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リスクアセスメントの考え方が勉強になった話

始めに。

おばんでございます。サムカフェオーナーのオサムです。

 今日は「刈り払い機講習会」を受講し、6時間の講習を受け、晴れて刈り払いの「免許」を取得してきました。今日はそこで勉強になったことをご紹介します。

刈り払い機はコチラです

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 僕自身ここ数年ボランティア活動や、被災地支援などに参加した際、刈り払い機(草刈り機)を使うことが年に数回あります。そのほか、日常生活の中でも公園の草刈りや知人宅の敷地の草刈り等に使用しています。
 というのも、青森県はリンゴや米などの農業をする方が多く、畑の除草作業には草刈り機使っています。
 それに加えて、人口密度が低いので、家屋の敷地が広く、家の庭や塀の周りであっても草がボーボーと生い茂っており、10軒に1台くらいの割合で草刈り機を所有しているんですよね。
 僕もそんな流れでしょっちゅう刈り払い機を使っていました。

なぜ免許を取得する必要があるのか

 本来、労働災害防止協会では刈り払い機で作業する場合は「免許」を取得している者が作業することを推奨しています。刈り払い機の操作は危険を伴う作業なので、「知識」を身につけた人が扱わなければいけません。
 しかし、実際はそうはいかず、刈り払い機は誰でも簡単に扱う事が出来るので、知識を持たない人が作業を行い、事故を起こしてしまうケースがあるそうです。
 事故が起きなかった場合は問題はありません。
しかし万が一事故が起きてしまったときに警察沙汰になってしまいます。

 免許を取得する大きな理由は、万が一の事故の場合に警察沙汰になり、免許を取得していない人の「責任」を問われることになる。

 なので、僕も万が一の場合に備えて、免許を取得してきました。

高齢化が進んでいる林業のベテランが起こす事故

 一昔前の林業に対するイメージは汚い、きつい、危険の3Kに当てはまる業種でした。そのために、林業を志す若者がおらず、高齢化が進んでいます。
 そして事故を起こしてしまう人は経験不足の人が起こしてしまう場合よりも、ベテランと呼ばれる人の割合が多いとのこと。
 そこには共通点がそこには存在しています。
 ベテランの方は経験があるがゆえに、本来のセオリー(作業手順)を無視した自己流のやり方をしたために事故につながるケースが多い。

 自分の力を過信した失敗

「経験」というものは積めば積むほど自信につながり、自分の行動に影響を与えます。しかし、自信があるのと過信をするのでは、危険を伴う作業の場合は紙一重。
 自信を持つのは大いに結構だけど、「安全に配慮」した先にあるものであるべきだと教えてもらった。
 これは作業だけにとどまらず、自分の生き方にも言える事だと感じていた。

リスクアセスメントの考え方

 リスクアセスメントとは労働安全衛生法に則り、
各産業(建築、林業、農業、他)において
「危険を未然に防ぐための策」
として厚生労働省が努力義務化しているものです。

リスクアセスメントは、職場の潜在的な危険性又は有害性を見つけ出し、これを除去、低減するため手法です。(中災防HP)

例えば。現場までの道中の2メートル幅の川を渡る方法として、リスクアセスメントを適応してみると。

川を渡る方法として、丸太を一本横に倒しその上を歩く。
(リスク) 歩く幅が狭いのでバランスが崩れて、転落してしまう恐れがある。
(改善策)丸太を1本から3本増やして歩くスペースを確保し、安定して歩けるようにする。
(リスク)三本が独立していれば転がってしまう恐れがある。
(改善策)丸太3本をロープでまとめて固定し転がらないようにする
(リスク)片手に荷物を持ってる渡る場合は丸太3本でも不安定だ。
(改善策)川の両岸に柱を立て、手すり用のロープを渡す。

これで川へ転落する「リスク」を未然に防ぐ「策」が出来上がり、事故を起こす確率を低減させることが出来ました。
 そして「リスク」に重要度の採点をし、その点数が高かったものから順に改善策を作っていく。といった具合です。

企業経営における「リスクマネジメント」の産業版といったところでしょう。

この考え方は産業や企業経営だけではなく、自分自身にも応用が出来る事だと思いました。
「セルフリスクアセスメント」とでも名付けておきましょうか。

試しに僕の場合は「note毎日更新を続ける方法」を想定してリスクアセスメントをしてみると。

(リスク)仕事の都合でパソコンに向かう時間が取れない
(改善策)
1.少ない時間で作業を終えられるように、下書きを土日に作っておく
2.スキマ時間を活用するように、スマホやタブレットの作業環境を作る
3.移動中にネタを考え、キーボードが無い場合は音声入力を使う

(リスク)ネタ切れで更新ができない
(改善策)
1.読書をした中から心にとまったことを集めておく
2.日常の中でネタになる事を書き留めておく
3.どうでもいい記事でも全力で書ききる!

と、割とどうでもいい「セルフリスクアセスメント」でした(笑)

終わりに。

他にも勉強になった事は沢山ありました。
そして、普段の生活とは全くかけ離れたジャンルの講習会ではありましたが、知らない世界を知る機会になりました。
更に自分の学びにつながる事も多く、日常生活に応用できることも沢山あるんだという事を知りました。

基本を守り、リスクを想定し改善策を講じ、結果を出す。

そのシンプルな構造はどの場面にでも当てはまることだと感じました。


あと、免許を紛失した時はいくらでも再発行してくれるそうです。

へばね~。

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