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パリでの家探しを舐め過ぎていた私が早速フランス人と揉める。巻

〜9月下旬、実りの秋真っ定中の某日、私はシャルルドゴール空港に降り立った。おーいお茶の広告だらけだった成田とは違いエルメス、シャネルといったフランス発祥のハイブランド広告に出迎えられ、アナウンスが“Mesdames et Messieurs Bonjour”(みなさんこんにちは)とフランス語に切り替わって、私は調子に乗り、早速カフェでエスプレッソを飲んでパリジェンヌになる準備を始める。
 ここからはなぜ私がここまでフランスに固執しているのか、機内でのちょっとしたエピソードとパリでの家はどうしたのか!?の3本立てでつらつら書いていこうと思う〜

私がフランスラバーな理由

遡ること20時間前、無事当日に航空券を購入し(しかも3ヶ月前に見た値段より3万円ほど安くなっていてラッキー☆)成田空港の保安検査を通過した私はとりあえず1泊目はパリに住んでいるフランス人の友達の家へ、2泊目からはairbnbで宿泊先を押さえた。

 パリまでの飛行機の中では隣に座っていたフランス人のお兄さんたちと大盛り上がり。エールフランスは飛行中、機体の一番後ろのスペースにフランスのお菓子やドリンクを置いておいてくれるのでそこでも食べ飲みしながら日本旅行帰りのフランス人のお姉さんとひと盛り上がり。彼らとフランス語で会話ができたことでこれからのパリ生活への自信がより一層篤いものとなった。

 実は私、フランスは今回が3回目でして、人生初のフランス上陸は中学3年生の春。Ceanという街の高校に10日間交換留学の経験がある。当時中学生だった私はフランス人=冷酷、気取っているなどといった偏見を持っていたが実際に現地のフランス人宅にホームステイをし、現地高校に通い出すとフランス人の優しさに感激&ご飯全部美味しい!!とすっかりフランスの虜になっていた。10日間の留学プログラムを終えた私は、長期でフランスに留学したいという気持ちが大きくなり、その流れで高校1年の15歳の時に1年間フランスのNiortという街の現地高校に通うことになった。(この時の経験は今後番外編で書こうと思っている。)
 そんなわけで高校2年生の時点でフランス語レベルはB1レベル(仏検だと2級くらい?)程度まで達していたので今回のパリ1年間は言語通じればなんとかなると余裕ぶっていた。


パリライフの駆け出しでコケる

話を今回のパリに戻そう。1泊目にお世話になった友人は14歳で行ったCeanでの10日間の留学で出会い、インスタだけ交換していた女の子。5年前に出会った以来の私から突然連絡がきたにも関わらず宿泊を快く了承してくれた彼女には感謝しきれない。空港でエスプレッソを飲んでエネルギーチャージし、バスで彼女の待つサンラザール駅(新宿駅的なハブ駅)へ向かった。彼女はパリ9区のアパートの屋根裏部屋に住んでいて、窓からはパリのアパートの密集を一望でき、ワインを飲んで数年ぶりの再会を分かち合った。やっとパリに来たんだ(泣)と実感した私は嬉し涙を流して彼女を困惑させるのであった。
 翌日、とりあえず予約しておいたパリ郊外のairbnbに移動。60代のフランス人マダムの家に間借りするような部屋を選んだ。間借りを選んだ理由としてはフランス語環境に身を置き続けたいから。食事は付いていないので初日は近くのスーパーに行ってみた。(がしかし料理が大の苦手なのでパン屋に駆け込みサンドイッチを買って帰る。以上。)マダムは優しく接してくれて幸先良いスタートだと思っていたが、22時以降は就寝するのでシャワーと洗面所は使うな、と忠告される。(さすがに生活リズムが私と違いすぎるよなと雲行きが怪しくなる)。私はまだ学校が始まっていなかったので銀行口座開設の準備や日本大使館に書類を提出しに行ったり、パリコレ期間だったので日本から来ている友人と遊んだり、どうしても22時前に帰宅することは私にはできないっ! なるべく音を立てないように気をつけていたが、一度深夜に化粧品を床に落としてしまった時、マダムが怒鳴りながらノックもせずに部屋に入り、フランス語でブチ切れられ、私が何を言っても聞く耳を持たず。フランス人女性は強い、とよく聞くがまさにその言葉を体現したかのような血相だった。
フランス語で日常生活を送れた点では良かったがやはり生活時間が違いすぎるのはお互い苦しいと思い、その日に予定より早くこのairbnbを退去することを決める。(早速家なき子確定)。

家なき子期

急いでパリの物件を調べ出したが通常学期が終わる夏に入居の入れ替わりがあるので10月に家を探しても本当に見つからない。3日後に退去を決めたのはいいものの次の家が無いのはさすがの私でも大焦り。(どう考えても夏前から家を探せば良かったって話)。ホテル暮らしも考えたがなんせ花の都パリ、1泊の料金が高すぎるのでナシ。知り合いの男の子が家が見つかるまでメトロのホームで寝た、と言っていたのを思い出して私も話のネタとして面白いからホーム暮らしとかしようかな〜と妄想したり。(絶対におすすめしないです)。
 2日間ネットに張り付いて偶然同じくパリ郊外の日本人女性が管理している物件とパリ11区のフランス人家族の家の一部屋に空きを見つける。藁にもすがる思いでとりあえず11区の物件に電話をしてその日に内見に。パリ11区はお洒落なバーや若者が多い地区なので私的には最高!って感じ。だったのだが、そのフランス人家族が両親と21歳の息子の3人暮らしで、奥さんは私をみても挨拶もせず部屋に篭ってしまい、21歳息子と空き部屋が隣だった(しかも空き部屋には鍵が掛けられない!)。 母に「自分の身は自分で守れ」と言われ続けていたので11区に住みたいけど直感でこの家族なんか怖い、、と感じたので辞退。じゃあもう一つの日本人女性が管理している郊外の物件しかないと思い、入居を決めた。
 数週間だけだったが受け入れてくれたairbnbのフランス人マダムには感謝を伝え、早速引越しをする私であった。


〜ここまでの家探しから言えるアドバイスとしては
:ネットの掲示板に出ている物件は基本大家さんとの個人間のやり取りなので簡単だが何かあった時に仲介してくれる人がいないので入居を決める前に可能なら内見をして大家さんと実際に会うべし
:パリは区によって治安が大きく違うので最寄り駅周辺の治安も実際にチェックすべし
内見しても詐欺物件だった!という話もよく聞きます。日本人女子1人は格好のカモなので最初は少し家賃が高くても日系不動産を通して家を探すのもいいのではないかなぁ思います。

 なんとか行き場を見つけた私でしたが、まだまだ災難に見舞われることになるとはこの時は露知らず。次回へ続く





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