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無償の愛 と 有償の愛の差

普遍と不偏の境界

昨今は愛に飢えた若者が多く感じる
それは俺が歌舞伎町に来てまだ間もないから
そう感じてるのかもしれないが

俺の価値観は今や歌舞伎町という一般常識から離れた街での基準で考えるようになってしまった

そして俺は今このようにまるで世論かのように筆をとっている

それが正解か不正解かはどうでもよく、これを見ている層が正解と思えば
正解であり不正解と思えば不正解なのだ

愛と言うテーマに対して本気で執筆をするとなると

これほど照れ臭い物はない、だが公で公言するのが苦手な俺でも文章に起こせば何か伝えれるものがあると思う

愛の形はいくつもあれどそれは昼も夜も関係ない

ただ歌舞伎町に流れ着く者達は俺が今まで経験してきた生やさしい恋愛なんてものは何一つなかった

ホストを嗜む女の子は愛をお金で買う

愛という抽象的な存在をお金で見出す事で
歌舞伎町の経済は回ってると言っても過言ではない

このカラクリ、仕組みを作った人物は天才でありイカれているとすら思う
そもそも地球という星は猿という生命が生まれた瞬間から

オスは獲物を狩りにメスは家庭を支えるがセオリー

それは今の現代社会でも変わりはないはず
旦那が金と言う獲物は狩りに嫁が家を守る

しかし最近のホストいや、もはや最近の若い年頃はその概念が完全に逆になっていると常々思う

この現象は一体どうしてなのだろうか
あくまで今回もホストのテーマなのでホスト目線でそれを追求していこう、長くなるが是非最後まで読んでほしい

男女の理想の関係性は時代により移り行くが、昨今の時代は

男尊女卑でもなく平等に共働きをしたり2人が家庭を守り

2人で仕事をすると言うイメージが強い、あくまでそれは道徳理論に基づいた一般的はお話、ホストは違う

まず女の子がホストに対してお金を払う、ここまでは普通なのだ

何故ならそれはそれが“商売“だからだ
商売で何を売って何を買われようがそこにお咎めは無用だ

しかしこの商売は上限を知らない恐ろしい商いであることも
間違いないのだ

趣味が本気になる瞬間、底なしの沼に浸かるだろう

どのような女の子も最初はホストと言う娯楽に触れる一種のスリルを楽しみたかったのだろう、そして自分は絶対ホストなんかに
ハマらないという自信もあったのではないだろうか

自分のペースで営業かけられることもなくずっと細客で自分の行きたい時に飲みたいだけ飲もうなんて事を誰もが考えていたはずなのだ

ところで皆はホスト以外で、趣味が本気になった瞬間はあるだろうか

ここで突然だが、俺が昔趣味でギャンブルをしていた時の話をしよう

俺は今でさえギャンブルなんてやりはしないがその少しだけハマった時期があった、まだ今より古い台で知識なんてものもなく専門用語も詳しくはないが当たる時はもう止まらず当たった、3日通い続けて3日連続10万以上勝った

