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「1999年の7の月」地球は滅ぶのでニートでもかまわん!のハズだった。2019/12/27伽藍岳

猿とも会えず不完全燃焼の高崎山を後にして、一度別府まで降りて、タバコとオニギリ、レモンティーを調達。ぐるっと鶴見岳を回り込み、伽藍岳登山口のある、塚原温泉に着いたのは10時。

たいていの人が行くのは温泉の方だ。Ph1.4は玉川温泉につづく全国二位の強酸性。鉄とアルミニウムイオン濃度は全国一位。皮膚病の方には有名らしいよ。でも僕が行くのは山の方。

火口を左手に見て前進。なお火口の方は温泉で¥200払って見学できます。この火口の上にあるのが伽藍岳です。

最初はこんな砂礫の道で、グイグイ進めます。

鎮西八郎為朝が試し切りに一刀両断したと伝説がある岩です。

僕も我が愛用の「雲斬丸」(※「ネーミングはヤバいが役に立つ」をご参考ください)
エイ!

ちょっと行くと分岐がございまして、あれなるは「内山」

後から来た人がそちらへ。内山から鶴見岳、更には由布岳まで縦走路があるそうです。行ってはみたいけど、ここまでと下山後の交通手段だなぁ。

明礬温泉の方から来る方法もあるかぁ。結構距離あるだろうなぁ。明礬までバスで行って、内山→鶴見岳。それからロープウェイ帰還というのも面白いかもね。

さあて、本格的な登山道になります。

すすきの茂み深いけど、道はハッキリ。

森に突入。落葉で踏みあと薄いけど、テープで目印がちゃんとある。

到着!ここも大人しめの頂上標識です。

眺めはこんな感じ。由布岳は上の方白くなってますなぁ。

さて、伽藍岳は西峰というのがあるらしく、ここがどうやら「くせもの」らしい。迷うという報告がネット上でちらほら。とはいえ、冬山は見通し良いから、迷ってもなんとかなるわなぁ。それに一応稜線歩きなので、下りようとせず、上がろうという意識でやれば大丈夫なはず。

茂みの薄いところを縫うように進みます。これ道?
しばらくすると、薄いところもなくなり「藪漕ぎ」突入です。鉈が欲しいところだ。

下から見た時、こんな岩場見えた。多分大丈夫。

西峰方面。火口も左下に見えるし。間違いないんだろうけど。道ないなぁ。

冬だから雲斬丸で藪を開き、崖ないかチェックしてから、すすきに身体を沈め、バキバキに折って前進できますが、夏はそうもいかないでしょうね。冬山で良かったわ。

西峰ピーク発見!風が強いんで、とっとと撤退します。今日は雲斬丸大活躍だなぁ。ありがとう!

振り返って、ここが西峰ピークです。もと来たルートもよくわからないので、また藪漕ぎで帰ります。

こんな岩場通らなかったなぁ。まあ良いです。向こうに行くべき所は見えてます。

なんとかショートカットして、こんな所にでました。

で、降りてきたと。向かって右の伽藍岳から登って、左手の西峰まで稜線歩いて、引き返したってことです。この間が藪漕ぎだったとうわけ。

にしても、硫黄の臭いとモクモク。凄いなぁ。地球は生きてる。登っている時に暴れて噴火したら、ここは即アウトの地。噴火の前は火山性微動が頻発するらしいからニュースになると思うので、ヤフーニュースちゃんと見といた方が良いです。
といってもここが本格的に噴火するんだったら、別府とかパニックだわな。外輪山の解放面は登ってきた塚原温泉方面だから、火砕流はそっち方面に行くとは思うけど、自然界のことだから予想つかない部分が大きいし、噴石は関係無いからなぁ。

「核恐怖煽られ世代」なので、核戦争になったら「苦しまないよう爆心地へ向かって走る」とか妄想してた子供の頃を思い出した。
ノストラダムスの大予言は、ガンマ線バーストやポールシフトとは違い「核戦争」という現実的な恐怖のせいで信憑性があり、僕らの世代には「世界が滅ぶのにサラリーマンなんてやってられるか」と考えてフリーターやニートの道を選択した人も結構いると思う。これも氷河期爆誕の誘因じゃなかろうか。ひょっとして五島勉の陰謀か!

80年代には「近づく終末」という空気があり、それがバブル経済はじめとして、音楽とか様々な文化にも影響与えたと思うし、昨今の何だか「悟り」めいた諦観とは社会背景が違うんだな。

あ~。山の話から脱線した。久々の東京でテンション上がってるんだな。という訳で伽藍岳は本峰までは道なり。西峰の行き帰りが、まるで我が人生のように「藪漕ぎ」
僕も平均寿命的には、折り返し過ぎてるとは思うので、もうちょい藪の中かな。まあ、藪の中で「打ち死にも」オツではありますが。

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