AISTS 講義編 ♯14 MGT800

こんにちは

今は講義編ということで、いよいよ終盤戦に差し掛かってきたAISTSの講義についてご紹介していきたいと思います。

MGT800 Managing Sport Sustainability

スポーツ経営学に関する講義の一環となっておりますが、サステイナビリティがメインのトピックとなっているため、この少し前に実施されたTEC200とも繋がりがあるプログラムとなっています。

ちなみに講義の期間は4月3~5日のわずか3日間だけで、最終日に実施されたシミュレーションテスト(25%)とグループレポート(75%)で最終評価となっていました。

講義の内容

読んで字のごとく、スポーツ業界におけるサステイナビリティについて理解を深める内容となっていました。

・サステイナビリティとはなんぞや?
・スポーツ組織がサステイナビリティにこだわるメリットとリスク
・どのようにしてCO2排出量などサステイナビリティに関する計画をたて、実行するのか

上記のようなトピックをメインに、IOCやFIFAの専門部署からゲストスピーカーを招き講演を受けることができました。

近年は地球温暖化対策など、サステイナビリティは大型イベントを運営する際には必ず考慮しなければならない要素となっておりますが、それに対してIOCとFIFAで違ったアプローチをしていることは興味深かったです。

個人的に印象的な出来事、荒れに荒れたFIFAの一言

率直に言って、FIFAの方の仰っていた内容には無理があるな、と思ったのがこの講義に関しての一番印象に残っている出来事です。

彼曰く、2022年のカタールワールドカップはカーボンニュートラル(イベント中に発生したCO2を何なかの方法で吸収して相殺できている状態のこと)を達成できているそうです

たしかに新設されたスタジアムには多くの太陽光発電など再生可能エネルギーが使用されていたようです。また、そのほかにも様々な対策をしていたようです。しかし、新たに7つのスタジアムを今大会のために1から建設して、世界中から観光客が飛行機に乗ってやってくる世界最大級のイベントが、そんなことでカーボンニュートラルになるわけないだろうと、素直に思いました。

また、そう思ったのは私だけではなかったのか、数多くのクラスメイトからその発言に対して半ば追及じみた質問が繰り返されることとなり、最後の方はFIFAのゲストスピーカーが半ギレ状態となっていたことを今でも覚えています。

各所からの批判を避け、円滑にイベントを運営するために、サステイナビリティを重視していることを世界にアピールすることが重要であることはわかりますが、FIFAのやり方は強引すぎるように映りました。

シミュレーションテストとレポートの内容と結果

先述したように、今回は講義中に行われたシミュレーションテストとグループレポートにて評価が実施されました。

シミュレーションテストといっても半ばゲームのようなもので、各自がホテルの経営者としてサステイナブルなサービスやアメニティを導入してCO2排出量を減らしつつ売り上げ増加を目指すPCゲームをやらされました。

サステイナビリティに注力しすぎると顧客からの満足度が下がり結果的には売上の減少を招いてしまうので、どの施策がもっとも効率的にCO2の排出量を減らしつつ、客の満足度を維持できるのか、施策の導入に必要な経費も勘定に入れながら進めていく、なかなかに面白いテストでした。

グループレポートに関しては、4人1組でIBU(International Biathlon Union)が昨年発行したサステイナビリティレポートに関して、彼らが現在行っている戦略と今後の展望を考察する、というものでした。

バイアスロンは他の多くのウィンタースポーツと同様自然の中で行われるスポーツであり、気候変動の影響を強くうけるスポーツでもあります。なので彼らはサステイナビリティの強化にはかなり力をいれて活動していることが、レポート作業を通して知ることができましたが、一方で一つ一つの施策の効果、効率をどのように評価するのかは非常に難しいなというのが、レポートを書いていて感じたことでもあります。

結果としては
Simulation grade (25%) is: 4.70
Assignment grade (75%) is: 5.30
overall grade is: 5.25  AVG 5.17

と久しぶりにクラス平均を超えることができましたが、グループレポートの成績が良かっただけなので、個人の力とはいい難いですね。

本日は以上となります。

それではまた。


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