」と感心する。
登山している僕が言うとしたら、逆に「骨は拾ってやる」では、ちょっと辛気臭すぎるし「いっぱい死んで来い」とか「山に遊んでもらってきな」ってコメントするかなぁ。そういう友達がいないので妄想ですが。

これが大分の友人だと「登山保険入っとけ。ガハハ」で。情緒がないというか下品というか、育ちは悪くないのにね。
「上品ぶる」のは嫌いだが、品性は高くありたいのです。僕が思う品性とは「的確な表現」それは立ち振る舞いもあるし、一番重要なのは、やっぱり「言葉」かな。

さて、本日は昨日撤退した傾山に再挑戦。本来なら、もうちょいコンディションの良い日を選びたいんだけど、東京に帰るのが、3月後半で決定して大分での週末も限定されたから、その週末が全部雨という可能性もあるしね。

寝る前に確認したら、傾山はこんな感じ。15時迄に決着すればなんとか。朝起きてもう一回確認すると12時がB判定に変わっていて、どうしようかと迷ったが、大分の他の山もだいたい同じだったから、どうせどこか登るなら再挑戦からと。

8時ちょっと過ぎに駐車場到着。時間短縮のために観音滝コースでなくて林道を爆走。標準タイム70分を35分で。上出来だ。

登山道突入。尾根に出るまでの「取り付き」は急だけど長くはないので、全力で一気に登ります。

尾根に上がりました。ここからはしばらく緩やかな登りです。

取り除くのが難しい倒木は、乗り越えやすいようにカットが入ってました。

ちょっとガスった感じが幻想的です。

この石は昨日見てません。ここらへんから未知の領域。そしてここから急激にキツくなる。昨日は本調子じゃなかったから、あそこで退却したのは正解だなぁ。

バンクシーより心を打つ落書き。

松エリア突入。

木々の隙間から雲海に浮かぶ傾山。ここを地表とすれば、僕らがいる世界は深海の奥底「そりゃ息苦しいわけだ」

有名な難所「三ツ坊主」行きたいけど、今日は時間との戦いだからパス。標準タイム三分の一で済む巻道を使います。

三分の一で簡単かというと、全然違いました。まず道がない。目印のリボンも間隔が結構あいていて、わかり辛い。

岩を越え。

ロープでよじ登り。

沢を渡る。

お〜。綺麗な沢だ。1200m地点にこれだけ水流あるって、夏とか最高だね。

とりあえず一服。二時間半以上歩いてます。

僕が「すっぴんの木」とあだ名をつけたヒメシャラの群落と苔の岩。祖母山系にはヒメシャラがホント多いよね。

とりあえず三ツ坊主ルートとの合流地点。登りの分岐では危険表示なく、確かに登るより降りる方が難しくなりますからね。

この茂みを抜ければ向こうには頂上があるかも!?

もう一個先でした。

傾山は岩山なんですよね。絶壁の間から祖母山に続く稜線が見えます。

頂上の取り付きかなぁと思いましたが、絶壁で行き止まっていて違いました。ここで初めて、先輩登山者と遭遇。「お〜。そのペースなら大丈夫だよ。頂上の登りは急だから、もうちょいストック短くすると楽だよ。そこから先は、しばらくフツーの登山道だよ」など情報収集。逆に「三ツ尾根の方はどうだった?」と問われるも、相手は先輩、しかも装備を見れば歴戦の勇士、そういうのを考えてしまうと上手く返せない。先輩の的確さに比べて、我のコメント力のなさよ。

結論から先に言うと、僕がやろうとしているのは、頂上抜けた周回コースなんです。標高差1500 mは、富士山五合目から登るようなもんかなぁ。ただこちらは人もいないし、道もハッキリしない。

頂上へのアプローチには巨石群。アドバイスに従ってストックを短くすると、だいぶ違いました。

あ〜。見えてきた!

なんと登山者もう一人。写真撮っていただきました。今日の傾山は自分を入れて三人だけだと思います。

景色はこんな感じ。雲海だいぶ切れ切れに。とっとと下山開始。ここで4時間半近く経過しています。

進む方向の尾根は雲の下。先が思いやられる。

振り返ると山頂が霧の中へ。小雨始まりました。

山頂から先は「フツーの登山道」って言ってたやん。全然そんなことないです!

と思ったら、しばらく降りるとフツーの登山道っぽく。

「テン場」です。ハッテン場ではありません。テント張るところね。山頂直下で出会った先輩は、昨日の雨の中こちらで一泊されたそうです。

雨がやや強く。ここから急激な下りです。落葉と岩が濡れて滑るので、集中力が途切れないようにしなければなりません。

林道出ました。ここから選択肢。林道で安全に二時間半。もしくは山の中、沢を下るルート一時半。迷って後者選択。森の中ならば多少は雨に打たれないかなぁ。と。

入ります。

しばらく歩いてすっ転び「雲斬丸」折れました!ショックだけど、それより難コースの連続で集中力が切れるとヤバイので、考えないようにします。そのうち「雲斬丸改」を作ります。それで記事書きゃいいやん。ネタもできたし。と都合良く結論付けシャットアウト。

どうやって降りるの?そんな時安全なのはお尻付けてズルズル。

このコースも渡渉の連続でした。

倒木がルート塞ぐ。高巻きに回避。

怪しい穴も。こんなんがアチコチ。臆病者なのでドキドキします。

今度は倒木くぐる。

出ました!あとは舗装路。

おっと!昨日橋。絶対滑るよね。慎重に。


昨日「原尻の滝」を見たので、帰り道に「沈堕の滝」に寄ってみました。

確かに、こっちがデカイ。音もね

解説も一応。

傾山は、大分で一番遭難者の多い山だそうですが、納得。とにかく道がハッキリないルートが多いし、集中力途切れると、目印見失ったり、滑ったりもするので気が抜けない時間がとにかく長くて疲れてました。それでも楽しめたのは間違いなく。なんと言えば良いのか。

コメント力も登山力もまだまだ磨かねばいけませんね。

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