音楽と涙

私には自信がない、何をやるにも自分の力を疑う、どんなに練習しても努力しても。だけど本番は全力で前向きになれて、周りからはポジティブだって言われるほどだ、しかしほんとは違った、誰よりも自信がない自信がなさすぎるからこそ自分を騙して、隠してきた、だから自分自身も錯覚して気付いてなかった、これが恐ろしい、最近知った、自分に圧倒的に自信が足りてないことに、それに気づいた時初めて隅に隠れていた自分を見つけた気がした、私って自信がなかったんだ、マジか、と。だから、プライドが高く完璧主義であった、それに、中途半端な方の完璧主義。1番めんどくさいやつだ。だから、失敗するたびに自分に失望して、何かに挑戦するときはその時の自分を思い出す。また失敗したらどうしよう、なんで私はいつもこうだと自分の運命を恨む。何か大切な時はいつも失敗する。自分の人生において、合格だとか、成功だとか、選抜だとかいう言葉にあまり縁がない。高校受験で仲の良かった4人組の中で自分だけが不合格だった。小学校のクラブでの楽器決めオーディションでは1人だけ落ち、中学で入ったバレーボール部では3年間ベンチ、今も堂々とは口に出せない、どんどん自信は無くなって、謎に偽物の自己肯定感だけが積み重なっていった。私は小さい頃から、人前で泣くのが大嫌いだった。物心ついた時には我慢という能力が私に備わっていた。感情を表に出すのも好きじゃない。好きじゃないというより、苦手だ。親が喧嘩してたら、1人部屋で泣いているような子だった。どんなに悲しくてもないているところは見せたくない、見せられないんじゃなくて、みられることがストレスだった。なぜだろう。なんか、弱いところを握られて、自分が負けた気持ちになるからかもしれない。これ以上自分に失望したくないからかもしれない。でも、いつの日か泣くのが好きになった。おかしくはなっていない、ただただ静かな夜には、なんとなく泣きたくなって、泣ける動画をyoutubeで探して、1人ベットで泣く、そんなことにハマっている時期もあった、泣くと目は腫れるが、気持ちはスッキリする、で自分はすぐに泣くほど頑張れてるんだと、自覚する、それが自分への慰めになっていたのかもしれない、自分の精神的な疲れは自分では気づけなくて、口内炎ができて初めて自覚するということも何回かあった、でもそれをみても自分はストレスを感じない人なんだと自負していた、正直今でもストレスの正体がわからない、でも悲しい音楽を聴いていると自然と涙が出る日もある、その時は自分も疲れているのかなと、一回休みをすることにする。音楽のおかげで、感情のコントロールができるようになった、もし自分に音楽がなかったら、精神を病んで毎日死にたいと思っていたかもしれない、でも不思議と自分の人生は幸せだ、最高な人生だと思えるようになっている、音楽を聴いて毎日通る道が特別に感じて、毎日の日々がmvになったような、ドラマの1シーンのような感覚になって自然と笑顔になった、気持ちがワクワクした、自分は特別だと思えた、でもこんな自分をちっとも可哀想だと思わない、というか思わないでほしい、私はいくつかの失敗に打ちあったって、自分に失望してきたが、だからこそ自分を幸せにする、機嫌を取る方法を知ることができた、毎日の生活をうまく乗り切る方法を沢山身につけた、そうすると不思議といつも事は前向きに進んだ、自分には置かれた状況を最大限に楽しめる力があるみたいだ。だから、3年間ベンチでも時間はかかったが、最後の方は自分の仕事に誇りを持てた、どんなに辛いことがあっても必ず楽しいと思える日が来ると知れたからこそ、挑戦のハードルが下がった、スケジュールが忙しくても、英語のスピーチコンテストに参加したり、体育祭でチアを立候補したり、大勢の前で発言したりと、自然と難しいことに挑戦したいと思える自分が出来上がっていた、やらずに後悔するくらいならやってしまえ、やってみてダメでもそれは自分にとって失敗という汚点にはならない、勲章だ。というか失敗という言葉自体が嫌いになった、発言をして間違えた時も前より恥ずかしくなくなった、なら、堂々と挑戦してみようじゃないか、と。そう思えるようになった、音楽がいつも私の失敗のそばにいてくれたから。家族や友達は大好きだ、だけど音楽を聴くことは人との会話以上に私にとって効力があった、どんなに辛い時も音楽だけ受け入れられた、感情を出せた、だからこそ、音楽が大好きなのかもしれない、もちろん表現することも好きだけれど、何より、音楽に涙を見せれた数こそが何より音楽が好きな理由だった、人は思うかもしれない、この子は信頼できる人がいないのね、と。しかし、そういうことではない、ただ単に泣くことは自分にとって個人作業でありたいのだ、人に共有すると自分が1人で泣く時とは違って存分にストレス発散できない、返答や質問があると余計に疲れる、音楽を聞くことはいい意味でコミュニケーションが少ない、1人の世界に連れて行ってくれる、自分に自信をくれたのはどんなに高い周りからの評価ではなく、音楽だった。これが私のアナザースカイ。と紹介したいぐらいだ。音楽という世界が自分を助けてくれた。ありがとう音楽、次は私が音楽の世界を作り上げるよ、だから、これからも私の挫折と成長を見守ってほしい。

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