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念願の墓参り

ゴールデンウィーク初日。
母方の祖父母の墓参りに行ってきました。

ずーっと行きたかったのですが、場所が遠い上に、墓の位置もよく分からなかったため、訪問できずじまいでした。
最後にお墓に行ったのは、それこそ納骨の時です。
しかも10年は前だったような…
記憶も朧げです。

それがある時、父が「お母さんの、じいちゃんばあちゃんの墓参りに行こうかと思う」という話があり、あれよあれよと予定がたちました。
(ちなみに母はすでに他界しています。)

お墓は、丘陵地帯にある霊園にあります。
ものすごく広い霊園で、都市部からはだいぶ離れています。
我が家からは片道2時間ほどです。

霊園の最寄駅からは車で40分はかかります。
車はないので、公共バスかタクシーを使うわけです。
ですが、ちょうど祝日に無料送迎バスが出ているのが分かったので、電話して予約を取ることができました。

この無料送迎バスがめっっちゃありがたかったです!
公共バスだと時間がかかるし、乗り継ぎもあるし。
タクシーだと数千円〜1万円はかかりそうな距離でしたもの。

こういうサービスは本当にありがたい。
自分では運転できないので、バスの運転手さんにはいつも感謝してます。


バスに揺られて40分。
霊園につきました。

霊園の入り口を見て、朧げだった記憶が蘇ってきました。
入ってすぐに、広々とした敷地にお墓が視界の端から端までズラーっと並んでいるのです。
遠くには雄大な山が見えて、自然と緑に囲まれた広々とした風景に見覚えがありました。

「懐かしい!」

一目見てすぐにココだった!と思い出しました。

あとは肝心のお墓の場所です。
受付に聞けば教えてくれるのかもしれませんが、
「それじゃ面白くないから」と父の勘で墓を探します。
広大な敷地、かつ斜面なので坂道です。
お墓も一万以上はあるかと思われます。

こんななかからどうやって墓を探すんだ…

とはいえ父は私よりもこの霊園に来ていたので、なんとなく分かるそうです。
「とにかく奥の方だった」と言い、ズンズンと進んでいきます。
一番奥に着きましたが、どうやら当てが外れました。

さて、どうするか…
フラフラと適当に足を運び探していると、なんとなく気になる風景が。
「あっ、あっちじゃない?」と父と気になる方へ向かいます。

ビンゴでした。
祖父母が眠っている共同墓地に着いたのです。


そうかぁ、この下にじいちゃんばあちゃんがいるんだなぁ。
何年も墓参りに来なくてごめんよ。
私は元気だよ。もう大人になったのよ。
今の日本も世界も大変な状態だけど、自分達から動いて少しずつ変えていくよ。

そんなことを想いお祈りしました。

心地よい風がそよそよと吹き、それが祖父母から「頑張れよ」とエールを貰ったような気がしました。

充分にお参りをして、お墓を後にしました。


汗ばむくらいの晴天でしたし、電車の乗り継ぎも上手くいき、無料送迎バスにも乗れて、驚くほどスムーズ。
計画通りに墓参りをすることができ、ホッとしています。

「もしかしたらおじいちゃん達に誘われて来たのかもしれないね」

父とそんなことを話し合いながら無事帰路につきました。

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