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帰ってきたEKTACHROME E100で撮った秋

再販売されたと話題の「KODAK PROFESSIONAL EKTACHROME film E100」(以下E100)をカメラに詰め、国営昭和記念公園などで撮影してきました。

一通り撮影し終えて、暖かい色合いの黄色と緑の描写がとても印象的でした。

0. 撮影およびデジタル化に関して

すべてCanon EOS-1EF50mm F1.8 IIを用いて撮影を行いました。
増減感はしていません。
デジタル化はEPSON GT-X770Epson Scan Ver 4.020を使用。その他詳細はエントリ末の付録に記載しています。

写真だけをサッと見たい方は写真をクリックして拡大されるので、その状態で写真の左右をクリックするとコマ送りできます。(PCのブラウザのみですが)

1. 空

新しい機材を手にした時、私が必ず撮影するのが空と雲です。
駅に向かう途中、空を見上げると雲の切れ目から漏れた光が綺麗だったのでシャッターを切りました。うっすらとした光の筋まで描写されていて、あの日ファインダー越しに見た光景をそのまま見ているかのようです。

青空のグラデーション描写もとても綺麗です。

2. コスモス(黄色とオレンジ)

ここからは国営昭和記念公園で撮影したものです。

3、4枚目のコスモスは『オレンジキャンパス』という名前の品種で、オレンジとピンクのグラデーションが特徴的です。花弁を逆光で透かしたときデジカメではこの色味の表現が難しく、一時編集を投げました。
E100ではこの絶妙な色を一発で描ききっていて、フィルムを見た時、その表現に嫉妬しました。

3. コスモス (ピンク)

順光のマットな花弁も逆光のグロッシーな花弁も両方綺麗。

4. ポートレートと森

昼光下での肌色がとても綺麗に出ており、ポートレート用のフィルムとしても活躍しそうです。

model
1、5、6枚目 … ちょくさん
3枚目 … しおんさん

5. 日常生活と夕暮れ

荒川河川敷から眺めたマジックアワーです。青空と同じく、鮮やかなグラデーションが目を引きます。

6. 夜景

スカイツリーです。露光した時間は20〜30秒くらい。
画面中央左側の歪みは実際にフィルムでもこうだったので、露光時に起因するものでしょう。シャッター上げているときに微妙に動かしてしまったからなのか、歪曲収差なのか、うーん……

吾妻橋とスーパードライホールのモニュメント。橋の上部が暗いので、もう一段くらい露出あげても良かったのかな。

まとめ : 次はE100で何を撮る?

とにかく昼光に照らされた植物の描写が印象的だったので、11月中にE100が運よくもう一回手に入れば紅葉やイチョウを撮りたいです。

春の晴れた日に代々木公園の川津桜やミモザを撮ったらきっと綺麗なんだろうな、と来年の春が待ち遠しくなるようなフィルムでした。

スペシャルサンクス
しおんさん : Twitter, Instagram
ちょくさん : https://www.instagram.com/choku_m/

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付録 : Epson Scanの設定と色調補正について
Epson Scanの設定は以下の通り。ほぼデフォルトです。

Epson Scanの自動露出を使用し、Lightroom Classic CCで写り込んだ塵やフィルムの傷の除去およびトリミング作業を行なっています。一部は実際のフィルムを見ながらLightroom Classic CCで色調補正しています。

True ToneをOFF、輝度MAXのiPhone XSで白い画面(about:blankなど)を表示させて、その光で透かしてみたフィルムの色を参考に補正しました。
(この手法は演色性の観点でどうなのでしょう?)

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