見出し画像

古代の武人が教えるビジネスの本質

 あなたはこの人が誰かご存知でしょうか?↓

 これは三国志に出てくる関羽という人物です。義兄弟に張飛という豪傑がおり、「関羽、張飛の武は兵一万に匹敵する」等と言われるほど。つまり、武の人なわけです。そして、彼は主君…つまり自分のボスに死ぬまで忠誠を尽くした人です。一度敵方に囚われて引き抜きを再三受けますが、全て断ります。かなりの待遇だったのにそれを全部断り、自らのボスの元に帰っていく、というところが後世、この方は面白い扱いをされます。商売の神と崇められるのです。

 さて。このノートではコーチが独立するなら販売を最優先させることを強調しておりますが、実はこの販売を考察するとビジネスに必要なことはもちろん、コーチングのヒントまで得られてしまうのです。

 そんな販売を考察していくと分かるヒントを一つシェアします。例えば、販売をスムーズに成立させる要素をかんがえた時、先の関羽がなぜ商売の神と崇められるのかがわかります。ということで販売をスムーズに成立させる要素を考えてみましょう。

ナンパとビジネス

 さて、販売の話やセールスの話というのを勉強するとよく例えられるのがナンパです。例えは悪いのですが、非常に分かりやすいのでこの例で一つ紹介します。

 例えば、あなたが異性をご飯に誘うとします。その時、街を歩く見知らぬ異性に声をかけろ、と言われるとご飯に誘うのはかなりの難行となります。もし、あなたが男性ならぜひ、街に繰り出し仲良くなりたい異性をナンパしてみてください。多分失敗するはずです。理由は簡単ですよね。相手からすると「お前誰やねん」状態だからです。ひどい場合はこの後に「キ◯イなぁ」という罵声までついてくる可能性も高いです。

 でも、一方であなたがパートナーをご飯に誘う時はどうでしょうか。かなり高確率でOKが出るはずです。しかも「飯行こや」「えーで、どこ行く?」とまぁ、あっさり承諾されるはずです。

ナンパから分かるビジネスの本質

 これはなにが違うのでしょうか?
答えは簡単ですよね、信頼関係があるからです。ナンパの場合は信頼関係どころかアカの他人です。関係性はない状態です。でも、後者の場合は関係性があります。信頼関係が仮になくても互いに良いと思っているから一緒にいるわけで。信用の関係、安心の関係はあるわけです。

 さて、さっきの「異性とご飯に行く」というのを取引や販売というのと置き換えて考えてみましょう。構図は同じです。相手に「ご飯に行こう」という提案をしているわけですから。
そう考えると、提案…つまり販売をスムーズに成立させるには関係性が必要だということです。信用信頼の関係性があればスムーズに販売が成立するわけです。

武人が商売の神となった理由

 ここで冒頭の関羽を思い出してみましょう。彼は忠誠を誓った人ですよね。つまり主君に対して、信用を貫いたわけです。それが関羽を商売の神足らしめた理由であるわけです。つまり、古来から商売には信用が必要、と考えられたということはやはり販売にも信用が必要だということです。

 そういえば、昔ヤフオクというのがありました。これ、やった人が商品を本当に受け取れるのか不安がっていたのを思い出しました。とりあえず取引することは決めたけど、本当に商品が送られてくるのか心配していた、という話。

 つまり、取引相手を信用してなかった、ということですよね。これってウェブの販売が当たり前になった今では「商品が送られてこないのではないか?」というような懸念をする人は見聞きしなくなったけど、この心理構造自体は今でもあると思うのです。違う形で表れているだけで基本販売しようとすると販売を持ちかける側は疑われているわけです。

信用信頼関係は何もビジネスだけに有効なのではない

 つまり、販売をする前…つまり、提案をする前に関係性を作っておくとお互いにとって販売は有意義な物になりやすい、ということです。で、これはコーチをする際でもそうです。コーチをやるということは既に販売が成立して契約済みだと言うことですが、契約済みであっても信用信頼関係が出来ていると考えるのは甘いと思います。契約は信用信頼関係のスタートなのです。

 このように、販売を追求すると必ずしもテクニックだけが重要ではないと分かるのです。他にもあるのでまた紹介します。

この記事が参加している募集

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?