俺は選ばれし者で無敵だと思った

だが4日目にその金額全部を溶かした、さらには当時の給料も全て注ぎ込んで惨敗
それが辞める決意となって俺は辞めることができたが、その時の心境をとてもよく覚えている

「あぁ、これ取り返さないと…誰かにお金借…」完全に洗脳されていた

これが小銭を稼ぐ趣味から本気に堕ちってしまった瞬間だと思う

どこかで人生最高潮の幸せを感じてすぐ間もなく現実に突き落とされる
それはホストもそうではないだろうか

趣味ではじまったホスト、色恋とわかっていながらもかけられて

ラインでも沢山かまってくれて、沢山遊んでくれてお礼のつもりにシャンパン卸すなんてよくあること

シャンパンも値段によってはまだ趣味でも通るよ、それでももう値段はバグってるけどね

貴女の担当次第で天国にも地獄にも繋がる

趣味が本気になる瞬間の節目はその変に転がってる

初被り、初シャンパン、初アフター、初枕、初めての担当からのお願い

なんでもある、でもこの本気になる瞬間、扉を開けるのは

必ず貴女であり、担当でも店でもホストでもない貴女方が選んだ道なのだ

しばらく本気で通ったら病みが雨のように唐突に降ってくる

「何故こんなに好きなのにお金を使わなければいけないのか」

「これはただ自分が片思いしているだけなのではないか」

「付き合うとは言ったが本営ではないのか」

「他の女にも枕をしているのではないか」

「こんなにハマってしまって将来大丈夫なのか」

悩みは嵐の豪雨のように降り注ぎ、心を貫き貴女をどん底まで
深く深く病ませてきたであろう

正直このタイミングで
担当を切れればまだ軽傷で済む

無償の愛が欲しいとも思うだろう
お昼の世界が輝かしく見えるのではないだろうか

自分の意思で退屈な日常を捨て去って
輝かしい夜の世界に来たのになんて皮肉な話だろうか

無償の愛は有償の愛に遥かに劣る

貴女方は夜で“有償の愛“という物に触れてしまった

無償の愛をそう簡単に受け入れる事が出来るだろうか貴女方の愛は今や
存在、形、概念の基準がホストの基準になってはいないか

無償の愛と言う物は儚く、脆く、壊れやすく、お互いが愛を補強しあってこその
美しさに磨きがかかると俺の中では考える

いつでも可愛いと言ってくれる存在はその辺に転がってはいない
そしてその存在は何を目標に何を夢に生きているのだろうか

貴女方の事がどれだけ大事にしているか自信の持てる何かはあるか

夜の世界はお金で愛を証明して見せて愛の数値を知ったホストがまた愛で貴女を包む、とてもシンプルな世界だったのに

そんな簡単な世界でもやっぱり
昼の輝かしい世界にもう一度触れたくて戻りたくて

戻った時に一般人として明日から
清く社会に貢献出来る覚悟はあるのだろうか

自分の惚れた男を思いっきり幸せにしてやれただろうか

そして貴女方は自分が思いっきり幸せになれただろうか

その何もかもが全て中途半端な態度の生き方をするなら

それは昼でも夜でもなく夕闇を1人で歩いているようなもの

やり残した事はないか、担当と結婚までとよぎった人もいるだろう
同棲したいと考えた人もいるだろう、

貴女が貴女の人生で一番こいつだけにはと情熱と仕事と愛で、たった1人の男を
生涯で一番愛したはずなんだよ

それを途中で投げて昼に戻って誰かに拾われる事を待ちながら何をして生きると言うのだろうか

少なくとも俺はそこまで理解してあげたいし、俺を幸せにしてほしいし
もちろん俺も全力で指名してくれている女の子達にこれからも夢に幸福に思い出となんでも与えてゆくつもりだ

だから今ホストしてる手前、俺が無償で人を愛す男に絶対負けてはいけないし、勝って当然で幸せに出来る範囲は俺の方が多いはずだ

もちろん不幸にさせるきっかけも無償の男よりあるはずだが、そんな弱いところを自分の姫たちに見せるつもりも到底ない

お金と言う付加価値がつくからこそ我々は無料の男よりかっこよくて当たり前で喋れて当たり前でテーブルマナーに礼儀作法、知識も容姿も全てにおいて勝ってなくてはいけないはずだ

今伸び悩んでいるホスト諸君にも是非見てほしい

我々は今市販の10掛けと言う値段に更に
tax45%とアホみたいな値段の中で生きている

それを納得出来るほどの仕事をしているのか
それが出来ていないならきっと女の子たちは俺たちに向かって

「なんでホストってこんなに高いんだろう」

なんて呟いてるはずだ、高くて当たり前
45%じゃ安すぎるくらい思われなければプロでもないそれでは昼の世界の男にも劣る

俺らは本入店したその日からもう勝手にプロを強いられている

俺らが逆に何故こんなに高いのだろうと思ってしまったら
それは俺らが仕事不足だからでしかない

TAX45%が見出すプロとアマ

俺らは10掛けに45%多くとることに躊躇はしてはいけない
自信満々にこれでも安いくらいと言える男が完璧なホストだ

こんな事を偉そうに書いてる俺でさえもまだ45%の仕事量には到底達してない

それがいずれ自分が45%の壁をぶち破った時に何が待っているか、それは無償の愛を完全に凌駕した瞬間だろう

これを見ている男でも女でもいい
自分や自分の担当は45%の壁を今か今かと破ろうとしているのか

一般界隈の方も見ているならよく読んでほしい
ホストはサービス料+45%を如何に納得させて
請求できるかが肝だと俺は考えている

サイゼリアの店員もスタバの店員もコンビニの店員も今日から会計に+で45%請求してきたら怒り狂うに違いないだろう

それはサービス料だからだ、どう考えても取りすぎている

だが俺らはバイトの段階でもそれを強いられる、これは店が儲かる為%ではなく俺らが無料の男達に強制的に勝てるよう設定された額だ

自分を詰めて詰めて詰めた物こそが真にホストを語れよう
有償の愛と無償の愛を比べられる原因も答えも色々あるだろう

だが俺なりの原因も答えも絶対これで間違いないと言っても過言ではない

無償の男のステータスより45%ステータス上の有償の男の方が強い

少し文字で説明するのは難しすぎたけど
つまり会計45%多くとるなら
俺らは取らない男達より45%以上はかっこいい男でないといけない

それがファイナルアンサーだ

そしてその45の壁を超えた者こそ
一億プレイヤーに相応しいのではないだろうか

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