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SPIN(営業)研修のご報告

以前実施したSPIN研修(営業向け)の共有です。
今後、出せるものはどんどん出していこうと思います。

研修前の状況としては、営業チームとしての成果を出すための戦略に苦戦している状況。主な課題は、顧客の深層ニーズの把握が不十分であること、購買意欲を効果的に喚起できないこと、そして競合他社との明確な差別化が図れないこと。この結果、営業成績は停滞し、チームモチベーションも低下。負の循環に入っている状況。

これらの課題を克服するためにSPIN販売法を中心とした営業研修プログラムを導入。この研修では、実際の顧客シナリオを使って、顧客ニーズの深掘り、購買意欲の喚起、競合との差別化戦略の3つの主要なスキルを徹底的に訓練。

・・・研修後の変化3つ・・・

1)顧客ニーズの深掘り
研修を受けた後、チームは顧客との会話でより戦略的な質問をするように。SituationとProblemのフェーズにおいて、顧客の現在の状況や直面している問題について具体的かつ詳細な情報を引き出すことに成功。これにより、顧客の隠れたニーズを発見し、それに合わせた提案が可能に。

2)購買意欲の喚起
Implicationフェーズで学んだ知識を活用し、営業チームは顧客に対して、問題が解決されない場合の負の影響をより効果的に伝えられるように。このアプローチにより、顧客は提案されたソリューションの価値をより深く理解し、購買意欲が高まった。

3)競合との差別化
Need-payoffフェーズを通じて、チームは自社のソリューションが顧客にとってどのような具体的なメリットをもたらすかを明確に伝える能力を高めた。この結果、競合他社との差別化が明確になり、顧客に自社製品の独自の価値を理解してもらうことが可能に。

・・・研修の成果・・・

顧客との関係が深まり、より多くの商談が発生、前進。営業成績は明らかに向上し、チーム全体のモチベーションも向上。参加メンバーからは、「顧客の真のニーズを理解し、それに応える提案ができるようになった」「顧客からの信頼を獲得し、競合と差別化できるようになった」といった肯定的なフィードバックあり。

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以下は、具体的に研修で行った内容(抜粋ですが)と
補足説明ですので、興味のある方は
ご覧ください。

私自身も考えながらこの研修を組んでいるので
何か気づきがあったり、気になる方はコメントください。

ご自身の成功体験などでも嬉しいです。

補足説明)SPINについて

SPIN販売法は、Situation(状況)、Problem(問題)、Implication(影響)、Need-payoff(解決の利点)の4つの段階を用いて、顧客のニーズを深掘りし、そのニーズに基づいたソリューションを提案する効果的な営業手法。このアプローチを用いて、営業現場でよくある課題を解決するためのストーリーを構築。

・・・一般的によくある営業の課題・・・

・顧客のニーズを正確に把握できない
営業担当者が表面的なニーズにとどまり、顧客が真に解決したい問題の核心に迫れていない状況。

・顧客の購買意欲を引き出せない
顧客が製品やサービスに対して関心を持つものの、購買に至る具体的な動機付けができていないケース。

・競合他社との差別化が難しい
顧客が自社の製品やサービスを競合と比較して、明確な選択理由を見出せない場合。

・・・SPIN販売法を用いた解決ストーリー・・・

グループワークの流れ

・状況設定(Situation)
各グループに、上記の課題の一つを割り当てます。参加者はまず、該当する課題に関連する状況を具体的に設定し、顧客企業の業種、規模、市場環境などの情報を明確にします。

・問題の特定(Problem)
次に、設定した状況に基づき、顧客が直面している具体的な問題を特定します。この段階で、参加者は問題の原因となっている要素を深掘りし、問題の具体性を高めます。

・影響の検討(Implication)
特定した問題が顧客に与える潜在的な影響を検討します。ここでは、問題が解決されない場合の負の影響だけでなく、解決した場合のポジティブな影響も考察します。

・解決の利点の提示(Need-payoff)
最後に、問題を解決することで顧客が得られる具体的な利点を提示します。この段階で、自社の製品やサービスが顧客のニーズにどのように応えるか、その具体的な利益を明確にします。

・・・ポイントと参加者のアクション・・・

1)顧客ニーズの深掘り: 状況と問題の段階で、顧客の言葉だけでなく、その背後にある意図や未発表のニーズに注目し、質問を通じて深掘りします。

2)購買意欲の喚起: 影響の検討で、顧客が直面する問題の深刻さと解決による具体的なメリットを明確にすることで、購買意欲を喚起します。

3)差別化戦略の策定: 解決の利点の提示で、自社製品/サービスのユニークな価値提案を通じて、競合との明確な差別化を図ります。

グループワークを通じて、参加者は実際にこれらのポイントを活用し、具体的な営業シナリオを作成。このプロセスは、営業技術の向上はもちろん、実際の営業活動で直面する課題への対処能力を高めるための実践的な経験を提供。

・・・その他上記で触れなかった参加者からのコメント・・・

「SPIN販売法を学ぶことで、顧客の隠れたニーズを引き出し、それに対する解決策を提案する方法が明確になりました。これまで見過ごしていた顧客の本当の課題に気づくことができ、効果的な提案ができるようになりそうです。」

「購買意欲を喚起するための戦略を理解することができ、具体的な問題解決の提案方法に自信を持てるようになりました。問題の潜在的な影響を顧客に示すことの重要性がよくわかりました。」

「競合との差別化について深く考える機会になりました。自社の製品やサービスのユニークな価値を明確に伝える方法を学ぶことができ、営業活動に大きな自信を持てるようになりました。」

「グループワークを通じて、実際のビジネスシナリオでSPIN販売法をどのように適用するか具体的なアイデアが得られました。同僚との議論から新たな視点を得ることができ、とても有意義でした。」

「この研修は、ただの営業技術を超えて、顧客との関係構築における新しいアプローチを提供してくれました。顧客とのコミュニケーションがより深く、意味のあるものになることを感じます。」

などなど

長文にも関わらず最後まで読んでいただきありがとうございます。

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