”女の子に興味ある?”

「?全然ありますよ笑」

二者面談 中学二年生

何だか知らないがたまに思い出すこの場面。
思い出すたびに「どういう意味の質問だ?」と思うのだが,実際に「どういう意味っすか笑」って言ったんだか言ってないんだか,その返答を貰ったんだか貰ってないんだか,よく覚えてない。

当時の担任は中学教師にしては若く,多分20代後半の女性だった。
ここは黒歴史という概念を超越した男が思考を消費する場所だから書くが,
この質問をしてきた当の本人に対し,僕は好意的な感情を持っていたものだから,なんかこう,複雑な感情であった。

流石に「付き合いてぇ~」となるほど青くもなかったし,
そもそも僕はそんな人間じゃないが,
人間的に好きになってしまうのは年齢如何によらず,
仕方ないだろ。(命乞い)

特に冗談を理解して,
何やっても許して笑いに変えてくれるような感じが心地よかった。


そもそも何でこの質問をされたか考えてみると,要は

”女子と話してなさすぎじゃない?”

ってことだったんだろう。

いやそんなことはないだろう!!💢💢💢
えぇ!?思春期の男子に言っていいことと悪いことがあるだろう!!💢💢



正直ジャスト中2の頃は,今でも女子に謝りたいような付き合いこそあれど,
そこらへんのオタク君より女子と話していなかった。

というか正直に言うと普通にオタク君だった。

なぜ,女子と話さないのか?
とはいえ用があったり,話しかけられたら普通に話すし談笑するから,
僕はこれが普通だと思っていた。
今思えば,”話してなさすぎ”とかではなく,
言葉通りに”女子のこと(恋愛的に)好きにならないの?”
っていう問いだったのかもしれない。


「…全然ありますよ」

正直,確かに付き合いたいと思ったことはない。

「おれ,おれサイコパス~wwへへww」

無論,好きになった人はいるけど。
だからたまにそれが何故なのか考えるのだけれど,
多分一言で言えば臆病なのだ。

男女関係に限らず,自分が認めた相手から失望されるのがキツイ。
完全にAll or nothingって感じだ。
カスになんて思われようが痛くないが,
あなたを尊敬しているので失望するのだけはやめてくれませんか?

だから,ポテンシャルで満足する。
後輩が人づてで好意を伝えてきても,
自分が学年1かわいいと認識している相手が僕の知らない裏垢で自分のことカッコイイと書いていても,それだけで満たされてしまう。
いや,むしろ踏み込めなくなる。
(👆ちなみにこの情けない自慢一生友達にこすり続けて自尊心を保っている)

まぁ上の例はこの俺の武勇伝()のほんの一部…ってとこだが?
いずれも僕の外向きの顔によってハードルが爆上がりしている。
(外向きの顔って言ったって別に愛想も良くないし本当に今でも,
”美人なのに物好きな人たちだな”と思っている。失礼)
そして申し訳ないが僕は優しいマッマとパッパとアッニに甘え続けて生きてきたので,甲斐性がない。
別に優しくもないのだ。

存在理由が不明のやたら高いハードルを飛び越えることに失敗するのが怖い。

要は
本当の俺,見せちゃうよ(ボロン)ってやったら,まぁ失望されるだろうな,僕の一番好きな人に
ってコトだ。

それでも反転して,
”いやおれ,女子とか興味ないから”,”女子嫌いなんだよね”
ってならないのは
そう!!

ポテンシャルなんですよ皆さん!!
さっき授業でやりましたよね!?テスト出るって!言いましたよね!

せーのっ!

皆さん:
\\理系大学院生さんはぁ!モテる!!
(ポテンシャルがしっっっかりとある!!)//



そういえば今学園アイドルマスターやってるんだけど,その中で出てくる名家のご令嬢アイドルに対してプロデューサーがこんなこと言っていたのを思い出した。
「あなたの出自も才能ですよ」(要約)
それをそのお嬢様は
「自分の力で得たものじゃない」(うろ覚え)
と否定するんだけど,
「でも同時に,自分で捨てられないものでもあります。」(ほう…)

失礼ながら,なんの文学的地位も持たないゲームのシナリオなんだけど,確かになぁ,と思った。
親に恵まれていると感じていると,引け目みたいなことを感じると思うんだけど,毅然として恵まれた才能に感謝して,配られたカードで勝負するべき。それがどういう理由で配られたものであれ。

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