猛練習してもうまくならないのは頭のトレーニングが不足しているから!?

今回のテーマは、
「必要なのは頭のトレーニング」です。
日本でサッカーのトレーニングと言えば、身体能力を高める「体のトレーニング」と、ボール扱いが上手くなる「技術のトレーニング」のことを指すことが多いです。

しかもこの実行に関するトレーニングをもの凄い量をこなしているチームもあります。

それが悪い訳ではないのですが、「何の為にその練習を繰り返すの?」という根本的な部分を理解せずに大量行動しても試合では活かせないよね?
ということが今回伝えたいことです。

 日本でサッカー選手を目指してる子供たちは、サッカースクールや走り系の塾を掛け持ちし、チーム練習が午前中に終わると、午後からスクールでトレーニングをしています。


スペインでは1日のトレーニング時間が決められており、その時間以上のトレーニングは認められていないことが多いです。1日のトレーニング時間は、1時間から1時間半です。体を動かすトレーニングは、回復のことも考えなければいけません。「やりすぎ」が禁止されているのです。
しかし、練習時間が短い分、もの凄い集中力で練習します。

日本の長時間大量練習に慣れてしまうと、逆に練習時間の短さや練習量の少なさに不安になります。

 午前中にチームトレーニングが終わると、昼からは自由時間になります。

スペインの選手たちはほとんどの選手が体を休めて家で過ごしますが、頭のトレーニングとして戦術の勉強をしたり、プレー原則の勉強をしたりします。

ここが日本との大きな違いです。日本人の子供達は、足元の技術は世界的に見てもトップクラスだと思います。

なぜなら、シンプルなドリル練習を継続的に練習するからです。

しかし試合になるとその使い方がわからないので、状況に不適切なチグハグなプレーが多いです。

 体を動かすトレーニングは、長時間やり続けることができません。疲労が溜まると、次の日のトレーニングがうまくいきません。日本だと疲労している身体に更に負荷をかけて精神的にも追い込む風潮がありますね。。


しかし、頭のトレーニングは、長時間やり続けることも可能です。少しでもサッカー選手としてのレベルを上げるためにスペインの選手は多くの時間をここに費やします。オフの時間にも、サッカーの試合を分析し、素晴らしいプレーを何度も見ながらイメージを膨らませます。

 サッカー選手としてのレベルを上げるためには、体のトレーニングや技術のトレーニングだけではなく、頭のトレーニングがとても大切なのです。

 頭のトレーニングによって認知や思考、判断といった能力が成長します。日本のサッカーは、まだまだ実行のトレーニングメニューしか組まれていないことが多く、サッカー選手としてのレベルが上がりにくい環境になっているのが残念なところです。

 正しく認知し、正しく思考し、適切な判断ができなければ、実行のレベルがどれだけ高くても、チームを勝たせることにはつながりません。それだけ頭のトレーニングは大切なのです。

うまくなる=猛練習
の固定概念は変えていきたいところです。

イメージと思考に限界はありません。
成果の出る原理原則、イメージトレーニングなどに着眼すると、自分の伸びしろや余白が多いことに気が付けるのではないでしょうか。

指導者の方も、頭脳的な部分にフォーカスして、1つでも2つでも練習のバリエーションに頭脳トレーニングを取りに入れながら思考錯誤していくことが必要かと思います。

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