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末永くよろしく、と言われたけれど結婚したいわけじゃない

恋愛ファーストで生きてこなかった気がする。そしてそれはこれからもそうであるという予感がしている。

今日は記念日だったので恋人と焼肉を食べた。初めて牛角に行ったが予想の3倍は美味しかった。焼肉の食べ放題で美味しいと感じたのは初めてかもしれない。
恋人とは半年付き合っている。今日だけはどうしても会いたいと言われ、本当は旅行に行くはずだった。しかし情勢も鑑みて辞め、焼肉を食べた。私は人と半年も付き合ったことが無いので半年を祝ったのは初めてだった。今日は初めてが多い。

記念日を祝う、という習慣がどうにもわからない。たしかに付き合って半年だなあとかまあまあ長く一緒にいるのか、とは感じるが祝おう、という気持ちになるのが不思議だ。なので恋人の嬉しそうな顔を見ることが出来るため行っているという感覚だ。でも、もしかしたら向こうもそうかもしれない。私が喜ぶと思ってやっているのかも。

あと、連絡頻度もよくわからない。私は用事があったり何か言いたいことがあった日にLINEで二言三言交わすくらいで丁度いいと思っているのだが、友達カップルは毎日長時間通話をしているみたいだ。しかし今日は「俺からの連絡面倒臭いと思ってるでしょ」と言われ反省をしておいた。

恋愛ファースト、とまではいかないけれど恋人からの連絡で一喜一憂したり記念日を心から祝ったり会えない日々を疎んだり、そんな少女漫画のヒロインみたいな人生に憧れる時もある。

ああ、しかしもう少し素直な方が好かれるんだろうなとどこか他人事のように感じた。独りを好む人間に恋人は早すぎたのだろうか。
自分の子供を作りたいと思えない、ましてや結婚も積極的には望んでいない人間が恋人を作ることはおかしいのだろうか。

付き合いながら、ずっと騙している気分だ。
結婚はあまりしたくない。子供を育てられないから。
でも好きな気持ちは本物。
矛盾。相反。人間。不思議な生き物。


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