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即興コメディーの体験クラスに行った

コペンハーゲンに来てすぐ、Improv comedyの体験クラスに行った。Imrov comedyとは「即興コメディー」で、日本の漫才に近いスタイルだが、完全アドリブで観客の前でパフォーマンスを披露するものだ。

私が行ったImprov comedy Copenhagenのサイト


私にとってコメディーは全く未知の世界だ。体験クラスに行ったのも、現地でのコネクションづくりのために勧めてもらったので、割と軽い気持ちで行くことを決めた。しかし、事前に彼らのステージを観に行き、その迫力に圧倒され、自分もこのようにパフォーマンスをしないといけないのか、とあり得ない想像をしてしまい、少したじろいだ。

コメディアンの頭の回転の速さ(他の演者のアドリブや観客の感想に即座に反応しなければならない、しかもユーモラスに)、会場全体を巻き込む演技力はプロの成せる技だと思った。

そして体験クラスの当日、私はどきどきしていた。

ネタとか作ってないけどいいのかな..スベったらどうしよう..

完全に思考回路は、なんちゃって女芸人である。結果的にこれらは要らぬ心配事で、私が即興コメディーをコペンハーゲン市民の前で披露することはなかった。笑

クラスには20名程度の参加者がおり、講師は先日ステージでパフォーマンスをしていたコメディアンの男性だった。

まずは自己紹介から始まり、老若男女、国籍も様々で、ダンサーや企業家、学生やコメディーのファン、旅行者など、クラスに来るモチベーションも様々だったことがとても興味深かった。皆に共通していたのは「アウトプットの場になると思った」といった感じだろうか。

クラスは前半と後半に分かれていた。前半は全員で簡単なゲームやレクリエーションをして交流を図った。日本で言うとフルーツバスケットのような、判断力や瞬発力を試すゲームが多かった。

後半は実際にステージに上がり、複数人でパフォーマンスを行った。簡単に説明すると、お題について、一人ずつ一単語ごとに説明し、文章を完成させるというものだ。

こんな感じ

このゲームの一番の醍醐味は、「やたらスペルが長い、誰も意味を知らない単語」が出てきた時だ。このお題が当たってしまった人は、その言葉の説明を想像で埋める必要があるのだ。(日本語だと言葉は知らなくても、漢字からなんとなく意味が予測できるが、アルファベット単語ではこのケースは余り多くない)私はまんまとこのお題に当たってしまい、前後のチームメイトの単語に合うものを適当に言い並べてその場を凌いだ。汗

総じてこの体験クラスは、即興コメディに大切な「判断力や瞬発力」、そして「想像力」を楽しく鍛えられる場だった。

クラスの最中、講師のコメディアンが仕切りに叫んでいた言葉がある。

「コメディに才能も技術も必要ない。感情を丸出しにするんだ!!」

私は感情をそのまま露わにすることがあまり得意ではない。というか、自分なりに時と場合に応じて、その程度をコントロールしているというのが正しいが、一方全力で笑ったり、真っ直ぐ意見を述べているクラスメイトを見ては、凄いなぁと思っている自分もいた。それぞれの人間の性もあるが、ここでもまたお国柄を感じた瞬間だった。

クラスの最後に皆で感想をシェアする場面があり、その感情丸出しを経験した他のクラスメイトは「自分の違う側面を見た気がする」、「もっと表現力を磨きたい」などと述べていた。

私は今回はまだ自分の殻を破り切ることができなかったので、次回はその世界を覗いてみたいと思った。





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