見出し画像

月に一本、映画とゲームのエンディングを見るという話-22年4月編

 4月は、ではなく4月も仕事が非常につまりに詰まっており、沢山のタスクに忙殺されておりました。音声作品がリリースされてから一周年だったり、百合のゲームがSwitch版が発売されたり、音声作品の新作がリリースされたり、CDのジャケットデザインしたりグッズを六種類三十点ほどデザイン作業したりとなんかもうワーってなりました。なってます。クロノ・クロス買ったので来月はやろうかなと思います。
 他には88鍵のキーボードを買ったり800冊入る本棚を買ったり百合漫画は三十冊くらい買ったりして財布がバグります。助けて。
 という訳で今月も小説読んだし映画も見たのでそれぞれ記述していきます。

ANNO: Mutationem

 中国の開発チームThinkingStarsの2Dと3Dが融合したアクションADVです。
 なによりルックが良すぎて2Dドットゲームで見栄えが最新だと感じたオクトパストラベラー以上に空間感があり、床に落ちているダンボールに接触するとコロンと転がります。他にも瓶も接触すると倒れるし、倒れた瓶は蹴って移動させることができます。
 3Dのゲームなら最近だと当たり前の後継ですが、ルックが2Dな事により、その体験は革新的な体験に変化します。それだけでもこの作品に触れた価値があったという物です。
 ゲーム自体はアクション性も高く気持ちよく動くし、ギミックも面白いしマップを埋める気持ちよさもちゃんとあります。歩いている衣装を変えるのも3Dなら当たり前でも2Dだと何故かリッチに感じてしまう物です。
 さらにドットでサイバーパンクといえばROMやVa-11 Hall-aだよねと思うんですが、客演としてジルやディナがバーに遊びに来ています。シナリオには関係は無いんですが嬉しいものです。
 この作品には百合があります。

CAROL

 トッド・ヘインズ監督のラブロマンス映画です。
 表題のキャロルは主人公の名前ではなく、相手になるキャラの名前な訳で、キャロルを軸にしたお話です。
 ゴリゴリの社会人百合映画であり、主人公のテレーズは超モテモテで男性からアプローチされ続けている中、心はつながっていないような印象がずっとありますが
 キャロルとの出会いから人に対して好意を初めて向けるような夢の世界に入り込みキャロルに想いを注ぎ続けます。初恋は勿論報われる訳もないんですが。
 家族がいる女性と若い少女の恋愛は純粋で複雑で直線的で人間的なドラマを見せてくれます。そのどれもが自然で違和感がありません。
 人のドラマっていうものは同性だろうが異性だろうが関係無いんだろうというのを強く感じさせてくれました。お勧めです。
 この作品には百合があります。

・百年文通

 コミック百合姫の表紙に掲載するといったエキセントリックな方法で連載されていた伴名練さんの百合SF小説です。kindle版しか存在していないので電子で読んでください。
 不思議な机に手紙を入れると、百年の時を越えて過去に送られ、逆に過去からの返答が机を介して届く百年の時を越えた文通が行われる作品です。
 また、この作品は百年前の文通相手の静さんの異常なまでの魅力に殴り続けられるといったこの世の幸せがそこにあります。
 主人公と文通相手、妹や姉、そしてそこだけでは終わらない巻き込まれる世界やパラドクスなど机一つを使ってちゃんとSFも描かれており、
 そんな事したら不味いんじゃないの?という事すら静さんがいうなら別にいいか。そうだよねと思わせてくれる良さが詰まっている作品です。
 また、大正娘の憧憬というのはどこから来るんだろうか。定期的にコンテンツ化されている魅力とはなんなのか。不思議に思いますが、魅力があるのは事実でもある訳です。
 主人公は現代にずっと居続ける訳ですが、タイムスリップもしている感覚も楽しめる作品です。
 この作品には百合があります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?