作務衣を部屋着にしてみる
作務衣(さむえ)とは。
作務衣は、僧侶の方がお寺の掃除をしたり雑務をする際に着ている和服の作業着です。
僧侶の他には、陶芸家や治療家の方達が仕事着にしてたりします。
似たような服で甚平がありますが、こちらは半袖半ズボンなのに対し、作務衣は長袖長ズボンが主です。素材によって涼しさや温かさに違いがあります。あとは袖口が広めのタイプや、すぼまっているタイプなど様々です。
甚平は夏にリラックスする時に着る服
作務衣は作業する時に着る服
そんな感じでざっくり分かれています。
その作務衣を去年買ったまま、ほとんど着ずにタンスの肥やしになっておりました。
何故うちに作務衣があるのかというと、これを着て簡単な気功や太極拳をやろうかと思って買ったのです。
気功&太極拳のDVDを持っているので、それを見ながら真似して動きます。
画面に映る先生は、ゆったりとした太極拳服を着ています。
私は形から入りたがるところがあるので、同じような太極拳服またはカンフー服を着てやってみたいなぁと思いネットで検索しました。
太極拳服、ネットにあるにはあるのですが、どれも色が派手。
なんだか好みの物がないな〜と、買うかどうか悩んでました。
そして他にいい服はないだろうか…と検索していたところ作務衣がヒット。
おや、これもゆったりしているし、色味も落ち着いていてなんだか素敵。
着ることでやる気も上がりそう!
という経緯で作務衣購入に至りました。
とまあ、初めのうちはそれを着てDVDを見ながら体操してましたが、徐々にその体操もしなくなり寒くなるにつれ作務衣も着なくなり、タンスの肥やしになったワケです。
そしてこの夏。
先日買い物に行った時に、パートナーに夏用部屋着として甚平をプレゼントしました。
さっそく夜のお風呂上がりに寝巻きとして甚平を着て過ごしています。
それがとても似合っていて、なんだか風情があって良いんですね。
その甚平でくつろぐ姿を見ていたら、急に私も和服を身に纏いたくなって、作務衣を引っ張り出してきて再び着始めたというワケです。
ちょうど暑くなってきたので、夜寝る時のパジャマを夏用に変えようかというタイミングだったので、パジャマを作務衣にしてみました。
作務衣の下に腹巻きを巻いていれば、夜寝ている時にお腹がはだけても冷えることなく快適に睡眠できます。
もちろんそのまま家事もこなせますし、近所での買い物や軽い散歩も作務衣で問題ありません。(まだ作務衣を着て外出はしたことないのですが、いずれ外出したい気持ちはあります。)
なんだか2人で和服を着て過ごしているだけで、日本の夏だなぁとしみじみ思いますね。
なんてことない日常がちょっと特別な雰囲気になります。
今年は和服を日常に取り入れたいので、まずは作務衣を部屋着にしてみました。
少しずつ少しずつ、和に慣れていってます。
日本人なのに「和に慣れる」というのもおかしな話ですが。
でもそれだけ和服とは無縁の生活だったので仕方がないかもしれません。
浴衣や作務衣を徐々に着はじめ、最終的には着物を着て出かけることを目標にしています。
和を感じられるし、風が服の中を通り抜けていく時が気持ちいいです。
部屋着作務衣、おすすめです。もちろん甚平でも!
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