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【お引越し】リアルハイジ生活、始めました。

皆さま、遅くなってしまいましたがあけましておめでとうございます。
本年もどうかよろしくお願いします。

さて、どうして投稿が遅れてしまったかというところにも関係するのですが、年末年始でスイスにおいて二度目の引っ越しを敢行しました。今回はその新居についてご紹介します。

超絶田舎へお引越し

先月ご報告したように12月で無事に通っていた学校を卒業した訳ですが、それは同時に学生でなくなることを意味し、学生用のアパートに住んでいる私は1月からの新居を探す必要がありました。

が、安定した収入もなく学生でもない、かついつまでスイスに滞在できるかわからないような人間にとって最適な新居を探すのは非常に困難でした。

そんな状況の中、FBの募集でたまたま見つけたのが今回の移動先。

ついにローザンヌから飛び出し電車で20分ほど行った山の中で暮らすことになりました。

形としてはホームステイのような形式となっており、1階部分にオーナー夫妻が住んでおり、2階を私ともう1人のスイス人と共用で使用しています。

家の中には現役バリバリの暖炉があり、冬真っただ中の現在はこいつを使わないと生活が成り立ちません。

ただ暖炉を使うためには薪が必要でその調達は自分たちでしなければならないので、あさイチだったり休みの日に薪割りや薪割りをする前の木材の切り出しを交代で行っています。

まさか30歳を過ぎて朝から斧やのこぎりを振り回す日がこようとは思いもよりませんでしたが、慣れたら意外と楽しく暖炉の暖かさも暖房とは違った良さがあるので(特に音は別格)、個人的には非常に楽しんでいます。

田舎住まいのメリット、デメリット

約3週間ほど生活して気が付いた田舎住まいのメリットは先述した暖炉以外にもたくさんあります。まずは圧倒的に景色がよいこと。そして静か。

実際のリビングからの景色

ハイジとかアニメで見たような美しい景色が通勤や自室の窓から見られることで、ストレスを感じなくなっているような気がします。

またオーナーさんやルームメイト、ご近所さんに至るまで総じておおらかな性格をしており、いつも本当に優しく助けてもらっています。今回の引っ越しにあたり、契約年数の縛りなど細かい制約をほとんどなくしてくれたことも個人的にはめちゃくちゃありがたかったです。

あと、オーナー所有の猫がたまにふらっと遊びに来るのも猫好きにはたまらんイベントの1つです。笑

暖炉の前が大好き

田舎暮らしとはまた別の話ですが、誰かと生活を共にするというのも大きなメリットの1つだと感じています。とても寒い夜に仕事から帰ってきたときに先に暖炉に火をつけて部屋を暖かくしてくれたり、仕事行く前や寝る前に少しだけ雑談したり、小さなことではありますが留学以来ずっと孤独に生活してきた身としては毎度毎度心に沁みるものがあります。

時々、誰かの思いつきでフォンデュを囲んだり、酒を飲んだりするイベントが発生するのも非常に良きです。

一方で田舎暮らし特有の不便なこともしっかりとありまして、まずは周りに何もないこと。マジでなにもありません。笑

最寄りの駅もスーパーも徒歩20分ほどかかりますし、山道を上り下りする必要があるので結構な体力を使います。スーパーに関しては高すぎて緊急用としてしか使い道がなく、安いところに行くには電車でローザンヌまで出向かなければなりません。

山の中に家がある都合上虫も多く、室内にも関わらずクモを見ない日はありません。最初は見るたびに殺害を試みていましたが、キリがないのと益虫であることを考慮して最近は共存の道を選んでいます。

古い家だからか防音性能も非常に低くギタリストであるオーナーの練習がそのまま聞こえてくることも珍しくありません。(とはいってもたいていの場合はバックミュージックとしてちょうどよいくらいの感じなのでストレスに感じることはあまりないですが)

ちなみに家賃もローザンヌのそれと比較してそれなりに安く、それも理由の1つとして引っ越しを決断したんですが、通勤にかかる電車代は自己負担ということが発覚し、それも考慮すると前のアパートとトントンくらいになってしまいました。

以上、ハイジのような新生活をスタートしたというお話でした。いつまでここに滞在できるのかはわかりませんが、なかなか味わえない環境だと思うので精一杯楽しみたいと思います。

今後もスイスでの生活や仕事の話を細々と共有していきたいと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

それではまた。

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