好きな香りは人それぞれ

2021年5月17日 07:56

土曜日はピザを焼いたのですが…実はちょっと反省しています。

ピザ窯稼働時に薪を使うのですが、これ、最初はにおいが出るのですよ。燻製ほどではないのですが、近い感じ。多分近くで洗濯物とか干してると匂いが付くかな。なので、今まで昼間に焼くのはやめていたんです。

梅雨時期に入りそうだったので金曜日の夜にやりたかったんですけど、生憎その日は家人がオンライン飲み会で。じゃあ土曜日にしようか、という事になり。

本当は昼が良かったのだけどご近所の洗濯物問題があるので、じゃぁ朝にしようかと。朝6時前くらいに火をつければ人々が洗濯物を干す時間帯には匂いも出ないだろう、ということに決めたのですが。オンライン飲み会で盛り上がった家人が起きてきたのは6時を回っていて。もう開始には遅いでしょうと私は最初言ったのですがまだ大丈夫だよ、と言われてそうかな、と。火を入れたのは6時半を回っていました。

右隣のお宅は何度も子供達も一緒にピザを焼いたりしているアメリカンなファミリー。兄妹ともアメリカで生まれ育っています。とっても気さくなご夫婦で、お宅でのホームパーティーに呼ばれたりもしています。

薪の焼けるにおいも「いいにおい〜」と親子でうっとりしているので、正直、洗濯物に多少においが移ったとしても問題ないだろうと思います。

問題は左隣のお宅です。奥様はとってもきっちりしていらっしゃる方で、例えば私が実家でとれた梅の実をお裾分けすると、数時間後に梅ジャムになって戻ってくるような事をされる方なのです。いつもお化粧もバッチリ。都内でフルタイムで仕事をしていた時もファンデーションとは縁遠い生活をしていた私とは大違いです。

で、問題の洗濯物ですが…結局左隣の奥様が干されていたのは8時を回っていたのでホッとしていました。

旦那様がその後、うちの前を通りかかったので「大丈夫ですか？臭くないですか？」と念のために聞くと全然気にならないですよ、との事。完全に安心していました。

自分達用に2枚ほど焼いて窯の状態も落ち着き、11時を回ったところで、まず左のお隣に一枚挨拶がてら、持っていくことにしました。こちらです。４種類のチーズがかかっていてあまり下が見えませんが、トマトソースにピーマン、マッシュルームなどを乗せていいます。

チャイムを押したら奥様が出てらっしゃいました。今までに何度かお渡ししていた事はありましたが、今年は初めてです。

「焼いたので…」とお渡ししようとすると「いえ、いいですよ。いつも悪いし」と。前にも「すみませんねぇ」と言われながらもにこやかに受け取られたこともあったので、私は遠慮のポーズだと思い「あ、別に毎回じゃないですし」とお渡ししようと思ったのですが、なんだか様子が違います。

「洗濯物とか、もしかしてご迷惑おかけしてしまいましたか？」と聞くとそれには答えず、早朝からあの匂いは厳しい、と。「薪の匂い、苦手なんです」とはっきりおっしゃられました。

配慮が足りませんでしたね。

なんかピザを見るのも嫌なのかも知れないと思い、謝ってその場を後にし、折角なのでそのまま🍕持って右隣のアメリカンなお宅へ。奥様は朝、ゴミ出しに家から出てきたときに「朝からいいにおい〜😻」と私たちに声をかけてくれるような方なので、メチャメチャ喜ばれました。お嬢さんのわーい🙌という声も後から聞こえてきて、ちょっと気分が明るくなりました。

なんだか今回は最初からあまり窯やピザ生地の調子が良くなかったのです。予兆だったのかも。あまり気分が盛り上がらないところに思いっきり気分が盛り下がりました。かなこさんの記事を読んで桜海老などの季節ものも用意していたのですが、すっかり忘れてしまいました。

はっさくピザを作りたかったのですが、はっさくがもう時期外れとなってしまい、甘夏を代用したあまなつピザ。しかし甘夏の粒が大きすぎて、これは窯の中で回したら動いちゃうよね、と半分に切って乗せたら案の定、果汁が出てしまい食べながら生地がビチョビチョに。まぁそれはそれで美味しかったのですが。やっぱりはっさくが一番だなぁ、と再確認した次第。