一つ分かったことがある

大学院の研究発表経験と他学生の面接風景から,一つ分かったことがある。

話している途中に言葉がつながらなかったり,フランクな言葉遣いになってしまったりしない場合,それはカンペを読んでいる,あるいは暗記してきているということ。

僕も学部時代はカンペを読みながら研究発表をしていた。
しかし人のそれを見て,ひどく退屈で本質的に人に伝わっている情報が少ないと気づいた。

今では面接はもちろん,研究発表においても一文字のカンペも用意していない。実際,自分でやったことなら自分の言葉で説明できるはずである。
ここは大学院に入って成長したところだと思う。
念のため補足するが,私は他学生の批判をしたいわけではない。無論暗記プレゼンが嫌いではあるが,事実私も昔はそうであった。ただ分析がしたい。


話は戻り,言葉が絶え間なく出てくる,また芝居じみている(形式ばった物言いが続く)場合暗記しているという私の意見だが,話すことの目的が「質問に回答する」ことであるからだと思われる。

面接の場合は想定される質問があるから,質問に回答できるよう準備するのは当然であるが,人に伝えようとはしていないのではないだろうか。

人に伝えようとする場合,アドリブ性がどうしても必要になると私は考えている。
相手の反応や相槌を見ながら,「この用語伝わっているかな,ちょっと婉曲な言い回ししたけど,意味伝わっているかな」を考えてアドリブで補足することが求められるからである。

面接であるなら,メモ取ってくれるまで待つ時間すら必要であると私は考えている。
しかし暗記プレゼンは,相手の反応お構いなしのようにどうしても私には見える。


ここまでだらだら書いたが,正直なところ面接の場であれが受かってこれが落ちる,そういう場合があるのはどうにも納得がいかず,茶番じみて感じられてしまうのである。

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