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「普通」のレールから外れた話

入社してすぐに適応障害になって、
「なんで普通に働けないんだろう。」
「みんなみたいに数年同じ会社で働いてみたかった。」
って何度も何度も思っていた。

今、体調が復活して転職活動をしている。やっぱり私は普通の会社で働けないらしい、てか働く選択ができないらしい。

初めての就職活動

私が初めて「普通」のレールから外れたのは就職活動。
みんなが就活を頑張っているとき、私は研究を頑張っていた。
研究が楽しかったのもあるけど、一般企業に働くことに興味がなかった。

私はその時、大学から大学院まで学んでいた建築の勉強が楽しくて、無我夢中に取り組んでいた。お世話になっていた周りの先生は、建築家として独立している人が多くて、自分も将来は建築家になるんだろうな、と何となく思っていた。

建築家になる道はたくさんあるけど、建築家として独立している人の元で数年働くことが一般的なんじゃないかなと思う。私も、その道に進むんだろうなと思っていたので、一般企業に就職することはしなかった。
みんなは有名な会社で働くこと、福利厚生がいいこと、初任給が高いこと、、を目指していたけど、なんでやりたいことやらないんだろう、と少し思っていた。

そんな私は、一般的な就活をしないまま、大学院2年生を迎える。大学院2年の3月まで内定をもらえず、3月後半になって滑り込みで小さな設計事務所から内定をもらうことが出来た。
それまで内定がないことに全く焦らなかったし、私は私。という意識がものすごく高かった。

新卒カードを1年半で終わらせる

新卒で就職した先は、スタッフは11名で私が初めての新卒スタッフだった。
当然のように研修もなく、残業も多く、残業代も出ず、「普通の会社」とはかけ離れた会社だった。

結果的に、この会社を1年半で辞めて、建築家になることも辞めた

会社を辞めた理由も、建築を辞めた理由も一つだけじゃないけど、一言で言うなら「この仕事ずっと続けないな」と思ったから。
仕事量が多すぎることとか残業代も出ないこととか不満はあったけど、意味のないことをし続けることが何よりストレスで、この仕事将来続けないなら意味ない。(私の性格が出すぎている)

石の上にも3年というけど、短期離職することにもそんなに抵抗が無かった。こんな会社に3年も居続けることの方が自分にとっては、あまりにもデメリットが大きすぎた。
むしろ、人の入れ替わりが激しい会社で1年前後で辞める人がほとんどだったので、1年半でも頑張ったほうなのかもしれない。

建築家になるのを諦めて何になるのか。変わらず建築は好きだったので、建築を造る側じゃなくて提案、紹介する側に回ろうと思い、不動産営業を志す。

また超小さな会社に入る、また失敗

仕事の傍ら転職活動をコツコツし続け、何とか内定を貰った賃貸不動産の営業会社に入社を決めた。また、スタッフ5人という超小さな会社だった。

入社する前から残業代が出ないこと、実力主義で研修もないことは何となくわかっていた気がする。それでもやってみたかったのかもしれない。(自分の気持ちに正直すぎて眩しい、、)

私はこの会社に入社して2ヶ月で適応障害になる。

限界が来る前に「なんで普通に生きれないんだろう」と思うことがよくあった。
数年同じ会社で働いて、給料も少しづつ上がって、ボーナスも毎年2回出て、残業代も出て、同期もいて、困ったときには相談できる相手がいて、そんな会社で数年間働いてスキルを身に付けたかった。

あれ、やりたいことを叶えるために全力で走ってきたけど、私頑張りすぎじゃない?

やっと気づいた

私は、将来大金持ちのベンチャー社長になりたいわけじゃないし、大きな会社を持ちたい訳じゃない。

ただ、ストレスがなく生き生きと暮らしたいだけ。

その生き方を実現するためには会社で働くことが絶対必要なのか?会社で良いお給料を貰って、少しずつ役職を貰うことが私にとって理想の生き方なのか?

そんな今、絶賛転職活動中。
今は将来の自分が、会社に縛られずに生きるために会社を探している。その一環としてこのnoteも始めた。

今思えば、私は早い段階から「普通」のレールから外れてしまったので、この選択を迷いなくできるのかもしれない。

でも、「普通」の生き方をしてみたかったな、とほんの少しだけ思うけど、その選択は来世の自分に託します。


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