見出し画像

出産がいかに大変だったかを伝えたいワケ

若い世代が出産を嫌う理由に
出産に対するネガティブな話を聞かされたこと
が挙げられます

助産師として母子やその家族に関わっていると
✖️✖️✖️だったから○○○にするといったような
ネガティブな経験を元に
色々な選択が二項対立で取り扱われることが
多くあります

例えば
母乳VS人工乳

母乳だと寝る時間がなくて大変…
周囲から母乳栄養を強要され辛い…

だから
ミルクにしたい
次の子は混合栄養にしたい
といった訴えです

つまり
母乳が大変だから人工乳を選ぶといったこと

それって本当にミルクにすれば解決するのか?

他にも
自然分娩VS無痛分娩
男の子VS女の子
自然妊娠VS不妊治療
etc...

二項対立で捉えた選択は
果たしてその人にとっての最適解なのか?
ずっとずっとずーーーっと
疑問でした

そして、なぜ女性は無痛分娩を選ぶのか?
私はとても興味を抱いていました

もちろん産痛を回避したいという思い以外に
理由があるだろうと感じていました

昨日(2/13)にNHKで放送された
『ヒトは難産を選んだ』にヒントがありました

ヒトは生存戦略として
仲間と子どもを育てることを選び
お産という命懸けの場面で
誰かに助けてもらえるように
お母さんも赤ちゃんも声が出る

産痛が、痛みが、
ただ辛かっただけでなく
痛くて苦しいときに
誰にも助けてもらえなかった孤独が
恐怖や不安なんだと思います

なぜなら
ヒトはたった1人でお産をするようには
進化してきていないから

子どもたちを社会で育てていくこともそうだけど
そもそもお産のネガティブな話しは
「助けて!」という悲痛な叫びであり
でもそれを聴いて嫌だなって思うのだとしたら

「でもね、家族や周りの人たちが助けてくれたから
 私もあなたも頑張れた」

という続きがないのが問題なんだと思います

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?